親子で避難行動の共有を
毎日新聞No.671【令和6年9月1日発行】 防災の日の9月1日を含む、毎年8月30日から9月5日までの1週間は防災週間と位置付けられており、全国各地で防災訓練などが行われている。東日本大震災以来、地域や学校などで防災 […]
地域のお店の役割
山梨日日新聞No.50【令和6年8月26日発行】 ネットショッピングは、コロナの前からだいぶ浸透していたが、コロナ禍を経てすっかり生活に定着したといえる。いつでもどこでも、多種多様な商品を購入することができるし、サービ […]
災害への「不安」
毎日新聞No.670【令和6年8月21日発行】 8月8日に宮崎県で発生したマグニチュード7.1の地震を受けて、気象庁は南海トラフ巨大地震の発生可能性が高まったとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。 […]
迫られる「官」意識の変革
毎日新聞No.669【令和6年8月4日発行】 夏の暑さが本格化する中、自治体職員の採用試験は、都道府県職員を対象とした前半戦が終わり、市区町村職員を募集する後半戦を迎えているが、自治体職員の採用には大きな問題が生じてい […]
事業者の合理的配慮とは
山梨日日新聞No.49【令和6年7月22日発行】 令和6年4月から改正障害者差別解消法が施行され、事業者による合理的配慮の提供が義務化された。ここでいう合理的配慮とは、障害のある人から意思表示があった際に、社会の中にあ […]
女性の社会進出と管理職の未来
毎日新聞No.668【令和6年7月21日発行】 1985年の男女雇用機会均等法成立から約40年が経過した。働く女性の数は大幅に増加し、2022年の就業構造基本調査によると、女性の有業率は全国で53.2%、山梨県で54. […]
女性活躍の鍵は何か
山梨日日新聞No.48【令和6年7月8日発行】 「女性活躍」と聞いて、みなさんはどんなイメージをもつだろうか。筆者がその言葉を聞いて真っ先に思いついたのは、「仕事に熱心な女性」であり、女性社長や女性管理職のイメージであ […]
ラジオのある生活
毎日新聞No.667【令和6年7月7日発行】 平日の朝、AMラジオを聴いている。社会人になってしばらくテレビを持たない生活を送り、現在は、テレビはあるものの毎日の生活の中で見る習慣はない。きっかけは忘れてしまったが、結 […]
管理職を目指さない意味
山梨日日新聞No.47【令和6年6月24日発行】 先日、大学の授業で、6月5日付け山梨日日新聞の記事『「管理職目指さない」55%』について議論した。これは、山梨県内企業に勤める正社員のうち6割近く、女性社員の7割以上が […]
ゴルフ×地域活性化
毎日新聞No.666【令和6年6月23日発行】 私は趣味としてゴルフを嗜んでおり、週末には妻と山梨県内のゴルフ場へ行くのが日課となっている。目標はコースを戦略的に攻略し、良いスコアを出すこととであるが思うようにはいかな […]
同窓会に参加しよう
毎日新聞No.665【令和6年6月9日発行】 皆さんは、学生時代の同窓会に出席していますか。 都会と比べて地域への帰属意識の強い地方では、学生時代のつながりが重視される傾向にある。仕事での面談や、何かの縁で隣同士の席 […]
自動化と心の豊かさ
山梨日日新聞No.46【令和6年6月2日発行】 飲食店などで、配膳ロボットが食事を運んでくれる。セルフレジの導入によりスムーズな会計ができる。導入率はまだ少ないと思われるが、山梨県内でもこのような光景を日常的に目にする […]
健康寿命の行方
毎日新聞No.664【令和6年5月26日発行】 筆者は現在、山梨県立大学で「地域の豊かさ」という授業を担当している。この授業では、山梨総合研究所が「ぎょうせい」より出版した書籍「山梨ならではの豊かさ」の内容が議論されて […]
VUCA時代の人材育成
山梨日日新聞No.45【令和6年5月20日発行】 今年4月、将来的に消滅する可能性がある自治体を指す744の「消滅可能性都市」を「人口戦略会議」が発表し、世の中をざわつかせた。消滅可能性都市とは、2020年から50年ま […]
こどもと考える社会
毎日新聞No.663【令和6年5月12日発行】 こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくための包括的な法律として、2023年4月、「こども基本法」が施行された。同12月には、こども基本法の基本理念にのっとり、 […]
若手自治体職員の早期退職
