中小企業の脱炭素経営

山梨日日新聞No.13【令和4年11月26日発行】  カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素経営が注目されている。脱炭素経営とは、気候変動対策の視点を織り込んだ企業経営のことを言い、企業活動の過程で発生する二酸化炭素 […]

情報社会のマイナス面

毎日新聞No.626【令和4年11月13日発行】  情報社会の到来により私たちは日々さまざまな情報に触れられるようになった。気になることがあったとき、少し前なら「わからない」とか「まぁいいか」と済ませていたことでも、スマ […]

「成長」から「成熟」へ

山梨日日新聞No.12【令和4年11月12日発行】  新型コロナウイルスの影響を受けつつも、かつての日常を取り戻しつつあると思われた中、国際情勢の変化を起因とした世界的な物価高により市民の生活や経済活動に再び大きな影響が […]

スポーツが地域にもたらす力

毎日新聞No.625【令和4年11月1日発行】  10月16日、ヴァンフォーレ甲府が天皇杯全日本サッカー選手権大会で優勝を果たした。クラブにとっては悲願のビッグタイトル獲得であり、J1のクラブを立て続けに破っての優勝はま […]

「おいしい!」の向こう側

山梨日日新聞No.11【令和4年10月22日発行】  フルーツ王国・山梨を実感するのはいつかと聞かれ、皆さんはどう答えるだろうか。  近年はカフェで地元産フルーツをふんだんに使ったスイーツを食べる時、という方も多いのでは […]

災害対策の経済効果

山梨日日新聞No.10【令和4年10月8日発行】  2022年3月までに県内の全市町村が国土強靱化地域計画を策定した。本計画は、東日本大震災や想定を超える豪雨など、近年の大規模自然災害による経験を通じ、いかなる自然災害が […]

AIが問うもの

毎日新聞No.623【令和4年9月18日発行】  最近、イラストや絵画の画像を自動で生成してくれるAI(人工知能)が話題となっている。その多くが、人間が指定した言葉に基づいて自動で絵を描いてくれるというもので、いわばAI […]

自治会活動の存在意義

山梨日日新聞No.9【令和4年9月10日発行】  「自治会長って、こんなことまでやるとは思わなかった」。4月に自治会長となった方から聞いた言葉である。わずか3カ月の間に「空き家のトタンが風で飛ばされそうだ」、「老人ホーム […]

音楽を通じたまちづくり

毎日新聞No.622【令和4年9月4日発行】  雄大な富士を望む河口湖ステラシアター(山梨県富士河口湖町)でピアニスト・辻井伸行氏の演奏を聴いたのは昨秋のこと。4日間にわたる富士山河口湖ピアノフェスティバル(富士河口湖町 […]

地方の「豊かさ」

山梨日日新聞No.8【令和4年8月27日発行】  「豊かさ」とは何か、そう聞かれたとき皆さんならどう答えるだろうか。もし、「豊かさ」を経済的な面のみで捉えるとすると、地方は東京などの都市部に比べて未成熟な部分が多い。しか […]

甲信ワインの切磋琢磨を

毎日新聞No.621【令和4年8月2日発行】  7月に開かれた国産ワインの品質を競う「ジャパン・ワイン・コンペティション(日本ワインコンクール)2022」(同実行委員会主催)の注目の審査結果は、山梨、長野両県にとって、い […]

ヤングケアラーは身近に

毎日新聞No.620【令和4年7月24日発行】  以前から、気になっているCMがある。ACジャパンで制作した「ヤングケアラー」をテーマとしたもので、中学生の男の子が病気の母親の介護や家事に追われ、野球部の練習にも参加でき […]

公共事業の公共性

山梨日日新聞No.7【令和4年7月23日発行】  「公共事業」と聞いて、どのようなイメージを抱くだろうか。騒音、渋滞、無駄、癒着など悪い印象を抱く人がいるかもしれない。山梨県の公共工事発注額は平成初期がピークであり、その […]

スポーツで山梨活性化

山梨日日新聞No.6【令和4年7月16日発行】  スポーツ資源と旅行や観光を組み合わせ、地域振興につなげる「スポーツツーリズム」が脚光を浴びている。スポーツ庁は第3期スポーツ基本計画の中で、ウィズコロナでの「アウトドアス […]

山梨総研創立25周年へ

毎日新聞No.619【令和4年7月10日発行】  昨年6月に山梨総合研究所(以下、山梨総研)の理事長に就任して1年が過ぎた。自分としては、まずは山梨総研の仕事を理解することに努め、更には、いかに地域に必要とされる研究所で […]

