VOL.29「今年の年末年始9連休も可能」
仕事納め後の12月29日は土曜日、新年の三が日の翌日に当たる1月4日の金曜日を休日にすれば、5、6日の土日を合わせて9連休を取ることが可能だ。
2008年の新年以来5年ぶりの配置となる。
旅行業界はこれを好機として、年末年始の海外旅行需要の拡大に期待を掛けているそうだ。実際に日本旅行業協会の海外パッケージツアー予約状況(10月)によると、12月の予約は前年同期比でグアム・サイパン約3.5倍、アメリカ・カナダ約2.2倍、タイ約1.8倍など、順調な伸びという。
ただこの好機にあっても、反日ムードが色濃い中国への予約は不調で、12月は前年同期の28.5%という状況。一方の中国からの訪日観光客も、日本政府観光局の10月の推計値によると前年同期比で3割以上減っている。富士河口湖町観光協会の調査では、9~12月の中国人による宿泊予約キャンセルは1万3千人以上という。富士山観光に訪れる外国人のうち中国人の割合は多く、本来ならば交流を深める絶好の場所のはずだ。
せっかくの9連休の機会。「中国を回ってみるか」「中国の友人に富士山を見せてやろう」という選択肢を選べる状況になることはあるのだろうか。
(主任研究員 河住 圭彦)