目的の再確認

毎日新聞No.536 【平成31年4月12日発行】  新年度が始まった。4月1日には新元号「令和」が発表され、新しい時代への期待も高まっている。新年度の目標を立てた方も多いのではないかと思われる。 ところが、現状を改善し […]

多様なモノサシ

毎日新聞No.535 【平成31年3月29日発行】   「少子高齢化」という言葉は、メディアをはじめ、行政の計画や文書、果ては酒の席に至るまで、様々な場面で登場し、耳にしない日の方が少ないのではないだろうか。 まるで、こ […]

平成とともに

毎日新聞No.534 【平成31年3月15日発行】  母に連れられ、甲府市中心部のデパートめぐりをするのが休日の楽しみだった。店内を歩いて洋服や雑貨を眺めるだけでわくわくし、レストラン街でグラタンやクリームソーダを食べる […]

データでモノを言え

毎日新聞No.533 【平成31年3月1日発行】  品質管理には「データでモノを言え」「当たり前のことをボンヤリせずにチャントやれ」などという箴言がある。最近は、ビッグデータ、IoT、AIなどの言葉が注目されているが、共 […]

触れる機会を大切に

毎日新聞No.532 【平成31年2月15日発行】  子どもの体力低下傾向が言われて久しい。  全国体力・運動能力、運動習慣等調査(スポーツ庁)によると、平成29年度における小学校男子、女子の体力合計点は前年より上昇して […]

聖地巡礼の盛り上がり

毎日新聞No.531 【平成31年2月1日発行】  昨年、一般社団法人アニメツーリズム協会から『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2019年版)』が発表され、県内では、女子高生のアウトドア体験を描いたアニメ「ゆるキャン△ […]

スキルマップの重要性

毎日新聞No.530 【平成31年1月18日発行】  「人」、「もの」、「金」、「情報」は組織を運営する上で重要な資源である。この中で、最も資源としての管理が難しいものが「人」である。ISO9001では「人(=組織構成要 […]

生涯を賭ける

毎日新聞No.529 【平成30年12月21日発行】  筆者には、あるフレーズが強く印象に残っている。それは、昭和町にある常永ゆめ広場という公園の記念碑に刻まれている「生涯を賭ける」というフレーズである。この公園は昭和町 […]

効率的なサービスにも弱者の視点を

毎日新聞No.528 【平成30年12月7日発行】  来春からJR中央線の特急列車に新たな着席サービスが導入される。具体的には、自由席と指定席の区別がなくなり、事前に座席指定を受けた場合は現状と変わらないが、指定を受けな […]

「ゆるキャン△ですか?」からはじまる交流

毎日新聞No.526 【平成30年10月26日発行】  「ゆるキャン△」をご存知だろうか。身延町に住む個性豊かな5人の女子高生が、ゆるくキャンプを楽しむ物語である。原作はコミックであるが、2018年1月から放送されたアニ […]

工業標準化から産業標準化へ

毎日新聞No.525 【平成30年10月12日発行】  このところ、日本企業の品質に対する信頼が揺らぐような事案が発生している。その中には、品質保証の仕組みにおいて技術的な進歩により不要となったと考えられる手続きを規則を […]

シェアエコが開く新市場

毎日新聞No.524 【平成30年9月28日発行】  その昔、「名犬ジョリィ」というアニメ番組があった。主人公の少年・セバスチャンと大型犬のジョリーが助け合いながら母を探して旅をする物語だ。そのエンディング曲は、寒くなれ […]

人は城、人は石垣、人は堀

毎日新聞No.523 【平成30年9月14日発行】  先月末、来年度予算の各省庁からの概算要求が出そろった。一般会計の要求総額は、社会保障費の増加などにより、100兆円を上回る見通しとなった。  各省庁の要求内容を見てい […]

県民こそ山梨ファンに

毎日新聞No.521 【平成30年8月17日発行】  毎年、この時期になると1通のメールが届く。私が2年間派遣されていた会社のバドミントン部からで、山梨県で合宿をするための体育館の手配の依頼と合宿へのお誘いである。私はバ […]

金融リテラシーの時代

毎日新聞No.519 【平成30年7月20日発行】  「山梨県は47都道府県の中で最も金融リテラシーが低い県である」。これは金融広報中央委員会が平成28年に行った金融リテラシー調査の結果である。この調査では金融リテラシー […]

