グレタさんとトランプ大統領

毎日新聞No.553 【令和元年12月6日発行】  スウェーデンの高校生グレタ・トゥーンベリさんは、国連で各国首脳に向かって気候変動に真剣に取り組むよう涙ながらに訴えた。それは、2015年に国連で開催されたサミットで採択 […]

地域医療と向き合う

毎日新聞No.551 【令和元年11月8日発行】  厚生労働省は9月26日に、県内7病院を含む全国の一部の病院に対し、再編や統合、病床の見直し等の検討が必要だと公表した。この発表は医療関係者や通院している患者、管理してい […]

自治体の防災計画「強靭化」を

毎日新聞No.550 【令和元年10月25日発行】  2011年の東日本大震災を契機に、13年、「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法」いわゆる「国土強靭化基本法」が制定された。 […]

運動会というコミュニケーション

毎日新聞No.549 【令和元年10月11日発行】  秋の運動会シーズンである。  今年も、地域で、学校で、数々の名場面が生まれていることだろう。毎日小学生新聞2016年9月4日付けの記事『運動会の歴史』によると、明治期 […]

三世代同居のススメ

毎日新聞No.548 【令和元年9月27日発行】  小学校は運動会の季節である。子供の数が減る中、山間部では高齢者を含め地域の人たちも参加するこの行事は、集落の存続・絆を確認する貴重な機会であろう。  人口が減少に転じた […]

ワイン県として産地を守ろう

毎日新聞No.547 【令和元年9月14日発行】  山梨県は8月7日にワイン県宣言を行った。山梨県は、日本のワイン生産発祥の地である。約140年前に甲州市勝沼町在住の高野正誠、土屋龍憲の両青年が海外に留学をして、苦学の末 […]

コーディネーターとしての役割

毎日新聞No.546 【令和元年8月30日発行】  先日、シンクタンク数団体が集まる会議に出席する機会があった。担当者同士で名刺交換をしていた際、いただいた名刺に目が留まった。あるシンクタンクの方の肩書が、“研究コーディ […]

水の可能性を考える

毎日新聞No.545 【令和元年8月16日発行】  まだまだ暑さが厳しいこの季節、子どもたちが水辺で遊ぶ光景が羨ましく、水辺の風景は私の心を惹きつける。  近頃、水遊びについては、子どもだけのものではなく、子どもから大人 […]

AIとデータ

毎日新聞No.544 【令和元年8月2日発行】  AI(人口知能)やIOT(モノのインターネット)が注目され、人間がやっている仕事がAIに取って代わられるのではないかと心配されている。確かに、自動運転の研究成果などを見せ […]

パブコメに清き一票を

毎日新聞No.543 【令和元年7月19日発行】  パブリックコメント(以下「パブコメ」)という制度がある。国や地方自治体の施策の根拠となる行政計画やガイドラインの原案をウェブサイト等で公表し、市民から意見を寄せてもらう […]

フォトロゲイニングの魅力

毎日新聞No.542 【令和元年7月5日発行】  フォトロゲイニングという競技をご存知だろうか。2005年頃から始まった日本発祥のスポーツと言われ、主催者から配られる地図をもとにチェックポイントを回り、得られる得点を参加 […]

家庭の働き方改革

毎日新聞No.541 【令和元年6月21日発行】  働き方改革が叫ばれる中、昨今RPAという言葉をよく耳にする。総務省のHPによるとRPAとは「ロボットによる業務自動化:Robotics Process Automati […]

自己否定から始めよ

毎日新聞No.540 【令和元年6月7日発行】  数年前、マウンティング女子という言葉が流行った。今はマウンティングおじさんが増えているといわれている。  マウンティングとは、自分を相手より優位に見せようとする主張や行動 […]

コインの裏と表

毎日新聞No.539 【令和元年5月24日発行】 『地域シンクタンク』  私の名刺の所属欄にはそのような修飾語が記載されている。試しに、息子が愛用している小学館国語辞典を引いてみると、『地域:ある範囲内の土地』との説明で […]

もっとおせっかいを焼こう

毎日新聞No.538 【令和元年5月10日発行】  長い連休が終わり、日常が始まった。私は身延線で通勤しているが、朝夕の車内はリュックを背負った学生で混雑している。足下に置いたり、おなか側に持ったりといった配慮をする者は […]

