YAFOメールマガジン VOL.90 2017年12月号
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◆◇◆ YAFOメールマガジン VOL.90 2017年12月号
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- 山梨総合研究所からのお知らせ -
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平成29年度 第5回「アジアフォーラム21」研究会のご案内
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県内企業とアジア諸国との連携について産官学と連携して共同研究を行う
「アジアフォーラム21」を開催します。皆さまのご来場をお待ちしております。
日 時:平成30年1月22日(月)16時~18時
場 所:山梨県立大学 飯田キャンパス A館6階 サテライト教室
(甲府市飯田5丁目11-1 Tel.055-224-5261/代)
テーマ:「朝鮮半島情勢と日本の立ち位置」
講 師:拓殖大学 国際学部 下條正男教授
定 員:50名(先着順)
対象者:どなたでもご参加いただけます(参加無料)
お申し込み締め切り:平成30年1月15日(月)
*申込みおよび詳しい内容は、当財団ホームページをご覧ください。
https://www.yafo.or.jp/2017/12/13/9102/
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■■ インデックス
◆テーマ1
『スマホ用アプリを活用したイベントが地域経済に及ぼす影響について
~Ingress、MD甲府を一例にして~』
【山梨総合研究所特別研究員 千野 正章】
◆テーマ2
『文化財の価値と保存・活用』
【山梨総合研究所研究員 大多和 健人】
◆研究員コラム 気になる数字『46ドル』
◆まちづくり情報
◆気になるデータ・読み物
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◆テーマ1
『スマホ用アプリを活用したイベントが地域経済に及ぼす影響について
~Ingress、MD甲府を一例にして~』
【山梨総合研究所 特別研究員 千野 正章】
地域の観光振興にスマホのアプリが貢献するという。今年「小江戸甲府
の夏祭り」に合わせて開催された「Ingress」というスマホアプリのイベン
トの経済波及効果はいかほどであったのか。地域経済に対しての貢献は
あったのか。スマホを使った新しい観光振興や地域づくりのあり方について
言及する。
https://www.yafo.or.jp/2017/12/28/9135/
◆テーマ2
『文化財の価値と保存・活用』
【山梨総合研究所研究員 大多和 健人】
文化財とは地域の文化を構成するピースであり、文化財の「調査・研究」
とは先人の文化・想い・技術を「思い出すこと」と筆者は語る。日本の文
化財と文化財行政の現状を踏まえて、平成30年に改正される文化財保護法
の方向性や、筆者が考える文化財のあり方について解説する。
https://www.yafo.or.jp/2017/12/28/9107/
◆研究員コラム 気になる数字『46ドル』
日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たりの付加価値)は46ドルで
あるとの報告が公益財団法人日本生産性本部から発表された。これは米国の
労働生産性の3分の2にあたり、OECD加盟35ヵ国の平均51.9ドルを下回って順
位は20位。G7(主要7か国)でみると、日本は最下位であるという。労働生
産性は仕事の効率を表す指標である。すなわち日本はG7の中で最も仕事の効
率が悪い国ということになる。
折りしも日本では長時間労働が問題となっている。同じ付加価値を生み出
すために、日本人は短時間で効率良く仕事ができず、無駄に時間をかけてい
るのかと疑いたくなる。
長時間労働を是正するために、政府は「働き方改革」を行えという。この
言葉は「使われる側」に対しての要求と私には聞こえる。「働く者が自分の
働き方を改革しろ」という言い方だ。では働く者が働き方を変えるとはどう
いうことか。有効な変え方が果たしてあるのか。
言うまでもないことだが、仕事を効率よく回すには管理職の役割が重要だ。
いかに仕事をスムーズに回せるかが効率に大きく関わってくる。働く側の
「働き方改革」ではなく、働かせる側の「働かせ方改革」を行わなければ、
職場の効率は上がらない。ひいては長時間労働も解消しない。
欧米では自分の専門以外の仕事は行わないということのようだが、対して
日本人は総じて「何でも屋」だ。「何でも屋」は、ある意味ではマルチタス
クで仕事をこなし、優秀な人材であると捉えられる反面、複数の仕事をパラ
レルにこなす局面が多く、優先順位を付けて効率よく仕事を回さなければ、
すべてが虻蜂取らずになってしまう可能性もはらんでいる。
最も効率よく仕事がこなせる組織は、顧客の要求に応えられる専門性を持
った人間の集まりである専門家集団であると私は考えている。専門性を持っ
た人間の集合体が「何でも屋」の一人の人間のようにマルチタスクで仕事を
こなすという形が理想だ。あの組織に頼めばどんな仕事でも高度にこなすぞ、
かならずその道の専門家が出てくるぞ、となればこれほど理想的なことはな
い。
(主任研究員 小池 映之)
◆まちづくり情報
・地方における若者の修学・就業の促進に向けて:地方創生に資する大学改革
(最終報告、12/8 首相官邸 公表)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/daigaku_yuushikishakaigi/h29-12-08_daigaku_saishuuhoukoku.pdf
・地方創生に向けた自治体SDGs推進のあり方コンセプト取りまとめ
(11/29 首相官邸 公表)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kankyo/pdf/sdgs_concept.pdf
・公立小学校・中学校等教員勤務実態調査研究 部活動に関する分析報告
(12/20 文部科学省 公表)
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/12/20/1399653_04.pdf
→前回調査(平成18年度)と比較して、平日・土日ともに、いずれの職種でも
勤務時間が増加。
・日本の高齢者世帯の貯蓄行動に関する実証分析『経済分析』第196号
(12/8 内閣府 公表)
http://www.esri.go.jp/jp/archive/bun/bun196/bun196c.pdf
・産学連携型の「生涯活躍のまち」構想 山梨県・都留市(12/1 参議院 公表)
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h29pdf/201716206.pdf
◆気になるデータ・読み物
・景気ウォッチャー調査(平成29年11月、12/8 内閣府 公表)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/1208watcher/watcher1.pdf
→緩やかに回復している。先行きについては、人手不足やコストの上昇に対する
懸念もある一方、引き続き受注、設備投資等への期待がみられる。
・月例経済報告(平成29年12月、12/21 内閣府 公表)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2017/1221getsurei/main.pdf
→景気は、緩やかな回復基調が続いている。
・景気動向指数(平成29年10月分速報、12/7 内閣府 公表)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
→10月のCIは、先行指数:106.1、一致指数:116.5、遅行指数:118.4。
・第150回中小企業景況調査(2017年10-12月期、12/13 経済産業省 公表)
http://www.meti.go.jp/press/2017/12/20171213004/20171213004-1.pdf
→中小企業の業況は、一部業種に一服感が見られるものの、基調としては、
緩やかに改善している。
・山梨県金融経済概観(2017年12月、12/15 日本銀行 甲府支店 公表)
http://www3.boj.or.jp/kofu/300gaikan/getu1712.pdf
→県内景気は、緩やかに拡大している。
・調査月報 2017年12月(12/14 山梨中央銀行 公表)
https://www.yamanashibank.co.jp/economy/assets/files/ca551dae1e3bb0eb00f8fbdd2808e8c9.pdf
→最近の県内景気(10月~11月)は、緩やかに回復している。
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