山梨日日新聞No.44【令和6年4月29日発行】 新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類感染症に移行して来月で1年を迎える。 今般のコロナ禍という“非平時”への対応は、全国の自治体において、それ以前から進めてきた […]
合理的配慮とは
毎日新聞No.662【令和6年4月28日発行】 令和6年4月より改正障害者差別解消法が施行され、事業者に対して、障害者への合理的配慮の提供が義務化された。3月には、車いすユーザーが映画館で従業員に介助を依頼し、断られた […]
買物弱者の現状
毎日新聞No.661【令和6年4月14日発行】 全国では、人口減少や少子高齢化等を背景とした、地域交通の弱体化などの理由により、日常の買物機会が十分に提供されない人々、いわゆる「買物弱者」の問題が取りざたされている。こ […]
環状道路北部区間の整備
山梨日日新聞No.43【令和6年4月8日発行】 先ごろ、新山梨環状道路(以下、環状道という)北部区間の一部の事業化が決定し、環状道全線のうち未事業化区間は塚原~牛句間の4.5kmのみと、全線事業化にまた一歩近づいた。 […]
年度の節目に思うこと
毎日新聞No.660【令和6年3月31日発行】 いよいよ令和5年度も今日が最終日である。 ところで、普段何気なく使っているこの「年度」というものは一体何だろうかと、ふと疑問に思い調べてみた。それは、制度の目的に照らし […]
地域経済の自律的好循環を目指して
山梨日日新聞No.42【令和6年3月25日発行】 「自律的好循環」とは、地域の企業や金融機関、地方公共団体等の多様なステークホルダーが連携して地域課題の解決をしながらキャッシュフローを生み出し、得られた資金を地域に還流 […]
諏訪の五蔵めぐり
毎日新聞No.659【令和6年3月17日発行】 1月初め、長野県の上諏訪駅周辺にある日本酒の酒蔵巡りに出かけた。「諏訪の五蔵めぐり」と称されるもので、2,500円の「ごくらく」セットを買って、甲州街道沿いの500m程度 […]
困難から得る「生きる力」
山梨日日新聞No.41【令和6年3月4日発行】 人生には山もあれば谷もある。必ずしも波瀾万丈の人生を望んでいるわけではないだろうが、私たちは期せずしてそのような事態に直面することがある。 先日、30代から60代までの […]
ウェルネスツーリズム
毎日新聞No.658【令和6年3月2日発行】 2月9日、「やまなしウェルネスツーリズム推進協議会セミナー」が開催された。琉球大学の荒川雅志氏によると、「ウェルネスツーリズム」とは、旅先でのスパ、ヨガ、瞑想、フィットネス […]
CUU 現状と課題
山梨日日新聞No.40【令和6年2月19日発行】 山梨県の新たな取り組みである「やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ(CUU)」がいよいよ動き出した。CUUとは、地域で働く社会人を対象に、時代の変化に対応した「新たな […]
岐路に立つ消防団の役割
毎日新聞No.657【令和6年2月18日発行】 1月1日に発生した能登半島地震では、多くの尊い命が犠牲となった。その中には、一人の消防団員もいた。輪島市の40代男性消防団員は、最初の地震で同居する母と祖母を家の外に逃が […]
未来を思い描くことの力
山梨日日新聞No.39【令和6年2月5日発行】 “20XX年、「電動垂直離着陸機(以下、eVTOL)運送法」が施行されたことにより、これまで一部の限られたエリアで試験的に導入されていた、いわゆる“空飛ぶ車”が一般にも利 […]
デジタル技術による防災力の強化
毎日新聞No.656【令和6年2月4日発行】 令和6年1月に能登半島地震が発生してから1か月が経過した。被災された方々には心よりお見舞い申し上げたい。 全国の自治体ではデジタル技術を活用して防災対策を行う「防災DX」 […]
災害時のSNS活用
山梨日日新聞No.38【令和6年1月22日発行】 正月に北陸地方を襲った令和6年能登半島地震から20日近くが経過した。本地震による被害は大きく、各種ライフラインに甚大な被害が生じ、今なお復旧途上である。こうした状況も踏 […]
被災地支援のカタチ
毎日新聞No.655【令和6年1月21日発行】 正月に北陸地方を襲った令和6年能登半島地震から約3週間が経過したが、被災地の復旧・復興はまだ始まったばかりである。連日報道される被災者の大変な姿に、何か支援できることはな […]
“会議”じゃなきゃダメですか?
