VOL.89 「30年ぶりに」
2018年1月、30年ぶりに山梨県出身の幕内力士の誕生が期待できそうだ。
「竜電 剛至(りゅうでん ごうし)」関取である。
日本相撲協会のホームページの力士プロフィールによると、平成2年11月生まれの現在27歳。身長190.0cm、体重149.0kg。出身は甲府市で、所属は高田川部屋(師匠は元関脇の安芸乃島)。得意技は「モロ差し・寄り」となっている。
同ホームページによると、過去6場所の取組結果に基づく決まり手の傾向は「寄り切り」が49%で最も多く、次いで「押し出し」が20%とこの2手で全体の約7割を占め、以下「寄り倒し」が8%と続いている。
ちなみに、別の調査によると、平成27年の1月場所から平成28年の11月場所までの全12場所・約3,600の取組を集計した決まり手ランキングを見ると、第1位はやはり「寄り切り」で32.4%、第2位も同じく「押し出し」の20.9%となり、この「寄り切り」と「押し出し」で、全取組の半分以上が決まっている、まさに大相撲の決まり手の王道といえる。
恵まれた体に厳しい師匠と日々の鍛錬、王道の決まり手を持つ竜電関の今後の益々の活躍に期待し、日本の国技である大相撲の本場所を見に行こうと思う。
山梨総合研究所 主任研究員 相川 喜代弘