YAFOメールマガジン VOL.125 2020年11月号
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◆◇◆ YAFOメールマガジン VOL.125 2020年11月号
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■■ インデックス
◆テーマ1
『山梨・身延を世界に開く~身延山宿坊「覚林坊」の取り組み』
【身延山宿坊「覚林坊」大黒(女将)
・株式会社鶴林精舎代表取締役 樋口 純子】
◆テーマ2
『地域通貨の新しい在り方について』
【山梨総合研究所研究員 清水 洋介】
◆研究員コラム 気になる数字『2,604万本』
◆まちづくり情報
◆気になるデータ・読み物
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◆テーマ1
『山梨・身延を世界に開く~身延山宿坊「覚林坊」の取り組み』
【身延山宿坊「覚林坊」大黒(女将)
・株式会社鶴林精舎代表取締役 樋口 純子】
七百有余年の歴史を持つ身延山久遠寺は日本三大総本山として知られ、
文化的にも歴史的にも地域に大きな影響をもたらしてきた。30もの宿坊の
うち、「覚林坊」という、550年前に開山された「目」と「学業」の神様
をお祀りしたお寺の住職に嫁いだ筆者が、世界中のガイドマップに身延が
載る日を夢見て、少子高齢化、人口減少、空き家、後継者不足などの課題
を抱える門前町を再興しようと、宿坊で新たな試みを続け、さらには起業
もする様子を寄稿していただいた。
https://www.yafo.or.jp/2020/11/30/12898/
◆テーマ2
『地域通貨の新しい在り方について』
【山梨総合研究所研究員 清水 洋介】
1990年代後半から2000年代前半にかけて日本中でブームが巻き起こった
地域通貨について、地域経済・コミュニティの活性化に向けた活用を目指
す動きが再び増えてきている。
本稿では、ブーム期の事例を振り返った上で、近年の新たな事例として、
最先端の技術を活用している地域通貨や地域課題の解決へアプローチする
地域通貨などを踏まえながら、これからの地域通貨の在り方を考える。
また、山梨県内における新たな地域通貨として、自然資源の利活用を促
進する仕組みを持つ地域通貨の可能性を提言する。
https://www.yafo.or.jp/2020/11/30/12946/
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◆研究員コラム 気になる数字 『2,604万本』
「あつ森」をご存じだろうか。任天堂株式会社から発売されているゲー
ムソフト「どうぶつの森」シリーズの最新作で、今年の3月に発売された
「あつまれ どうぶつの森」の略称である。今月公表された2021年3
月第2四半期決算説明資料によると、新型コロナウイルスによる巣ごもり
需要も後押しし、累計販売本数は全世界で2,604万本のヒット作とな
っている。ゲーム内容は、手付かずの無人島で生活をスタートし、島内で
の暮らしを自分が形作り、そこに集まる動物たちと関わり合いながら、賑
わいのある島での生活を過ごす。プレイヤー次第で変わる様々な島ライフ
は子どもから大人まで楽しめる内容となっており、我が家の娘もこの島づ
くりに熱中している。
「何もないから、なんでもできる」というこのゲームのキャッチコピー
のもと、多様な島ライフを楽しむとともに、現実世界を巻き込んだ様々な
可能性を提供している。その1つとして、自分がデザインした衣装などを
オンライン上で他のプレイヤーに公開できる機能がある。その機能を利用
して様々な企業などが自らデザインした作品を配付し、自社の製品のPRに
活用している。また、ニューヨークのメトロポリタン美術館ではデジタル
化した収蔵作品について「あつ森」へのシェア機能を導入している。さら
に、東京消防庁では「あつ森」の中で「ボウサイ島」と名付けた島をつく
り、その島生活の中で災害に対する備えなどについてSNSで発信するなど、
防災活動の啓発にも活用されている。
これまでもゲーム内で企業等が宣伝活動をすることは多々見られてきた
が、これほど多くの人がプレイするゲームにおいて、多様な業種が自由に
そして簡単にゲーム世界で宣伝活動に参入することはなかったのではない
だろうか。いずれにしても全世界で2,604万本を売り上げている「あ
つ森」の情報発信力は侮ることができないものとなっている。
そのような中で、い草の生産量日本一で知られる熊本県八代市では、市
町村で初めて「あつ森」をPRに活用し、若手職員が「やつしろたたみ島」
をつくり、イ草や市内の観光名所を紹介している。担当者に問い合わせた
ところ他の自治体からの問い合わせも複数寄せられているとのことであり、
今後さらに「あつ森」を利用した自治体のPR活動が増えてくるかもしれな
い。
過去においては、何か情報発信したい場合は、新聞やテレビ・ラジオ・
雑誌などの限られた媒体が主流となっていたが、現在では多種多様な方法
があふれ、その趨勢も激しさを増している。多くの人の目にとまり、興味
を抱いてもらうための情報発信をしていくことがますます難しくなる中で、
常に世間の動きを見て、新しい発想で情報を発信していく姿勢が、今後さ
らに必要となっていくであろう。
(主任研究員 河野彰夫)
◆まちづくり情報
・旅行・観光消費動向調査 (2020年7-9月期速報 11/18 観光庁 公表)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000431.html
・withコロナ時代における持続可能な地域産業に関する調査
~花火業界からのアプローチ~(11/2 日本経済研究所 公表)
https://www.jeri.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/509号-池原沙都実史氏.pdf
・脱炭素化のゲームチェンジャー ~トランジションボンドの動向~
(11/2 日本経済研究所 公表)
https://www.jeri.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/11/509号-諸泉瑶子氏.pdf
・6団体共同 新型コロナ感染拡大が企業活動に及ぼした影響に関するアンケート結果
(11/17 経済同友会 公表)
https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/uploads/docs/201117a.pdf
・農福と農泊と農協改革(11/2 農林中金総合研究所 公表)
