ヴァンフォーレ甲府という存在

毎日新聞No.503 【平成29年12月8日発行】  サッカー観戦で泣いたのは初めてだった。  ヴァンフォーレ甲府のベガルタ仙台との今季最終戦があった山梨中銀スタジアム。電光掲示板から時間表示が消え、試合は後半の追加タイ […]

富士山チャレンジ

毎日新聞No.502 【平成29年11月25日発行】  先日、環境省から2017年夏季の富士山登山者数が公表された。富士山8合目における開山日(吉田ルート:7月1日、須走・御殿場・富士宮ルート:7月10日)から9月10日 […]

自殺対策 どうあるべき

毎日新聞No.501 【平成29年11月10日発行】  2016年4月、自殺対策基本法が改正され、自治体に2018年度内の自殺対策計画策定が義務付けられた。同法は、年間自殺者が3万人を超え続けていたことを背景に06年に成 […]

彼の地で感じた働き方改革の一端

毎日新聞No.499 【平成29年10月13日発行】  先月初め、仕事の関係で香港、深圳などを訪問してきた。現地に進出している日本企業の実情を実際に見てくるためである。  今回訪問した4社は、上場企業から山梨県内の中小企 […]

中山間地域 生活維持へ

毎日新聞No.498 【平成29年9月29日発行】  地方自治体は「人口減少」、「高齢化」それに伴う「財政難」に直面している。Uターン、Iターンなどの転入者によって人口の社会増を、可能であれば若者世帯を増やして自然増をも […]

甲州ワインに想いを寄せ

毎日新聞No.497 【平成29年9月15日発行】  1877(明治10)年、東八代郡祝村下岩崎(甲州市勝沼町)に大日本山梨葡萄酒会社が設立された。日本で初めての民営法人のぶどう酒会社を操業するには、醸造技術と醸造法を完 […]

防災の日がやって来た

毎日新聞No.496 【平成29年9月1日発行】  今日は「防災の日」である。私が小学生の頃、9月1日といえば、夏休み明けの2学期の始業式であり、避難訓練の日であった。まだ暑い日差しのなか、防災頭巾をかぶりながら「災害は […]

地域で暮らし続けるために

毎日新聞No.495 【平成29年8月18日発行】  65歳以上の高齢ドライバーによる交通事故が全国的に数多く報じられている。こうしたなか、県や県警では1998年から運転免許の自主返納制度を推進しており、2016年には約 […]

進化するドクターヘリ

毎日新聞No.494 【平成29年8月4日発行】  山梨県が平成24年4月にドクターヘリを導入してから5年が経過した。  山梨県ドクターヘリとは、山梨県立中央病院(以下、「中央病院」)を基地病院として大けが、大事故、急病 […]

見方と見え方

毎日新聞No.493 【平成29年7月21日発行】  お茶筒を上から見ると丸が、横から見ると長方形が見える。このように見方を変えると見え方が変わるという事実は、自明なこととして受け入れられている。この事実に基づいて確立さ […]

オレンジリング手にして

毎日新聞No.492 【平成29年7月7日発行】  先日、甲府市の「認知症サポーター養成講座」に参加した。修了証代わりに渡されたのは全国共通の「オレンジリング」という橙色のリストバンド。認知症を正しく理解し、認知症の人や […]

「稼げる」地方創生へ

毎日新聞No.491 【平成29年6月23日発行】  「地方創生」や「ローカル・アベノミクス」という言葉を耳にするようになって久しい。  第2次安倍内閣の経済政策、いわゆる「アベノミクス」は、都市部や大企業においては、一 […]

『知識・技能』習得の重要性

毎日新聞No.490 【平成29年6月9日発行】  2015年に実施されたPISA(OECDの学習到達度調査)の結果を見ると、日本は「科学的リテラシー」、「数学的リテラシー」、「読解力」の3分野中「読解力」のみ前回から順 […]

地域社会を支える「内助の功」

毎日新聞No.489 【平成29年5月26日発行】  今年の夏休み、初めて地域のラジオ体操当番を担うこととなった。夏休みが待ち遠しかった少年時代ははるか昔のこととなったが、朝の涼しい時間帯に皆で参加したラジオ体操のすがす […]

引越しの挨拶はするな

毎日新聞No.488 【平成29年5月12日発行】  今春、娘が大学に合格し、下宿先を探すため、東京の不動産屋を訪ねた。幸い、割と駅に近く、閑静な住宅地のワンルームマンション(アパート)を見つけることができた。オートゲー […]

災害現場とドローン

毎日新聞No.487 【平成29年4月28日発行】  2年前の「首相官邸屋上のドローン落下」、「長野・善光寺御開帳の際のドローン落下」以来、ドローンの話題が急激に増えている。現在では熊本城でドローンを飛ばし、データを集め […]

ディズニーに負けるな

毎日新聞No.486 【平成29年4月14日発行】  オリエンタルランドは7日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(以下ディズニーと記す)の2016年度入園者数(速報)を発表した。それによると、16年度は3000万 […]

「働き方改革」の契機に

毎日新聞No.485 【平成29年3月31日発行】  今日は月末の金曜日、先月に続き2回目のプレミアムフライデーの実施日である。給与支給日に近い月末の金曜日の仕事を早く終えて消費を喚起しようと、政府と経済界が主導した企画 […]

子どもたちにスポーツを

毎日新聞No.484 【平成29年3月17日発行】  文部科学省は先月14日、プログラミング教育の導入を盛り込んだ、小学校の次期学習指導要領の改定案を公表した。こうした影響もあって、子どもを持つ父母の間で、プログラミング […]

「最適感」より「納得感」を

毎日新聞No.483 【平成29年3月3日発行】  この仕事をしていると、ファシリテーターの役割を任せられることが少なくない。 ファシリテーションとは何か。特定非営利法人日本ファシリテーション協会によると、「ファシリテー […]

アクセス!RESAS!

