YAFOメールマガジン VOL.118 2020年4月号
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◆◇◆ YAFOメールマガジン VOL.118 2020年4月号
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■■ インデックス
◆テーマ1
『日本の温泉文化を未来へ』
【一般社団法人日本温泉協会会長
山梨県旅館ホテル生活衛生同業組合顧問 笹本森雄】
◆テーマ2
『活動の現状からみる今後の自治会のあり方とは』
【山梨総合研究所 主任研究員 渡邉たま緒】
◆研究員コラム 気になる数字『5.6%→26.0%』
◆まちづくり情報
◆気になるデータ・読み物
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◆テーマ1
『日本の温泉文化を未来へ』
【一般社団法人日本温泉協会会長
山梨県旅館ホテル生活衛生同業組合顧問 笹本森雄】
昨年、設立90周年を迎えた日本温泉協会。全国の温泉旅館ホテル、温泉
入浴施設、温泉組合、市町村、団体、企業など約1240の会員が加盟する。
昨年の指宿温泉(鹿児島)での総会で「日本の温泉文化をユネスコ無形文
化遺産登録へ」とする決議を承認したことを紹介しながら、「世界でも類
を見ない素晴らしい日本の温泉を末永く保護し、適切な利用をすすめてい
くことと共に、育んできた地域、共同体の文化を守ることがこの先重要と
なってくる。日本温泉協会はその先頭に立っていきたい」と、筆者(常磐
ホテル前会長)は意気込みを示す。
https://www.yafo.or.jp/2020/04/30/12347/
◆テーマ2
『活動の現状からみる今後の自治会のあり方とは』
【山梨総合研究所主任研究員 渡邉たま緒】
「なんのために自治会はあるのか」「自治会は必要か」「自治会がない
と不便なのだろうか」という素朴な疑問をもとに自治会の活動に着目して
考察してきた筆者が、自治会の先頭に立つ各地域の住民たちのリーダーが
自治会活動の現状をどう見ているのかや、アンケート結果などを交えて今
後の住民自治のあり方についての考察を深めている。
https://www.yafo.or.jp/2020/04/30/12383/
◆研究員コラム 気になる数字『5.6%→26.0%』
4月から出向となり、甲府駅北口の民間駐車場に車を置いて、駅南口ま
で1㌔ほど徒歩通勤するようになった。歩道を歩くとき、横断歩道を渡る
とき、折に触れて歩行者の肩身の狭さを痛感する。結構なスピードで脇を
すり抜ける自転車にヒヤリとし、横断歩道の前に立ち、一時停止してくれ
た車に会釈して渡ろうとすると、対向の車が目の前を通り過ぎる。しだい
に、車が通り過ぎたタイミングを見計らって横断歩道を渡るようになって
いる。
日本自動車連盟(JAF)が2018年、歩行者が信号機のない横断歩道を渡ろ
うとした際に停止してくれる車の割合を調査したところ全国平均で8.6%と
いう結果が出た。道路交通法は「横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、
その通行を妨げないようにしなければならない」と定めているにもかかわ
らず。山梨は全国平均をさらに下回る5.6%、全国30位の低水準で、18台に
1台しか止まらないことになる。トップのお隣長野県58.6%と10倍の開き
があることもいささか衝撃だった。昨年調査では全国的に改善がみられ、
山梨は11位まで上昇したが26.0%にとどまり、まだ4台に3台は通過してい
る計算になる。ちなみに長野県は全国1位を持続し68.6%、2位も連続し
て静岡県(52.8%)。両県に隣接する山梨県としてはせめて同水準まで高
めたいところだ。
「春の全国交通安全運動」が4月6日~15日の10日間にわたって展開され
た。今年は新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、多くのイベン
トやキャンペーンは自粛となったが、取り締まりの光景も目にした。歩行
者が横断歩道前で立ち止まっているのに、われ関せず通過してしまう車は
相変わらず少なくなく、やはり全国調査の実態はあると感じる。車を運転
しているときは、こちらが止まっても対向車が止まってくれなければ「サ
ンキュー事故」を招きかねないとハラハラする。
昨年の県内交通死者が25人と、島根県と並んで全国最少となったことは
交通関係者の努力や県民の意識向上、交通設備の改善、車両性能の向上、
救急救命技術の向上など複合的な理由によるだろう。しかし負傷者が大幅
に減り、死者がゼロにならなければ手放しで喜べる話ではない。警察が発
表する交通事故死者数は、事故発生から24時間内に死亡した場合に限られ、
その後に亡くなった場合を含めれば、交通事故による死者数は実際もっと
多いことになる。
県警が現在進めている運動が、信号機のない横断歩道を渡る前に歩行者
とドライバーが交わすハンドサイン。歩行者が横断歩道手前で手をあげて
ドライバーに目線を送り、ドライバー側が「どうぞ」と手で合図する行為
だ。要は、昔よく教えられた「手をあげて横断歩道を渡りましょう」の動
作をもう一度見直そうという運動だ。
車両性能や交通施設設備は日々改良が進む。しかし私たちの意識改革は
それに追いついているだろうか。交通事故や事故死者を減らすには交通を
取り巻く環境の改善と、歩行者を含めた「人」の交通安全意識を高めてい
くことが交通安全の両輪となる。ドライバーは特に、自分に都合の良い
「だろう運転」から「かもしれない運転」への意識改革も求められてくる。
「安全に横断歩道を渡れる甲信静」に一日も早くなりたいものだ。
(主任研究員 鷹野裕之)
◆まちづくり情報
