さっそうとしたボランティア
毎日新聞No.352 【平成23年12月9日発行】 阪神大震災があった1995年はボランティア元年と呼ばれている。そして現在。東日本大震災の影響が大きいのだろう。以前と比較してボランティア活動がさらに盛んで、より身近に […]
「県民の日」の今後を展望する
毎日新聞No.351 【平成23年11月25日発行】 毎年「県民の日」には記念行事に足を運ぶ。特産品販売や活動展示など、「旬の山梨」を集めた会場は歩くだけでも楽しい。今年は少々天候には恵まれなかったものの、かなりの人出が […]
戦略的に動く韓国
毎日新聞No.350 【平成23年11月11日発行】 10月下旬、韓国・忠清北道を訪問する機会があった。実は、この忠清北道には山梨総合研究所と調査・研究協定を結んでいる忠北発展研究院があり、毎年、研究交流を実施している。 […]
知価社会の基盤・県立図書館に期待
毎日新聞No.349 【平成23年10月28日発行】 大震災から6ヶ月、放射能汚染、エネルギー、円高など様々な問題が一挙に噴出してきた。被災者は勿論、被災しなかった人々も転機に直面し、これまでの延長線上に未来を描くこと […]
「がんばっぺ!いわき」を訪ねる
毎日新聞No.348 【平成23年10月14日発行】 10月1日、2日と福島県いわき市を訪ねた。10月1日は、いわき復興祭の開幕日、物産展、いわきおどり、いわき産業祭など様々な催しが2日間開催されるとのことで、全国か […]
高対策のために円
毎日新聞No.347 【平成23年9月30日発行】 26日の東京外国為替市場では、欧州の財政・金融危機からの先行き不安への懸念からユーロが売られ、円相場は一時、最高値である1ユーロ=101円95銭まで上昇した。また、 […]
「日常」という地域資源
毎日新聞No.346 【平成23年9月16日発行】 先日、山梨県立大学で「山梨から発信する新しいツーリズム」をテーマとする観光講座が開催され、山梨で「ワインツーリズム」を立ち上げた1人である笹本貴之氏の講義を受講した […]
音の風景に耳を傾けよう
毎日新聞No.345 【平成23年9月2日発行】 チリンチリーン。夏の風物詩、風鈴の涼しげな音がラジオから聞こえてくる。NHKの人気ラジオ番組「音の風景」では、様々な場所の音風景を楽しむことができる。風鈴の音は、伊万 […]
日本一の花火大会を目指して
毎日新聞No.344 【平成23年8月5日発行】 今年も全国各地で花火大会が行われる季節となった。 毎年思うことだが、大変な人混みで花火をゆっくり楽しむことができない。そればかりか、会場のいたる所でごみの山となって […]
熱い地方議会の実現に向けて
毎日新聞No.343 【平成23年7月22日発行】 統一地方選挙も一段落し、首長や議員が新たな職務にまい進し始めていることと思う。 東日本大震災の影響による自粛もあり、山梨県内の選挙運動はいつもと様子は違ったが、怪文 […]
古くて新しい自治の担い手
毎日新聞No.342 【平成23年7月8日発行】 この3月まで町内会の子供クラブ役員を務めさせていただいた。恒例の納涼会では、集会所に目白押しの子どもたちに、かき氷や焼きそばを配ったりビンゴ大会を仕切ったりと大わらわだ […]
環境首都憲章に思う
毎日新聞No.341 【平成23年6月24日発行】 最近、鹿児島市と松山市のご夫妻が山梨の地を始めて訪れた。どちらの地も海があり、山があり美しい青空があるまちである。つまり山梨と同じく自然がいっぱいの地方都市の一つであ […]
大震災が問いかけるもの
毎日新聞No.340 【平成23年6月10日発行】 俳人「福田甲子雄展」が氏のふるさと白根桃源美術館で6月末まで開かれている。 枯野ゆく葬の使者は二人連れ ふるさとの土に溶けゆく花曇 甲 […]
「想定外」災害に思うこと
毎日新聞No.339 【平成23年5月27日発行】 3.11の大地震・大津波・原発事故を境にして、平穏な日常生活から一変して混乱状況に陥ったように感じた人が大多数であったと思われる。現在でも、「想定外」の事態に対して […]
農業労働力の確保を急げ
毎日新聞No.338 【平成23年5月13日発行】 福島原発問題に起因して茨城・千葉・群馬・栃木県産の野菜を中心として広がる風評被害は終息する気配を見せていない。 この風評被害とともに、これら地域では外国人研修・技 […]
「命名権」ビジネス
毎日新聞No.337 【平成23年4月29日発行】 「ネーミングライツ」という言葉をご存じだろうか。主にスポーツ施設や文化施設などの命名権を企業などに売却することであり、すでに導入例は100を超えるなど全国的に広がり […]
シェア(共有)という発想
毎日新聞No.336 【平成23年4月15日発行】 個人でモノを所有せず、グループ内で共有する「シェア」という考え方が、浸透しつつある。 シェアの代表例として、国内のカーシェアリングを見ると、これまで社会実験の域を抜け […]