テレワークの行く先

毎日新聞No.618【令和4年6月26日発行】  新型コロナウイルスの蔓延は、社会にさまざまな変化をもたらしてきた。手洗いなど消毒の徹底、マスクの着用など、ともすれば面倒で不自由を強いられることをイメージしがちだが何も悪 […]

社員が笑顔であること

山梨日日新聞No.5【令和4年6月25日発行】  私たちは、働くことに何を求めているのか。対価としての賃金とともに、働き甲斐という意見もあるなか、この問題に、地元企業はどのように向きあっているのか。  今回取り上げる山梨 […]

在宅介護と家族の就労

毎日新聞No.617【令和4年6月12日発行】  一般社団法人日本認知症予防学会は、アルツハイマー博士の生誕日である6月14日を「認知症予防の日」として記念日に登録している。厚生労働省によると、65歳以上の高齢者に占める […]

新たな旅のインフラ

山梨日日新聞No.4【令和4年6月11日発行】  昨年8月に山梨―静岡間が全線開通した中部横断自動車道。それを記念して「観光」をテーマに6月6日に開催された県主催の「中部横断道リレーシンポジウム」で、筆者はコーディネータ […]

入力に対する二つの出力

毎日新聞No.616【令和4年5月29日発行】  私事で恐縮だが、第1子が生後7カ月になって人見知りが始まるようになった。最近は知らない人が顔をのぞき込むと火が付いたように泣いてしまうことがあるが、そんな時はヨシヨシ大丈 […]

地域に必要なものさし

山梨日日新聞No.3【令和4年5月28日発行】  山梨総合研究所では、令和2年度から自主研究として、山梨県中小企業家同友会との共同により、『地域において持続可能な経営を行うためには何が必要なのか』を明らかにすることを目指 […]

農業に興味持つ「きっかけ」を

毎日新聞No.615【令和4年5月15日発行】  近年では、山梨県内の農業生産額がシャインマスカットの人気などにより年間1000億円を超える水準となっている。また、就農を希望する方には自治体などによるさまざまな就農定着支 […]

どうする国・自治体の借金

山梨日日新聞No.2【令和4年5月14日発行】  経済におけるウイズコロナへの順応が進んでいる。失業者数や生活保護の申請は高水準が続いているが、経済全般をみると深刻な状況は落ち着き始めている。  山梨県では主要産業の一つ […]

人々の思いを紡ぐ

毎日新聞No.614【令和4年5月1日発行】  今冬に、ふとしたことから親と全く話さなくなった。自分でもいい年して何をやっているのかと嫌になる。話さない日々の分だけ余計に話しにくくなり、無言の日々が続く毎日。  そんな中 […]

変化から学びを

毎日新聞No.613【令和4年4月17日発行】  4月も2週間が過ぎ、この度新社会人や異動となった皆さんも、新しい環境に少しずつ慣れてきた頃合いだろうか。私も社会人になってから、幾度かの環境の変化を経験してきたが、それら […]

地域の情報を発信する

山梨日日新聞No.1【令和4年4月16日発行】  山梨総合研究所(以下、山梨総研)は、今月から月に2回のペースで、社会経済リポートを書かせていただくことになった。内容は、山梨総研の業務を通して見えてくる、地域経済、地域活 […]

「癒し」効果を求めるなら

毎日新聞No.612【令和4年4月3日発行】  スフェーン、スピネル、クンツァイト…と聞いてピンと来る人は、その世界のトレンド通かもしれない。答えは7、8、9月の新たな誕生石。昨年12月、全国宝石卸商協同組合が誕生石とし […]

ラストワンプレー♪

毎日新聞No.611【令和4年3月20日発行】  大学時代に所属していたバレーボールサークルでは、練習の最後にキャプテンが大きな声で「ラストワンプレー」の声をかける。その日がどんなに盛り上がっていても、時間がくれば必ず終 […]

女性管理職を増やすには

毎日新聞No.610【令和4年3月6日発行】  2年前のきょう、山梨県内で新型コロナウイルス感染者が初確認された。1年目の累計感染者数は延べ941人。今月1日には延べ1万7000人を超えたことから、最近1年の猛威が分かる […]

多様性と寛容性

毎日新聞No.609【令和4年2月20日発行】  今年の1月3日、テレビ山梨(UTY)新春特別番組「やまなしイノベーション」に司会進行役として出演させていただいた。県内で起業した若き経営者4人による座談会である。4人の経 […]

さりげないおもてなし

毎日新聞No.608【令和4年2月6日発行】  1月半ばに、長野県のJR中央線富士見駅を訪れたときの出来事。ホームには雪が残り、朝の7時前で厳冬の寒さである。そんな中、寒さのためかトイレに行きたくなり探したが、なんと有人 […]

