『Yafo Mag』VOL.35「200名以上来場」


 12月1日、県内6市(甲府市・山梨市・韮崎市・南アルプス市・北杜市・甲州市)で構成する「空き家バンク制度調査研究会」主催の「空き家バンク制度普及促進シンポジウム」が開催された。
 空き家バンクは全国的に行われている施策だが、現在、多くの自治体が、提供できる空き家の不足で悩んでいる。そんな中、「甲斐的生活のすすめ~田舎の価値を再認識しよう~」と題した今回の狙いは、地域にお住まいの皆さんに、山梨の素晴らしさを再認識していただき、地域活性化の手段の一つである空き家バンク制度について、その狙いや地域の役割などを示し、理解と協力を得ること、であった。
 作家で認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの理事長でもある立松和平氏の基調講演「故郷を見つけよう」や、県内外でさまざまな地域活性化の活動を行っている方々のパネルディスカッションなど、内容も充実しており、月曜日の開催にもかかわらず、200名を超える来場者となった。また、県外から来た方もいたようで、空き家バンクに対する関心の高さが伺えた。
 このように、協同して普及啓発に務めるなど、積極的な自治体の先進的な活動により、空き家バンクが広く普及し、お住まいの皆さん自身が、地域の活性化について考えるきっかけになれば、地域も空き家バンクも継続していくのではないだろうか。

(研究員 中沢 敏)