『Yafo Mag』VOL.15「59.5%→66.5%」
内閣府の「国民生活に関する世論調査」による「現在の生活に対する満足度」が、昨年度調査の59.5%から今年度の66.5%へと7%も上昇した。平成7年度調査以降低下傾向だった数値が、久しぶりに明らかな上昇に転じた。
そこで、もう少し詳しく満足の要因について見ると、収入や資産については満足度の上昇は見られないが、住生活やレジャー・余暇生活での改善が、全体の満足度を押し上げていることが分かる。また、同調査で「心の豊かさか、物の豊かさか」という問に対して、「心の豊かさ」を求める国民の割合も5%以上上昇している。今後の収入増が期待薄の日本において、国民の意識は心の豊かさを重要視し、家族生活や余暇に重きを置くように変わってきているのだろうか。
その意識変革が、生活の満足度の押し上げにつながっているのかもしれない。
http://www8.cao.go.jp/survey/h18/h18-life/index.html
(主任研究員 藤波 匠)