山梨地域活性化包括連携に関する協定の締結について
山梨総合研究所は、平成29年11月7日に山梨県立大学(甲府市)、拓殖大学(東京都文京区、八王子市)と地域活性化等を目的に、包括的な連携に関する協定を締結しました。
1.協定締結に至る経緯
山梨総合研究所は、創立以来今日まで20年にわたり、経済・環境・教育・文化・福祉など諸課題について調査研究し、豊かな地域の未来を切り開くことを目的として様々な活動を行ってきました。
山梨県立大学は、平成28年度より文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COCプラス)」(申請大学・山梨大学)として県内11大学等から構成される「オールやまなし11+1大学と地域の協働による未来創生の推進」事業に参画しています。同事業は、県内大学と地域機関が協働し、若者に魅力ある就職先を地域で創出・開拓するとともに、実践的な地域志向型人材を育成することで、学卒者の地元定着を促進し、地域の未来創生につなげることを目的としています。さらに、これまでも地域課題に積極的に取り組み、地域に根ざしたフィールドワークを通じて実践的な教育を推進しています。
拓殖大学は、インフラ開発を学ぶ国際学部の徳永達己ゼミナールによるフィールドワークを通じて平成28年より富士川町のまちづくり活動に参加しています。同年8月と11月には同町で開催されたイベントへの参加協力、平成29年1月「富士川町まちづくりシンポジウム」の共催、同大留学生が同町平林地区の農家で民泊した体験を母国に発信するなどの交流が続いています。これら一連のまちづくり支援の経験を踏まえ、同町の地域活性化や地域課題の解決等と、同大の教育・研究の充実を目的として、同大と同町は本年9月24日に「道の駅富士川」にて包括連携協定を締結しました。
このように、三者はそれぞれ山梨の地域活性化に向けた活動を行ってきたところですが、三者間連携を図ることによりお互いの長所を一層活かし、山梨地域の活性化により役立つ取り組みを目指し、包括連携協定を締結することとなりました。
2.協定の目的
本協定は、三者の協力関係をより一層強化し、幅広い分野において包括的な連携を強化することにより、山梨地域の課題の解決及び地域の活性化並びに大学の教育・研究の充実を図り、地域社会の発展に寄与することを目的としています。
3.協定の活動内容
三者は、上記目的を達成するために、次に掲げる事項について連携・協力をしていきます。
(1)山梨地域の地域課題の解決に関すること
(2)山梨地域のまちづくり及び活性化に関すること
(3)学生の地域活動への参加に関すること
(4)山梨地域の産学公の連携に関すること
(5)その他上記の目的を達成するために必要な事項に関すること
4.今後の活動計画について
今後の活動については、三者はこれまで独自に地域貢献や人材育成に関する事業を行っていることから、まずは三者間で相互の情報の共有化を行い、地域の振興策への学生の参加、地域の課題に対して専門的な知見を持つ大学教員の知識の活用など、具体的なアクションプランの策定について順次検討を進めてまいります。
