VOL.3「山梨の高齢化率24.1%、国・県とも超高齢社会が一段と進展」


 「敬老の日」(9月20日)に合わせて総務省が発表した推計によると、わが国の65歳以上の高齢者は前年に比べて46万人増え2944万人、総人口に占める割合である【高齢化率】は23.1%となり、いずれも過去最高を更新した。
 また山梨県の65歳以上の高齢者は、21万1888人(本年4月1日現在)で、高齢化率は24.1%となり、全国の高齢化率と比べると、1ポイント高く、本県は全国より高齢化が進んでいる。
 政府の高齢社会白書によると、高齢化率が一段と高い社会を「超高齢社会」と呼んでいるが、特に明確な定義があるわけではない。しかし、研究者の間では、一般に高齢化率が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」といわれている。
  山梨県では、高齢化率が21.2%と初めて21%を超えた平成17年度から「超高齢社会」に突入。年々、高齢化率がアップし、現在では、ほぼ県民の4人に1人が高齢者という状況だ。
 一方、超高齢社会の進展で、県内の100歳以上の高齢者は、過去最多の420人になり、初めて400人を突破した。人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は48.44人で、全国16位となる。
 国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、高齢化率は今後もさらに上昇し、2035年には33.6%に達すると見込まれている。同時に認知症や寝たきり、独り暮らしの高齢者も増えていく見込みだ。日本の未来には、人類が体験したことのない国民の3人に1人が65歳以上という「超超高齢社会」が待ち受けている。

国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/

(主任研究員 井尻 俊之)