クールな やまなしへ

毎日新聞No.607【令和4年1月30日発行】  「クール・ブリタニア」という言葉をご存じだろうか。1990年代にイギリスで生まれたこの言葉は、若者によるアートやファッションなどの文化を表すものとして国のブランド戦略にも […]

少し手間をかけて

毎日新聞No.606【令和4年1月9日発行】  「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と新年のあいさつを伝えるものと言えば、年賀状である。皆さんは毎年、年賀状を送っているだろうか。最近ではスマー […]

毎日ご飯1杯分のごみ

毎日新聞No.605【令和3年12月26日発行】  SDGsが国連で採択され、持続可能な社会への取り組みが進められてから、より「食品ロス」を目や耳にする機会が増えた。コンビニで賞味期限の近い手前のものから手に取るように促 […]

達成と感謝

毎日新聞No.603【令和3年11月28日発行】  10月終わりから11月にかけて3つのイベントに末席から関わらせてもらった。  「日本女性会議2021 in甲府」(甲府市)、「ハタオリマチフェスティバル」(富士吉田市) […]

笑いの力の活かし方

毎日新聞No.602【令和3年11月14日発行】  筆者はお笑いが好きである。お笑いには一発芸から精緻に練られたコント、話芸のような古典芸能までさまざまなジャンルがあるが、個人的にはもともと落語が好きだったこともあって古 […]

公共施設における民間資金の活用

毎日新聞No.601【令和3年10月17日発行】  公共施設の老朽化が大きな社会問題になっている。山梨県内に限らず、自治体の財政状況がひっ迫する中で、老朽化した公共施設の廃止や統廃合等が全国各地で検討されるようになってき […]

東京パラ後の共生社会

毎日新聞No.600【令和3年10月3日発行】  新型コロナ禍で、開催への賛否があった夏季パラリンピック東京大会は、あっという間に通り過ぎた。競泳や車いすテニス・ラグビー・バスケットなど選手のパフォーマンスの高さ、強さに […]

コロナ禍の葬儀で感じたこと

毎日新聞No.599【令和3年9月19日発行】  新型コロナウイルスの感染拡大により山梨県に適用されていたまん延防止等重点措置の適用が今月12日で解除された。緊急事態宣言など生活が制限された状況が日常化した都会と比べると […]

チェンジ・メーカー

毎日新聞No.598【令和3年9月5日発行】  社会人になってもうすぐ20年。  2人の子どもも小学生になり、おむつ替えや離乳食づくりに明け暮れていた日々が随分遠くなった。そして所属組織のルールにも慣れ、仕事が回るように […]

「コロナの影響」で気づく

毎日新聞No.597【令和3年8月22日発行】  「新型コロナウイルス感染拡大の影響で」という表現が、枕詞として使われるようになって久しいが、そのおかげで週末、夫婦で散歩をすることがすっかり暮らしの中に定着した。「今日は […]

「お疲れ様、ありがとう!」

毎日新聞No.596【令和3年8月8日発行】  7月23日に開幕し、17日間行われてきた東京オリンピックが終わる。開催に至るまでに様々な紆余曲折があり、また新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、開会式も含め大半の会場 […]

豊かさ実感できる山梨に

毎日新聞No.595【令和3年7月25日発行】  私事であるが、6月15日付で「公益財団法人山梨総合研究所」の理事長に就任した。前理事長の新藤久和氏の後を引き継ぎ、大きな責任を感じている。  当研究所の目指すところは、地 […]

消防団活動から地域を開け

毎日新聞No.594【令和3年7月11日発行】  集中豪雨、台風、地震、火山噴火など自然災害が頻発している昨今。特に夏と豪雨は、切り離せなくなっている。その夏がやってきた。  私は消防団に入り早8年、幸いにも水害を経験し […]

メンタルヘルスの処方箋

毎日新聞No.593【令和3年6月27日発行】  テニスの大坂なおみ選手がうつに悩まされてきたことを告白し、全仏オープンを棄権したのは先日のこと。芸能界では、深田恭子さんが適応障害の治療のため活動を休止するなど、著名人の […]

デジタル社会はやってくる

毎日新聞No.592【令和3年6月13日発行】  デジタル庁が9月に発足する。「準備中」とあるホームページを覗いてみると、デジタル改革担当の平井大臣のコメントよりも上部に「行政を透明に。」というタイトルで、文章や画像など […]

逆境こそ変革を

毎日新聞No.591【令和3年5月30日発行】  5月20日、事業再構築補助金の二次公募が始まった。  事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対 […]

生涯学習意欲の高まり

毎日新聞No.590【令和3年5月16日発行】  コロナ禍にあって、あらためて存在感を増している大学の一つに放送大がある。山梨学習センターが山梨大甲府キャンパス構内にあることからも、公立大の印象が強いが、意外にも私立大で […]