VOL.53「160」


 11月22日、長野県北部にて発生し、「長野県神城断層地震」と名付けられた地震は震度6弱(マグニチュード6.7(暫定値))であったという。
 「長野県北部地震」と名付けられなかったのは、既に使用されていたためでもある。2011年3月12日に発生し、東北地方太平洋沖地震の影に隠れてしまった感はあるが、やはり震度6強(マグニチュード6.7)が計測されている。隣県において、そう時を置かずして大地震が発生し、山梨に住む我々においても不安感は高まるばかり。
 反対の太平洋側においては、過去に起きた東海地震による被害も記録されている。1703年元禄地震(M7.9~8.2)では、甲府盆地を中心に大きな被害が生じた。151年後の1854年安政東海地震(M8.4)では、県内の大半が震度6相当であったという。それからさらに160年が経過しようとしている。
 天災故に、いくら気をつけたところで避けようのないものではあるが、いざ起きてしまった際への備えについて、怠らないよう改めて気を引き締めていきたいものである。

(研究員 岡 浩之)