YAFOメールマガジン VOL.84 2017年6月号


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◆◇◆ YAFOメールマガジン VOL.84 2017年6月号
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   ― 山梨総合研究所からのお知らせ ―
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理事長の交代について
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 当研究所は、平成29年6月12日開催の理事会において、次のとおり理事長が
交代いたしましたのでお知らせします。

―新理事長―

新藤 久和(しんどう ひさかず)
 NPO法人山梨情報通信研究所代表理事(山梨県地域ICT推進協議会副会長)
 山梨大学前副学長(現山梨大学名誉教授)
 デミング賞審査委員会主査委員
 QC検定運営委員長
 アジアQFD協会会長

 ※前理事長 渡邉 利夫(わたなべ としお)は、「顧問」に就任しました。

―新理事長あいさつ―

 公益財団法人山梨総合研究所は、1998年4月の設立以来、「地域から未来が
見える」をテーマに掲げ、産業界、自治体、大学等と連携し、自治体等の計画
策定支援、自主研究・自主事業などを通じて、地域社会が抱える諸課題の解決
に向けて調査・研究を進めてまいりました。
 しかし、現下の社会に目を向けてみると、世界では保護主義・保守主義の台
頭、個性的な政治指導者の出現、テロリズムの横行など、人類にとってかつて
ない難しい時代を迎えています。また、我が国においては、永らく経済成長が
停滞し、政府の講じるさまざまな施策も地方にあってはその効果を実感できる
ほどには至っておりません。「新産業構造ビジョン」では、技術革新によって
あらゆる構造的課題にチャレンジし、解決していくとされていますが、山梨県
においても産業構造の転換が求められていることはいうまでもありません。
 四書の一つである「大学」に「物に本末あり、事に終始あり、先後する所を
知れば則ち道に近し」とあります。これまでは、「物」が注目されてきました
が、これからは「事」が中心的役割を担う「情報駆動型社会」が到来するとい
われています。IoTやAI、ビッグデータなどはその具体的なキーワードといえま
す。こうした観点に立って「ものづくり」をさらに高度化するとともに、「こ
とづくり」も合わせて、山梨の未来を切り開いていくことが必要だと考えます。
 幸い、山梨は「ものづくり」の産業とともに、世界文化遺産である富士山に
象徴される自然にも恵まれています。また、多彩な歴史や伝統・文化に加え、
リニア新幹線やオリンピック・パラリンピックなどの夢のある「事(話題)」
にもあふれています。山梨総合研究所は、これらの価値を再認識し、地域と連
携しつつ地域社会の発展に貢献してまいります。

                 山梨総合研究所 理事長 新藤 久和

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平成29年度 第2回「アジアフォーラム21」研究会のご案内
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 当研究所では、平成29年度 第2回「アジアフォーラム21」研究会を下記の
通り開催します。多くの方のご参加をお待ちしています。

日時:平成29年7月21日(金)午後4時~午後6時
場所:山梨県立大学 A館4階401教室
   甲府市飯田5丁目11-1 TEL055-224-5261(代)
定員:50名(先着順)
対象者:どなたでもご参加いただけます(参加無料)

話題提供:「変貌する中国・広州及び深セン地域の経済・産業動向について」
講師:日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部 米川拓也氏
 
申し込みは以下のホームページからお願いします。
  ↓↓↓↓↓
https://www.yafo.or.jp/2017/06/23/8532/
 
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■■ インデックス
◆テーマ1
『これから迎える教育のパラダイムシフト
     ―新たな社会の到来に必要とされる力とは―』
            山梨大学大学院医工農学総合教育部非常勤講師
             都留文科大学教職アドバイザー 手塚 芳一
◆テーマ2
『引退競走馬の観光振興等への活用に向けて』
             山梨総合研究所 主任研究員 相川 喜代弘
◆研究員コラム 気になる数字『26.6%』
◆まちづくり情報 
◆気になるデータ・読み物
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◆テーマ1
『これから迎える教育のパラダイムシフト
      ―新たな社会の到来に必要とされる力とは―』
            山梨大学大学院医工農学総合教育部非常勤講師
             都留文科大学教職アドバイザー 手塚 芳一
 これからの子どもたちに必要な資質や能力とはどのようなものなのか、
またそのような資質や能力をつけるためには、社会全体がどのような教育
を実践し子どもたちを育んでいかなければならないのか。高等学校の校長
を務め、現在は大学で教鞭をとる筆者が、長年教育に携わってきた経験を
もとに、学習指導要領の変遷や社会的な背景を踏まえながら論述する。
https://www.yafo.or.jp/2017/06/30/8541/

◆テーマ2
『引退競走馬の観光振興等への活用に向けて』
             山梨総合研究所 主任研究員 相川 喜代弘
 競走馬としての役割を終えたサラブレッドは、経済的価値がなくなった
との理由で処分されることが多いという。馬をこよなく愛する筆者は、引
退馬を観光資源として用いたり、ホースセラピーとして利用するなど、さ
まざまな引退馬活用の可能性を、アンケート調査の分析を通して探るとと
もに、北杜市での引退馬活用方策について持論を展開する。
https://www.yafo.or.jp/2017/06/30/8566/

