『Yafo Mag』創刊準備号「2007年問題」


 団塊世代の退職による労働力減少問題とこの世代の持つノウハウが消失する問題。団塊の世代で一番数が多いのが、戦後間近の昭和22(1947)年生まれで、彼(女)らが60歳の定年を迎えるのが2007年である。IT業界では、基幹系システムを長年開発・保守してきたベテランが引退し、今まで蓄積した技術やノウハウが継承されず、故障等が発生した場合のシステム維持が困難になると予想される。
 企業だけでなく自治体においても、昨今のリストラにより若い世代が少なくなっている。政策形成ほか、税務交渉ノウハウなど「暗黙知」の継承が喫緊の課題であろう。

(主任研究員 家登 正広)