協働で築く子どもの健全育成
毎日新聞No.335 【平成23年4月1日発行】 4月に入り桜が舞う季節となった。街の風景もどことなく昨日とは異なり、新鮮さが感じられる。それもそのはず、そこかしこに初々しい新入学の児童生徒の姿を見かけるからであろう。 […]
大切にしたいスポーツ文化
毎日新聞No.334 【平成23年3月18日発行】 先月14日、内閣府が10年の名目国内総生産を発表した。それによるとGDPは5兆4742億ドルとなり、中国の5兆8786億ドルを下回った。68年以来守り続けた経済大国2 […]
「未来公益」とは何か
毎日新聞No.333 【平成23年3月4日発行】 ある青年と語る機会があった。彼は大手商社をスピンアウトしたあとネットビジネスなどを展開しながら、07年にNPO法人を立ち上げている。名刺には「未来公益」を追求する、と […]
人口減少と地方都市の姿
毎日新聞No.332 【平成23年2月18日発行】 自治体の総合計画や都市計画は人口増加を前提とし、自治体の将来像を展望することが常識であった。しかし、日本では00年~06年の間に人口10万人以上の都市の27.5%が […]
おもてなしの心を大事に
毎日新聞No.331 【平成23年2月4日発行】 先日、甲斐市双葉北部方面の市民バスに乗車した時、この市民バスをはじめて利用する高齢者が乗車した。すると乗務員が路線、利用時の料金、乗り継ぎの仕方などを丁寧に説明し、乗 […]
脱成長という考え
毎日新聞No.330 【平成23年1月21日発行】 昨秋、中国を訪れた。短い旅程ではあったが、その経済成長の速さを実感するには十分だった。急ピッチで進む道路や鉄道のインフラ整備、乱立する高層マンション。出会った日本人 […]
「就活」に負けるな
毎日新聞No.329 【平成23年1月7日発行】 文部科学省、厚生労働省が発表した今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年10月1日時点)は57.6%と、調査開始以降、過去最低となった。県内大学生の就職内定率も38%と […]
ロボットが活躍する社会
毎日新聞No.328 【平成22年12月10日発行】 ロボットといえば「鉄腕アトム」や「機動戦士ガンダム」など空想の世界での活躍をイメージするのではないだろうか。空想上のロボットと現実のロボットとが混同されがちだが、 […]
電子書籍元年
毎日新聞No.327 【平成22年11月26日発行】 国民読書年の今年は、電子書籍元年とも呼ばれ、読書の在り方を変える大きな動きがある。アマゾンのキンドル、アップルのiPad、日本からはNTTドコモ、大日本印刷など複 […]
住民の力で商店街を守ろう
毎日新聞No.326 【平成22年11月12日発行】 ある地域を訪れた時のこと、駅に隣接した大型スーパーが閉店していた。県庁所在地で立地条件がよい大手スーパーがなぜ撤退するのであろうか。 これまでは、大型スーパー […]
企業の評価
毎日新聞No.325 【平成22年10月29日発行】 社会規範やマナー違反があとを絶たない。これは個人のマナー違反もさることながら、企業体による違反の多さにも驚かされる。「企業は社会の公器」と言われながら、近年、企業 […]
新しい湯村を演出
毎日新聞No.324 【平成22年10月15日発行】 老舗旅館やホテルの閉館が目立ち湯村温泉郷の面影は失せつつあるが、このほど湯村を元気にしようと三つのプロジェクトが動き出す。 一つは「山梨文学シネマアワード(賞) […]
甲府を涼しいまちに
毎日新聞No.323 【平成22年10月1日発行】 夏の暑さは耐えがたいものになっている。今年の6月1日から9月27日までの間、最高気温35度以上の猛暑日日数は甲府市が34日で、猛暑ランキングは14位である。ちなみに […]
ヴァンフォーレのように戦おう
毎日新聞No.322 【平成22年9月17日発行】 サッカーJ2のヴァンフォーレ甲府(VF甲府)が、第25節を終了して第2位と好位置につけている。チームとしてのコンセプトが明確で、まとまっていることが好調の要因ではな […]
海の向こうの特別な友達
毎日新聞No.321 【平成22年9月3日発行】 アメリカの小さな町に暮らす人々の優しい笑顔は、子供たちの目にどう映っただろうか。南アルプス市の姉妹都市交流プログラムに引率として参加し、中学生9人と米国アイオワ州マー […]
めざせ「イクメン」
毎日新聞No.320 【平成22年8月20日発行】 「イクメン」という言葉をご存知だろうか。「育 MEN」すなわち育児を楽しむ男性のことである。共働き家庭が増加する中、またライフスタイルや価値観の変化により、育児や家 […]
ハイブリッドな通勤手段
毎日新聞No.319 【平成22年8月6日発行】 梅雨明け以降、毎日暑い日が続く。県内も猛暑日・真夏日が続き、エアコンの利いた部屋から出るのには相当な勇気が必要だ。こうした猛暑や局地的な豪雨などの異常気象は地球温暖化 […]