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n2011dan.pdf
・コロナ禍の食料消費への影響(11/10 農林中金総合研究所 公表)
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri2011re1.pdf
・コロナにより休業中の正社員は、半数近くが休業手当よりも就業再開を希望
(11/18 野村総合研究所 公表)
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1118_2
・地域と学校の連携・協働体制の実施・導入状況について(11/11 文部科学省 公表)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/10/1422294_00001.htm
◆気になるデータ・読み物
・景気ウォッチャー調査(令和2年10月調査、11/10 内閣府 公表)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2020/1110watcher/menu.html
→新型コロナウイルス感染症の影響による厳しさは残るものの、着実に
持ち直している。先行きについては、感染症の動向を懸念しつつも、
持ち直しが続くとみている。
・月例経済報告(令和2年11月、11/25 内閣府 公表)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/1125getsurei/main.pdf
→景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい
状況にあるが、持ち直しの動きがみられる。
・地域経済産業の動向(9月 11/26 経済産業省 公表)
https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201126001/20201126001.html
→鉱工業生産指数(季節調整値・前月比)は、すべての地域で上昇し、
小売業6業態の販売額(前年同月比)は、すべての地域で減少した。
・管内の経済動向(関東地域、9月のデータを中心として、11/18 経済産業省 公表)
https://www.kanto.meti.go.jp/tokei/keiki/data/keiki202011.pdf
→管内経済は、厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
・商工会議所LOBO(早期景気観測、2020年10月調査、10/30 日本商工会議所 公表)
https://cci-lobo.jcci.or.jp/wp-content/uploads/2020/10/LOBO202010.pdf
→業況DIは、持ち直しの動きもまだら模様。先行きは慎重な見方も、回復への期待感続く。
・小企業の雇用に関する調査(2020年7-9月調査、11/25 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/tokubetu_201125.pdf
→小企業の従業員過不足DIは11年ぶりに低下。
・10月の中小企業月次景況調査(令和2年10月末現在、11/25 全国中小企業団体中央会 公表)
https://www.chuokai.or.jp/keikyou/kei20-ー10.html
→10月のDIは全9指標が前月より改善。
・全国小企業月次動向調査(2020年10月実績、11月見通し、11/24 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/getsuji_202011.pdf
→小企業の売上DI(10月実績)は、マイナス幅が縮小。
・山梨県金融経済概観(2020年11月、11/12 日本銀行甲府支店 公表)
https://www3.boj.or.jp/kofu/300gaikan/getu2011.pdf
→県内景気は、新型コロナウイルス感染症の影響から、引続き厳しい状態
にあるが、経済活動が徐々に再開するもとで、持ち直しつつある。
・調査月報(2020年11月、11/12 山梨中央銀行 公表)
https://www.yamanashibank.co.jp/economy/assets/files/No514.pdf
→最近の県内景気(9月~10月)は、新型コロナウイルス感染症の影響に
より厳しい状況が続いているが、一部に持ち直しの動きもみられる。
・TDB景気動向調査(2020年10月、11/5 株式会社帝国データバンク 公表)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/202011_jp.pdf
→国内景気は低水準ながら緩やかに持ち直し。今後の感染状況により下振れ
リスクも依然大きく。
・家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)9月分及び7~9月期平均(11/6 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei07_01000198.html
→9月の消費支出(二人以上の世帯)は、1世帯当たり269,863円で、
前年同月比実質10.2%の減少。
・労働力調査(詳細集計)2020年(令和2年)7~9月期平均(11/10 総務省 公表)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei04_01000193.html
→役員を除く雇用者5601万人のうち、正規の職員・従業員は3537万人と、
前年同期に比べ45万人の増加。4期連続の増加。非正規の職員・従業員
は2064万人と、125万人減。3期連続の減少。
・令和2年度「教育費負担の実態調査結果」(10/30 日本政策金融公庫 公表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r02.pdf
→子ども1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)は増加。
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発行:公益財団法人 山梨総合研究所 https://www.yafo.or.jp
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発行人:村田俊也(編集担当:岩崎)
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