目的の再確認

毎日新聞No.536 【平成31年4月12日発行】  新年度が始まった。4月1日には新元号「令和」が発表され、新しい時代への期待も高まっている。新年度の目標を立てた方も多いのではないかと思われる。 ところが、現状を改善し […]

多様なモノサシ

毎日新聞No.535 【平成31年3月29日発行】   「少子高齢化」という言葉は、メディアをはじめ、行政の計画や文書、果ては酒の席に至るまで、様々な場面で登場し、耳にしない日の方が少ないのではないだろうか。 まるで、こ […]

平成とともに

毎日新聞No.534 【平成31年3月15日発行】  母に連れられ、甲府市中心部のデパートめぐりをするのが休日の楽しみだった。店内を歩いて洋服や雑貨を眺めるだけでわくわくし、レストラン街でグラタンやクリームソーダを食べる […]

データでモノを言え

毎日新聞No.533 【平成31年3月1日発行】  品質管理には「データでモノを言え」「当たり前のことをボンヤリせずにチャントやれ」などという箴言がある。最近は、ビッグデータ、IoT、AIなどの言葉が注目されているが、共 […]

触れる機会を大切に

毎日新聞No.532 【平成31年2月15日発行】  子どもの体力低下傾向が言われて久しい。  全国体力・運動能力、運動習慣等調査(スポーツ庁)によると、平成29年度における小学校男子、女子の体力合計点は前年より上昇して […]

聖地巡礼の盛り上がり

毎日新聞No.531 【平成31年2月1日発行】  昨年、一般社団法人アニメツーリズム協会から『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2019年版)』が発表され、県内では、女子高生のアウトドア体験を描いたアニメ「ゆるキャン△ […]

スキルマップの重要性

毎日新聞No.530 【平成31年1月18日発行】  「人」、「もの」、「金」、「情報」は組織を運営する上で重要な資源である。この中で、最も資源としての管理が難しいものが「人」である。ISO9001では「人(=組織構成要 […]

生涯を賭ける

毎日新聞No.529 【平成30年12月21日発行】  筆者には、あるフレーズが強く印象に残っている。それは、昭和町にある常永ゆめ広場という公園の記念碑に刻まれている「生涯を賭ける」というフレーズである。この公園は昭和町 […]

効率的なサービスにも弱者の視点を

毎日新聞No.528 【平成30年12月7日発行】  来春からJR中央線の特急列車に新たな着席サービスが導入される。具体的には、自由席と指定席の区別がなくなり、事前に座席指定を受けた場合は現状と変わらないが、指定を受けな […]

「ゆるキャン△ですか?」からはじまる交流

毎日新聞No.526 【平成30年10月26日発行】  「ゆるキャン△」をご存知だろうか。身延町に住む個性豊かな5人の女子高生が、ゆるくキャンプを楽しむ物語である。原作はコミックであるが、2018年1月から放送されたアニ […]

工業標準化から産業標準化へ

毎日新聞No.525 【平成30年10月12日発行】  このところ、日本企業の品質に対する信頼が揺らぐような事案が発生している。その中には、品質保証の仕組みにおいて技術的な進歩により不要となったと考えられる手続きを規則を […]

シェアエコが開く新市場

毎日新聞No.524 【平成30年9月28日発行】  その昔、「名犬ジョリィ」というアニメ番組があった。主人公の少年・セバスチャンと大型犬のジョリーが助け合いながら母を探して旅をする物語だ。そのエンディング曲は、寒くなれ […]

人は城、人は石垣、人は堀

毎日新聞No.523 【平成30年9月14日発行】  先月末、来年度予算の各省庁からの概算要求が出そろった。一般会計の要求総額は、社会保障費の増加などにより、100兆円を上回る見通しとなった。  各省庁の要求内容を見てい […]

県民こそ山梨ファンに

毎日新聞No.521 【平成30年8月17日発行】  毎年、この時期になると1通のメールが届く。私が2年間派遣されていた会社のバドミントン部からで、山梨県で合宿をするための体育館の手配の依頼と合宿へのお誘いである。私はバ […]