・中心市街地活性化の取組・支援措置活用事例集(3/31 内閣府 公表)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/chukatu/program/index.html
・地方公共団体・地方議会の政治分野における男女共同参画の推進に向け
た取組事例(3/31 内閣府 公表)
http://www.gender.go.jp/policy/seijibunya/pdf/jirei.pdf
・大規模噴火時の広域降灰対策について:首都圏における降灰の影響と対策
:富士山噴火をモデルケースに(報告、4/7 内閣府 公表)
http://www.bousai.go.jp/kazan/kouikikouhaiworking/index.html
・令和元年度における地域おこし協力隊の活動状況等について(3/27 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei08_02000197.html
・過疎地域等における集落の状況に関する現況把握調査(最終報告、3/27 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei10_02000066.html
・平成30年度における地方公共団体が扱う申請・届出等手続のオンライン
利用の状況(3/30 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000678800.pdf
・令和2年度全国型市場公募地方債発行計画額(4/8 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000681215.pdf
・明治から続く統計指標:エンゲル係数(4/15 総務省 公表)
http://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/rn/2-rn-005.pdf
・児童虐待への対応のポイント:見守り・気づき・つなぐために
(令和2年3月27日改訂版、4/17 文部科学省 公表)
https://www.mext.go.jp/content/20200327_mxt_chisui01-100014278_1.pdf
・魅力的な多言語解説作成指針(4/24 観光庁 公表)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/content/001341363.pdf
・地域観光資源の英語解説文作成のためのライティング・スタイルマニュアル
(4/24 観光庁 公表)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/content/001341330.pdf
・訪日外国人消費動向調査(2020年1-3月期、1次速報、4/16 観光庁 公表)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000410.html
・小規模自治体におけるオープンデータを活用した事業機会創出に関する
調査研究(4/16 経済産業省 公表)
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H30FY/000636.pdf
・地域団体商標ガイドブック:地域ブランド10の成功物語(3/30 特許庁 公表)
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/tiikibrand.html
・地方議会からの意見書(1):参議院が受理した意見書の主な項目
(平成31年・令和元年、4/14 参議院 公表)
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2020pdf/20200414083.pdf
・移住体験施設実態調査 調査研究報告書(2019年度、4/6 移住・交流推進機構 公表)
http://www.iju-join.jp/f-join/izyuutaikensisetutyousa2019.pdf
・図書館等を活用した新たな地域コミュニティの在り方に関する調査研究
(4/9 地方自治研究機構 公表)
http://www.rilg.or.jp/htdocs/img/004/pdf/r1/R1_12.pdf
・少子高齢化時代の新たな行政経営の在り方に関する調査研究:広域連合の
在り方を中心に(4/9 地方自治研究機構 公表)
http://www.rilg.or.jp/htdocs/img/004/pdf/r1/R1_11.pdf
・地域の医療提供体制の現状:都道府県別・二次医療圏別データ集
(2020年4月版、4/3 日本医師会総合政策研究機構 公表)
https://www.jmari.med.or.jp/research/research/wr_697.html
・自治体における窓口業務改革に関する調査研究:人口減少社会に対応できる窓口
を目指して(3/30 東京市町村自治調査会 公表)
https://www.tama-100.or.jp/contents_detail.php?co=new&frmId=886
・マッセOSAKAが取組む研究とシンクタンク要素について(4/6 日本都市センター 公表)
http://www.toshi.or.jp/app-def/wp/wp-content/uploads/2020/04/reportg33_3_1.pdf
◆気になるデータ・読み物
・景気動向指数(2月分速報からの改訂状況、4/23 内閣府 更新)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
