VOL.116 「2020(ニーゼロ ニーゼロ)」
その響きに、「わくわくするような期待感」を感じるのは私だけではないだろう。
オリンピックを控え、「東京2020」というフレーズは昨年から見聞きし続けているものの、年が明け、カウントダウンするような気持ちがいよいよ高まってくる。
真剣勝負の競技観戦が楽しみであることはもちろん、夢の祭典の開催に向けて、街や受け入れ態勢等が目に見える形で変化している、その『プロセス』自体も興味深い。それは閉塞感が漂うとも言われて久しい「今この時代」において、ある意味明るい兆しのようでもあり、また文字通り建設的なイメージでその変化を見ているからかもしれない。
ここ山梨県でも、自転車競技ロードレースで道志村と山中湖村を通過することが決定している。また昨年12月には聖火リレーランナー49名も決定された。身近な人が選考された方もいるかもしれない。私も恩師が走ることを知り、オリンピックをより身近に感じるようになった。そう思うと、応援も含め「関わること」がこの大会をさらに楽しむ秘訣ではないだろうか。
アスリート、観戦者、運営関係者だけでなく、事前合宿関係者をはじめ、数えきれないほどたくさんの人が関わる一大イベントが間もなく始まる。新型コロナウイルスの影響が心配ではあるが、多くの方と一緒にわくわくする時間を味わいたいものである。
山梨総合研究所 研究員 山本直子