スタジアム建設の地域活性化効果とは

毎日新聞No.518 【平成30年7月6日発行】  サッカーWカップが終盤を迎えているが、先日、県内への総合球技場の建設を想定した「スタジアムから生まれる新たな価値」と題するシンポジウムが開かれた。  政府の担当者による […]

リーダーの果たす役割

毎日新聞No.517 【平成30年6月22日発行】  サッカーの祭典、ロシアW杯が開幕した。  この大会は、4年に一度の祭典として、全世界で延べ260億人ほどが視聴し、その視聴規模はオリンピックの5倍以上とも言われている […]

黒曜石が結ぶ広域連携

毎日新聞No.516 【平成30年6月8日発行】  八ヶ岳を中心としたエリアにおける縄文文化が、「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された。  日本遺産とは、文化庁が平成27年から認定を開始した比較的新しい […]

存在に「ありがとう」

毎日新聞No.515 【平成30年5月25日発行】  母の日に、2人の息子がプレゼントをくれた。中学生の長男は照れ隠しなのか、ペンケースを「はい」とぶっきらぼうに、小学生の二男は画用紙で作った「肩もみ券」を得意気に-。 […]

国立大学法人の経営統合

毎日新聞No.514 【平成30年5月11日発行】  昨年度末に、名古屋大学と岐阜大学を運営する二つの国立大学法人が経営統合する協議に入ることが報道された。中央教育審議会でも、それを可能にするための法改正について議論が進 […]

地域ブランドの形成へ

毎日新聞No.513 【平成30年4月27日発行】  早いもので新年度がはじまって1か月が経とうとしている。気づけば、もうゴールデンウイーク。連休に旅行を計画している方も多いのではないだろうか。旅行会社のパンフレットや旅 […]

チャレンジの仕掛け

毎日新聞No.512 【平成30年4月13日発行】  新年度を迎えるたびに「出会い」と「別れ」を経験する。今年は新メンバーを迎え入れる立場となったが、かつての自分の経験を思い出すと、彼らが早く職場に馴染めるために何が出来 […]

統計リテラシーの重要性

毎日新聞No.511 【平成30年3月30日発行】  「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、一般労働よりも短いというデータもある」。これは1月29日の衆議院予算委員会における安倍晋三首相の答弁である。  正しい社会認識 […]

「制度のはざま」にいる人たち

毎日新聞No.510 【平成30年3月16日発行】  好景気が続いている。あと少し経過すると、戦後最長となるそうだ。でも、全ての国民が豊かな生活を送っている、というわけでもない。  昨今、気になっているのは、「制度のはざ […]

冬季オリンピックを見て

毎日新聞No.509 【平成30年3月2日発行】  平昌冬季五輪が2月25日に閉会した。インターネット上では会場までのアクセスや宿泊施設不足、メイン会場の吹きさらし、スキージャンプ会場の強風などの問題が開会前から騒がれて […]

移住者に優しいまちとは

毎日新聞No.508 【平成30年2月16日発行】  神奈川県から山梨県に移住をして来てもうすぐ10年になる。テレビの天気予報を神奈川県ではなく、甲府から見ることにはじまり、買い物環境、飲食店、道路事情をクリアし、周囲の […]

高齢者を狙うのは、、、

毎日新聞No.507 【平成30年2月2日発行】  国立社会保障・人口問題研究所が先月発表した、「日本の世帯数の将来推計」によると、2015年の全国の総世帯のうち、最も多い家族形態は家族一人の「単独世帯」で1,842万世 […]

これからの10年

毎日新聞No.506 【平成30年1月19日発行】  いよいよ「平成」も30歳になった。バブル崩壊、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、長野オリンピック、日韓ワールドカップ、東日本大震災など様々なことがあった。日本という国 […]

トテ馬車の復活を願う

毎日新聞No.505 【平成30年1月5日発行】  昨年8月、甲府市「昇仙峡」のトテ馬車(道産子馬の観光遊覧馬車)が営業を終了した。報道等によると、トテ馬車は戦後間もなく始まり、最盛期には10数台が運行されていたが、近年 […]

ヴァンフォーレ甲府という存在

毎日新聞No.503 【平成29年12月8日発行】  サッカー観戦で泣いたのは初めてだった。  ヴァンフォーレ甲府のベガルタ仙台との今季最終戦があった山梨中銀スタジアム。電光掲示板から時間表示が消え、試合は後半の追加タイ […]