金融リテラシーの時代

毎日新聞No.519 【平成30年7月20日発行】  「山梨県は47都道府県の中で最も金融リテラシーが低い県である」。これは金融広報中央委員会が平成28年に行った金融リテラシー調査の結果である。この調査では金融リテラシー […]

スタジアム建設の地域活性化効果とは

毎日新聞No.518 【平成30年7月6日発行】  サッカーWカップが終盤を迎えているが、先日、県内への総合球技場の建設を想定した「スタジアムから生まれる新たな価値」と題するシンポジウムが開かれた。  政府の担当者による […]

リーダーの果たす役割

毎日新聞No.517 【平成30年6月22日発行】  サッカーの祭典、ロシアW杯が開幕した。  この大会は、4年に一度の祭典として、全世界で延べ260億人ほどが視聴し、その視聴規模はオリンピックの5倍以上とも言われている […]

黒曜石が結ぶ広域連携

毎日新聞No.516 【平成30年6月8日発行】  八ヶ岳を中心としたエリアにおける縄文文化が、「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された。  日本遺産とは、文化庁が平成27年から認定を開始した比較的新しい […]

存在に「ありがとう」

毎日新聞No.515 【平成30年5月25日発行】  母の日に、2人の息子がプレゼントをくれた。中学生の長男は照れ隠しなのか、ペンケースを「はい」とぶっきらぼうに、小学生の二男は画用紙で作った「肩もみ券」を得意気に-。 […]

国立大学法人の経営統合

毎日新聞No.514 【平成30年5月11日発行】  昨年度末に、名古屋大学と岐阜大学を運営する二つの国立大学法人が経営統合する協議に入ることが報道された。中央教育審議会でも、それを可能にするための法改正について議論が進 […]

地域ブランドの形成へ

毎日新聞No.513 【平成30年4月27日発行】  早いもので新年度がはじまって1か月が経とうとしている。気づけば、もうゴールデンウイーク。連休に旅行を計画している方も多いのではないだろうか。旅行会社のパンフレットや旅 […]

チャレンジの仕掛け

毎日新聞No.512 【平成30年4月13日発行】  新年度を迎えるたびに「出会い」と「別れ」を経験する。今年は新メンバーを迎え入れる立場となったが、かつての自分の経験を思い出すと、彼らが早く職場に馴染めるために何が出来 […]

統計リテラシーの重要性

毎日新聞No.511 【平成30年3月30日発行】  「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、一般労働よりも短いというデータもある」。これは1月29日の衆議院予算委員会における安倍晋三首相の答弁である。  正しい社会認識 […]

「制度のはざま」にいる人たち

毎日新聞No.510 【平成30年3月16日発行】  好景気が続いている。あと少し経過すると、戦後最長となるそうだ。でも、全ての国民が豊かな生活を送っている、というわけでもない。  昨今、気になっているのは、「制度のはざ […]

冬季オリンピックを見て

毎日新聞No.509 【平成30年3月2日発行】  平昌冬季五輪が2月25日に閉会した。インターネット上では会場までのアクセスや宿泊施設不足、メイン会場の吹きさらし、スキージャンプ会場の強風などの問題が開会前から騒がれて […]

移住者に優しいまちとは

毎日新聞No.508 【平成30年2月16日発行】  神奈川県から山梨県に移住をして来てもうすぐ10年になる。テレビの天気予報を神奈川県ではなく、甲府から見ることにはじまり、買い物環境、飲食店、道路事情をクリアし、周囲の […]

高齢者を狙うのは、、、

毎日新聞No.507 【平成30年2月2日発行】  国立社会保障・人口問題研究所が先月発表した、「日本の世帯数の将来推計」によると、2015年の全国の総世帯のうち、最も多い家族形態は家族一人の「単独世帯」で1,842万世 […]

これからの10年

毎日新聞No.506 【平成30年1月19日発行】  いよいよ「平成」も30歳になった。バブル崩壊、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、長野オリンピック、日韓ワールドカップ、東日本大震災など様々なことがあった。日本という国 […]

トテ馬車の復活を願う

毎日新聞No.505 【平成30年1月5日発行】  昨年8月、甲府市「昇仙峡」のトテ馬車(道産子馬の観光遊覧馬車)が営業を終了した。報道等によると、トテ馬車は戦後間もなく始まり、最盛期には10数台が運行されていたが、近年 […]