◆研究員コラム 気になる数字 『26.6%』
 八ヶ岳南麓の農村集落内にある我が家の生垣の葉はまばらである。特に
下の方はスカスカで目隠しの役目を全く果たしていない。
 この生垣は、静岡出身である私の父が植えた「茶の木」でツバキ科ツバ
キ属の常緑低木である。茶の木というと、一般には丸く刈り揃えられた茶
畑をイメージされる方が多いと思うが、人が手を加えなければ高さ7mを超
える品種もあるという。
 冬場に葉が極端に減るという現象は、温暖湿潤な気候を好む茶の木が、
標高900mの寒冷地に適応できずに葉が枯れ落ちたという理由で納得しよう
としていたのだが、ある日、その理由が一瞬で解決することとなった。茶
の木の根元に転がっていたのは、ちょっとした臭いを放つ直径1cmほどの
コロコロとした黒い物体。どうやらシカが食べていたようなのである。甲
府盆地とちがい、厳冬期には田畑のあぜに緑色の草は一切無く、辺り一面
が枯草色になる。強いて緑と言えば、植林された針葉樹くらいである。シ
カにとっては、目線の高さにある青々とした茶の木の葉は、ご馳走に見え
たのかもしれない。
 シカ、イノシシ、ハクビシン、タヌキなどの鳥獣害をもたらす動物はど
うやって集落にやってくるのか。道路の真ん中を堂々と歩いてくるのでは
ない。森を抜けると、茂みや物陰など、身を隠しやすいルートを選んでや
ってくる。そのルートには耕作放棄され茅場のようになってしまった畑や、
廃墟のようになってしまった空き家も含まれる。言い換えれば、鳥獣害が
起きやすい環境を人間自身が造ってしまっているということである。
 平成28年には農林水産省が、所有者の死亡後に相続登記が行われず権利
関係が不明確な農地について調査を行った。これに該当する農地は全国の
農地の約2割にあたる約93万haにのぼり、山梨県においても11,424haで全
農地面積の28.8%を占めた。
 法務省では、長期間にわたり相続による所有権の移転の登記等がされて
いない土地を調べるため、全国10地区の約10万筆を対象に初の実態調査を
行った。その結果、中小都市・中山間地域の宅地、田畑、山林において最
後の登記から50年以上経過しているものが全体の26.6%にものぼることが
わかった。
 一般的に、相続登記が行われない場合、相続の権利を有する人の共有資
産として扱われるが、数世代にわたり相続登記が行われなかった場合、権
利者が数十人にのぼり、所在や意思の確認ができず、実質的に売買ができ
ない土地となってしまう事例も多い。
 東日本大震災の復興事業においても、高台への集団移転先の土地所有者
が特定できず、用地買収の遅れが問題となっている。
 国も農地中間管理機構への貸付要件の緩和検討など、所有者不明の土地
の活用を進める方針をとっているが、これは所有者不明になってしまった
土地への対策であり、今後、新たな所有者不明の土地の発生を抑制するも
のではない。
 土地に限ったことではないかもしれないが、「所有する」という権利を
有することは、同時に「責任を負う」という義務があることを、所有者自
身が再認識しなければならないのではないだろうか。
                     (研究員 大多和 健人)

◆まちづくり情報
・まち・ひと・しごと創生基本方針2017(本体、6/9 首相官邸 公表)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/pdf/h29-06-09-kihonhousin2017hontai.pdf
・自治体における政策等への統計データ利活用事例
(ヒアリング結果、6/5 総務省 公表)
http://www.stat.go.jp/training/1kenshu/kentoukai/pdf/290605_4.pdf
・平成29年版 子供・若者白書
(特集 若者にとっての人とのつながり、6/14 内閣府 公表)
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h29honpen/pdf_index.html
・平成28年度「教育メディア等の普及に向けた教育委員会と首長部局の連
携に関する調査研究」報告書(6/7 文部科学省 公表)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/__icsFiles/afieldfile/2017/06/07/1257970_001.pdf

◆気になるデータ・読み物
・月例経済報告(平成29年6月、6/22 内閣府 公表)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2017/0622getsurei/main.pdf
→景気は、緩やかな回復基調が続いている。
・山梨県金融経済概観(2017年6月、6/12 日本銀行 甲府支店 公表)
http://www3.boj.or.jp/kofu/300gaikan/getu1706.pdf
→県内景気は、緩やかな拡大に転じつつある。
・中小企業景況調査(2017年5月調査、5/31 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/keikyo_170531.pdf
→中小企業の売上げDIは、3か月連続でプラス。売上げ見通しDIは、6か月連続でプラス。
・平成29年夏季県内民間ボーナス支給見通し(山梨県内、6/13 山梨中央銀行 公表)
https://www.yamanashibank.co.jp/economy/assets/files/20170613-02.pdf
→景況感改善でボーナスDIがプラス。
・第82回 県内企業経営動向調査(山梨県内、6/13 山梨中央銀行 公表)
https://www.yamanashibank.co.jp/economy/assets/files/20170613-01.pdf
→28年度下期の業況は、機械工業がけん引し、6期ぶりのプラス。29年度上期も、好転の見通し。

 

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