富士山チャレンジ

毎日新聞No.502 【平成29年11月25日発行】  先日、環境省から2017年夏季の富士山登山者数が公表された。富士山8合目における開山日(吉田ルート:7月1日、須走・御殿場・富士宮ルート:7月10日)から9月10日 […]

自殺対策 どうあるべき

毎日新聞No.501 【平成29年11月10日発行】  2016年4月、自殺対策基本法が改正され、自治体に2018年度内の自殺対策計画策定が義務付けられた。同法は、年間自殺者が3万人を超え続けていたことを背景に06年に成 […]

彼の地で感じた働き方改革の一端

毎日新聞No.499 【平成29年10月13日発行】  先月初め、仕事の関係で香港、深圳などを訪問してきた。現地に進出している日本企業の実情を実際に見てくるためである。  今回訪問した4社は、上場企業から山梨県内の中小企 […]

中山間地域 生活維持へ

毎日新聞No.498 【平成29年9月29日発行】  地方自治体は「人口減少」、「高齢化」それに伴う「財政難」に直面している。Uターン、Iターンなどの転入者によって人口の社会増を、可能であれば若者世帯を増やして自然増をも […]

甲州ワインに想いを寄せ

毎日新聞No.497 【平成29年9月15日発行】  1877(明治10)年、東八代郡祝村下岩崎(甲州市勝沼町)に大日本山梨葡萄酒会社が設立された。日本で初めての民営法人のぶどう酒会社を操業するには、醸造技術と醸造法を完 […]

防災の日がやって来た

毎日新聞No.496 【平成29年9月1日発行】  今日は「防災の日」である。私が小学生の頃、9月1日といえば、夏休み明けの2学期の始業式であり、避難訓練の日であった。まだ暑い日差しのなか、防災頭巾をかぶりながら「災害は […]

地域で暮らし続けるために

毎日新聞No.495 【平成29年8月18日発行】  65歳以上の高齢ドライバーによる交通事故が全国的に数多く報じられている。こうしたなか、県や県警では1998年から運転免許の自主返納制度を推進しており、2016年には約 […]

進化するドクターヘリ

毎日新聞No.494 【平成29年8月4日発行】  山梨県が平成24年4月にドクターヘリを導入してから5年が経過した。  山梨県ドクターヘリとは、山梨県立中央病院(以下、「中央病院」)を基地病院として大けが、大事故、急病 […]

見方と見え方

毎日新聞No.493 【平成29年7月21日発行】  お茶筒を上から見ると丸が、横から見ると長方形が見える。このように見方を変えると見え方が変わるという事実は、自明なこととして受け入れられている。この事実に基づいて確立さ […]

オレンジリング手にして

毎日新聞No.492 【平成29年7月7日発行】  先日、甲府市の「認知症サポーター養成講座」に参加した。修了証代わりに渡されたのは全国共通の「オレンジリング」という橙色のリストバンド。認知症を正しく理解し、認知症の人や […]

「稼げる」地方創生へ

毎日新聞No.491 【平成29年6月23日発行】  「地方創生」や「ローカル・アベノミクス」という言葉を耳にするようになって久しい。  第2次安倍内閣の経済政策、いわゆる「アベノミクス」は、都市部や大企業においては、一 […]

『知識・技能』習得の重要性

毎日新聞No.490 【平成29年6月9日発行】  2015年に実施されたPISA(OECDの学習到達度調査)の結果を見ると、日本は「科学的リテラシー」、「数学的リテラシー」、「読解力」の3分野中「読解力」のみ前回から順 […]

地域社会を支える「内助の功」

毎日新聞No.489 【平成29年5月26日発行】  今年の夏休み、初めて地域のラジオ体操当番を担うこととなった。夏休みが待ち遠しかった少年時代ははるか昔のこととなったが、朝の涼しい時間帯に皆で参加したラジオ体操のすがす […]

引越しの挨拶はするな

毎日新聞No.488 【平成29年5月12日発行】  今春、娘が大学に合格し、下宿先を探すため、東京の不動産屋を訪ねた。幸い、割と駅に近く、閑静な住宅地のワンルームマンション(アパート)を見つけることができた。オートゲー […]