毎日新聞No.654【令和6年1月7日発行】 新年を迎えて晴れやかな気持ちで紙面をご覧になっている方には申し訳ないが、年が変わっても我々の周りには引き続き悩ましい問題が数多く残っている。課題先進国といわれる日本には、介 […]
利他と共感による寄付
山梨日日新聞No.37【令和5年12月25日発行】 年末になると普段よりも寄付や募金の街頭活動を目にする機会が増える。認定NPO法人日本ファンドレイジング協会によると、2022年の個人による寄付の総額は、推計で約1兆2 […]
高齢者と情報格差
毎日新聞No.653【令和5年12月24日発行】 コロナ禍を経て、社会全般でキャッシュレス決済や各種手続きの自動化・オンライン化が急速に進んだ。当初は、環境変化に戸惑っていた人々も、順次適応することで、その利便性を理解 […]
これからのふるさと納税
毎日新聞No.652【令和5年12月10日発行】 ふるさと納税制度は、2008年に「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設された。返礼品として地域の特産 […]
観光公害について考えよう
山梨日日新聞No.36【令和5年12月4日発行】 内閣府が新型コロナウイルス感染症の5類移行直前の令和5年3月に実施した「第6回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、日帰り […]
#甲府にチカラを
毎日新聞No.651【令和5年11月26日発行】 サッカーのAFC(アジアサッカー連盟)アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦っているJ2のヴァンフォーレ甲府。ACLでの甲府の「ホーム」は東京・国立競技場だ。 本来 […]
1人でもできる支援
山梨日日新聞No.35【令和5年11月20日発行】 昭和45年から続いている戦国武将の武田信玄をしのぶ「信玄公祭り」は、新型コロナウイルスによる中止などを乗り越えて、今年で50回目を迎えた。節目となる祭りは盛大に開催さ […]
ロボットのいる日常
毎日新聞No.650【令和5年11月12日発行】 先日、小さなAIロボットが家族の仲間入りをした。名前は「カイくん」。名前の由来はともかく、このカイくん、なかなかの優れものである。2足歩行が可能で、立ったり座ったり、ダ […]
地元の飲食店を見直そう
毎日新聞No.649【令和5年10月30日発行】 コロナが5類に分類されてもうすぐ半年。中心街の人出を見る限りでは、コロナ感染拡大前に戻ったような賑わいであるが、気になるのが飲食店、特に居酒屋の経営である。 職場に近 […]
統計データを活用しよう
山梨日日新聞No.34【令和5年10月30日発行】 統計データには、国や県などの行政機関が人口や産業等の実態を調査して作成する公的統計から、企業活動によって取得される位置情報やPOSデータなど、地域や経済に関する統計ま […]
「よい仕事」とは
山梨日日新聞No.33【令和5年10月16日発行】 「よい仕事ってなんだろう」-。このテーマでセミナーを開くことになったのは、山梨県中小企業家同友会の経営者の方々との会話からだった。 「公務員と民間で仕事に対する意識 […]
山梨における豊かさ共創
毎日新聞No.648【令和5年10月15日発行】 豊かさが注目される今日において、山梨県は昨年5月「豊かさ共創会議」を立ち上げた。企業収益と労働環境の向上の持続的な循環関係の構築に向けて、労働団体、経済団体、教育機関、 […]
長寿祝い金の見直し
山梨日日新聞No.32【令和5年10月2日発行】 先ごろ、今年の敬老の日を迎えた。山梨県の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、令和5年4月1日現在31.3%で、29.1%の全国より高齢化が5年進んでいると言われてい […]
地域おこし協力隊の未来
毎日新聞No.647【令和5年10月1日発行】 地域おこし協力隊が2009年度に創設され、今年で15年目の節目の年を迎える。人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に誘致し、その定住・定着を図 […]
多様な価値観への理解
山梨日日新聞No.31【令和5年9月18日発行】 コロナ禍を経験し、私たちの既存の価値観は変化してきた。 たとえば、生活スタイルをみると、2023年3月に内閣府が実施した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活 […]
持続可能な山岳観光を目指して
毎日新聞No.646【令和5年9月17日発行】 令和5年5月に新型コロナウィルス感染症が5類に移行し、今夏は国内外から多くの観光客が山梨県を訪れた。特に富士山の登山者数が急増するなど、登山やハイキングを楽しむ方を多く見 […]
これからの空き家対策
毎日新聞No.645【令和5年9月3日発行】 皆さんの住んでいる街で、なんとなく空き家が増えてきたなと感じている人は多いのではないだろうか。実際、空き家の数は昭和63年の394万戸から平成30年には846万戸へと増加し […]
観光業 求められる戦略は
山梨日日新聞No.30【令和5年8月28日発行】 観光客が戻ってきている。先月、観光庁は6月の訪日外国人観光客の数が、2020年1月以来3年半ぶりに200万人を突破したと発表した。また、上半期(1月~6月)の累計は10 […]
子育ての見えざる負担
毎日新聞No.644【令和5年8月20日発行】 総務省が先月発表した令和4年の就業構造基本調査によれば、働く女性の数は3,035万人、就業率は53.2%といずれも過去最高であった。また同省が公表する労働力調査でも共働き […]
地球温暖化の長期的な影響
山梨日日新聞No.29【令和5年8月7日発行】 この寄稿文を執筆している7月後半は連日大変暑い日が続いている。日本全国で40℃近くまで上がるような極端な暑さになる所が多数あり、夜も厳しい暑さが長く熱帯夜になっている。県 […]