科学・技術力の増強
毎日新聞No.318 【平成22年7月23日発行】 先月、60億キロ、7年間の長旅を終え、宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ」が帰還した。はやぶさ帰還のニュースは、日本中に感動を与え、世界に日本の技術力の高さをア […]
目指せ、地域の「日本一」
毎日新聞No.317 【平成22年7月9日発行】 「地域に愛着をもっていますか」と質問されたら、読者のみなさまは、どう答えるであろうか。ある会社が実施した興味深い調査結果を紹介したい。これは、全国約8万人が回答した「 […]
広い視点からの地域活性化
毎日新聞No.316 【平成22年6月25日発行】 先日、福岡市で開催された地方シンクタンク協議会のフォーラムに参加した。テーマは、「グローバリゼーションと地域活性化」である。グローバリゼーションの定義を簡略化して考 […]
異界の話に耳を傾ける「能」
毎日新聞No.315 【平成22年6月11日発行】 今春亡くなられた多田富雄氏は野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞などを受賞し、84年に文化功労者となった免疫学の世界的な権威である。氏は、能に […]
ガンバレ、ニッポン
毎日新聞No.314 【平成22年5月28日発行】 まもなく、4年に一度の世界的なお祭りを迎える。壮行試合の韓国戦では、5万7千の観衆の目の前で岡田ジャパンは攻守ともに圧倒されてしまった。今年になって東アジア選手権、 […]
農業担い手確保に期待
毎日新聞No.313 【平成22年5月14日発行】 就農定着支援制度が始まった。この制度は、果樹農家の担い手確保に向け、就農希望者が熟練の農業者の元で栽培技術や農業経営などを学ぶもので、県が実施する。今回この支援制度 […]
アイオワ・山梨 50年
毎日新聞No.312 【平成22年4月30日発行】 本県が米国アイオワ州と姉妹州県を結び今年で50年になる。州県間の姉妹関係としては我が国で最も古い。そして最も成功している姉妹交流の一つでもある。交流が長期にわたって […]
自転車にやさしいまちづくり
毎日新聞No.311 【平成22年4月16日発行】 最近、自転車通勤を始めた。学生時代以来、久しぶりに自転車に乗ったのだが、これがなかなか重宝である。ちょっとの距離であれば、車より自転車のほうが便利であり、遠い場所に […]
合併後の地域づくり
毎日新聞No.310 【平成22年4月2日発行】 3月8日、増穂町と鰍沢町が合併し富士川町となった。03年3月の南部町を皮切りに県内各地で市町村の合併が進み、03年1月の64市町村から現在の27市町村へと、山梨県の市 […]
自治体アンテナショップ
毎日新聞No.309 【平成22年3月19日発行】 自治体アンテナショップという言葉を聞いたことがあるだろうか。各県などの自治体が主に首都圏において特産品の販売や観光情報を提供する施設である。地域情報の発信拠点といえ […]
自治体アンテナショップ「走れ宮バス」
毎日新聞No.308 【平成22年3月5日発行】 「走れ宮バス」― お隣の静岡県富士宮市役所が発表した、全国でも珍しいコミュニティバス(以下「コミュバス」)応援歌のCDタイトルである。市街地を循環するコミュバス「宮バ […]
しなやかな香港
毎日新聞No.307 【平成22年2月19日発行】 昨年の暮れ、3年ぶりに香港を訪問する機会があった。97~98年のアジア通貨危機を乗り越え、今回の世界金融危機の影響も軽微であり、繁栄を謳歌していた。 香港は、イギ […]
応募してみませんか「清里文学賞」
毎日新聞No.306 【平成22年2月5日発行】 八ヶ岳南麓には文化的な雰囲気がある。宮沢賢治と保坂嘉内(韮崎市出身)の親交はよく知られている。夜行列車が闇の中を一筋の光の帯となって天空に昇っていく「銀河鉄道の夜」は […]
新成長戦略と建設業
毎日新聞No.305 【平成22年1月22日発行】 昨年12月30日に、新成長戦略の基本方針が閣議決定された。基本方針には強みを生かす成長分野(環境・エネルギー、健康)、開拓によって成長が期待できる分野(アジア地域で […]
新成人にむけて
毎日新聞No.304 【平成22年1月8日発行】 まもなく成人式を迎える。今年度、本県の新成人は9,991人である。新成人が生まれた1989~1990年は、東西ドイツの統合やバブル経済の崩壊などがあり、先行きの不透明 […]
環境NGOの新しい形
毎日新聞No.303 【平成21年12月25日発行】 ジャパン・フォー・サステナビリティー(JFS)というNGOがある。「日本の環境に関する取り組みを世界に発信する」ことを活動の柱としている。海外から入ってくる量に比 […]