→一致指数は、前月と比較して0.3ポイント上昇し、2か月連続の上昇。
景気動向指数(CI一致指数)は、悪化を示している。
・景気ウォッチャー調査(令和2年3月調査、4/8 内閣府 公表)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2020/0408watcher/watcher1.pdf
→新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にある。
・月例経済報告(令和2年4月、4/23 内閣府 公表)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/0423getsurei/main.pdf
→景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、
極めて厳しい状況にある。
・管内の経済動向(関東地域、2月のデータを中心として、4/15 経済産業省 公表)
https://www.kanto.meti.go.jp/tokei/keiki/20200415index.html
→管内経済は、弱含みの状況にある。
・短観(2020年3月、4/1 日本銀行 公表)
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/tankan03a.htm/
→製造業、非製造業ともに景況感悪化。
・商工会議所LOBO(早期景気観測、2020年3月調査、3/30 日本商工会議所 公表)
https://cci-lobo.jcci.or.jp/wp-content/uploads/2020/03/LOBO202003v2.pdf
→業況DIは、過去最大の悪化幅を記録。先行きは、新型コロナウイルス流行で不安広がる。
・中小企業景況調査(2020年3月調査、3/30 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/keikyo_200330.pdf
→中小企業の売上げDIは、16か月連続でマイナス圏。売上げ見通しDIも、
15か月連続でマイナス圏。
・2月の中小企業月次景況調査(令和2年2月末現在、3/26 全国中小企業団体中央会 公表)
https://www.chuokai.or.jp/keikyou/kei20-02.html
→2月のDIは全9指標中8指標が悪化。
・全国小企業月次動向調査(2020年3月実績、4月見通し、4/23 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/getsuji_202004.pdf
→小企業の売上DIは、マイナス幅が拡大。4月もマイナス幅が拡大する見通し。
・小規模企業景気動向調査(令和2年2月期調査、3/25 全国商工会連合会 公表)
http://www.shokokai.or.jp/cmps_img/upfiles/2020/03/11d32862dbcfcc7c4fb74f1f338b517d.pdf
→新型コロナウイルスの影響により、全業種が大幅悪化となった小規模企業景況。
・山梨県金融経済概観(2020年4月、4/17 日本銀行甲府支店 公表)
https://www3.boj.or.jp/kofu/300gaikan/getu2004.pdf
→県内景気は、新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響により、悪化している。
・調査月報(2020年4月、4/10 山梨中央銀行 公表)
https://www.yamanashibank.co.jp/economy/assets/files/24f09df90a1e29bac353e714fb0d6fb9.pdf
→最近の県内景気(2月~3月)は、新型コロナウイルス感染症の影響に
より弱い動きとなっている。
・TDB景気動向調査(2020年3月、4/3 株式会社帝国データバンク 公表)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/202004_jp.pdf
→国内景気、過去最大の下落幅。「東日本大震災」後の水準まで低下、
先行きの不確実性高まる。
・地域・中小企業研究所ニュース&トピックス(4/2信金中金 公表)
https://www.scbri.jp/PDFnews&topics/20200402.pdf
→新型コロナウイルス感染拡大に伴う資金繰り支援:民間金融機関でも制度融資を
利用した実質的な「無利子融資」が可能に。
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テレワークを行う際のセキュリティ上の注意事項(4/21 独立行政法人情報処理推進機構 公表)
https://www.ipa.go.jp/security/announce/telework.html
→最近の県内景気(1月~2月)は、横ばい圏内の動きとなっているが、一部に弱い動きもみられる。
- TDB景気動向調査(2020年2月、3/4 株式会社帝国データバンク 公表)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/202003_jp.pdf
→新型コロナウイルス、国内景気を大幅に下押し。人とモノの動きが停滞し全国的に悪化。
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発行:公益財団法人 山梨総合研究所 https://www.yafo.or.jp
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