毎日新聞No.482 【平成29年2月17日発行】  地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」をご存じだろうか。 地域の“見える化”を目的に経済産業省と内閣府が開発し2015年に運用を始めた。国勢調査、経済センサス […]

だれもができる「働き方改革」

毎日新聞No.481 【平成29年2月3日発行】  現在、「働き方改革」、とりわけ、長時間労働是正の取り組みについて、注目が集まっている。先日も、自民党の二階俊博幹事長がテレビの討論番組で「働き方改革」のうち、長時間労働 […]

「意」をあらたに

毎日新聞No.480 【平成29年1月20日発行】  親しい友人の話である。仮に「M」としよう。「M」は頭の回転が早く高等教育を受け、今は優良企業に勤めている。見た目も悪くはない。少々口数が多いが決して不快になる話しっぷ […]

当たるも八卦、当たらぬも…

毎日新聞No.479 【平成29年1月6日発行】  例年、私が元旦の朝に楽しみにしていることに、家族のあいさつ、友人知人からの年賀状、皆で食べるお雑煮、そして年末ジャンボ宝くじの当選結果がある。子供の頃は祖父母や親戚等か […]

農家の熱い想いを知ろう

毎日新聞No.478 【平成28年12月23日発行】  農業の衰退が指摘されて久しい。既に農業従事者の主力は60代後半から70代である。このまま10年も過ぎれば、個人農家はなくなりかねない。でも、消費者の関心が日本の農業 […]

見えない展示会を見る

毎日新聞No.477 【平成28年12月9日発行】  現在、さまざまな技術革新の真っただ中にある。携帯端末である米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」が生まれたのが2007年、日本で販売されたのが20 […]

県内で学ぶ利点

毎日新聞No.475 【平成28年11月11日発行】  県内で、さまざまなワークショップが開催されていることはご存じだろうか。 ワークショップは、講義やセミナーとは違い、進行役(ファシリテーター)の主導のもと、参加者自ら […]

渋滞の解消は?

毎日新聞No.474 【平成28年10月28日発行】  中央自動車道の小仏トンネル付近の渋滞緩和策として、下り線の3車線化が決定した。上り線の3車線化は、昨年既に着工許可が下りており、完成後は週末になるとよく目にする「渋 […]

機械が人類を超える日

毎日新聞No.473 【平成28年10月14日発行】  9月21日、文化庁が2015年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。この調査で、漢字を用いた言い方と、同じような意味で使われるカタカナを用いた言い方を対比して […]

引退馬活用に向けて

毎日新聞No.472 【平成28年9月30日発行】  皆さんは、引退した競走馬(以下「引退馬」)のその後をご存知ですか。引退馬の多くが生まれ育った故郷の牧場に戻って静かに余生を暮らしている、そんなイメージをお持ちではあり […]

「大先輩の日」に思う

毎日新聞No.471 【平成28年9月16日発行】  車での帰り道、横断歩道を渡るおじいさんを待っていた。一歩一歩がおぼつかなく、なかなか前に進めない。ようやく渡り終わると、運転席の私に向かって深く一礼した。 迷惑そうな […]

個性の尊重とは

毎日新聞No.470 【平成28年9月2日発行】  国民的人気アイドルグループSMAPが、今年12月31日をもって解散することになり、波紋が広がっている。 彼らが支持される要因として、まず頭に浮かぶのは、メンバー5人の「 […]

五輪 選手が主役

毎日新聞No.469 【平成28年8月19日発行】  メダルラッシュに国内が沸いている。遠く南米の地で胸に日の丸をつけた選手たちが連日熱い戦いを繰り広げている。普段あまり目にすることのない競技も、この選手たちの真剣な姿を […]

ワイン産地だからこそ

毎日新聞No.468 【平成28年8月5日発行】  7月23、24の2日間、県内で「日本ワインコンクール2016」審査会が開催され、全国22道府県の96ワイナリーから出品された694種類のワインに対し、国内外の専門家25 […]

地域の裁量をどう確保するか

毎日新聞No.467 【平成28年7月23日発行】  先日、仕事で栃木県日光市を訪ねた。県内某自治体の観光振興計画の策定のお手伝いをしており、日光市の観光振興の取り組みについて聞き取りを行うためである。 日光市は、山梨県 […]

文化観光の時代に向けて

毎日新聞No.464 【平成28年6月10日発行】  人口減少社会に突入し、地方消滅など衝撃的なニュースが頻繁に飛び込んでくる。全国津々浦々で、人口増に向けた取り組みのみならず、「交流人口を増やして新たな需要を喚起せよ」 […]

地域の情報、どこから?

毎日新聞No.463 【平成28年5月27日発行】  フリーマガジンやWEBマガジンをよく利用する。フリーマガジンはグルメやイベントなどの情報を得るときに利用している。WEBマガジンは、スマートフォンでいつでも見ることが […]

マイクラって何だ

毎日新聞No.462 【平成28年5月13日発行】  マインクラフトをご存じだろうか。様々なブロックや木材などを使い、建物などの構造物を建設したり、冒険する、小学生の間で大人気のゲームである。以前はレゴブロックに夢中だっ […]

好きなものを共有すると

毎日新聞No.461 【平成28年4月29日発行】  4月は甲府駅前の信玄公祭り、笛吹市の川中島合戦戦国絵巻、甲州市の武田勝頼公まつりとイベントが続いた。これらのイベントに先駆けて、笛吹市では石和温泉駅の南北自由通路、北 […]

素直に甘えて

毎日新聞No.459 【平成28年4月1日発行】  最近、犬を飼い始めた。新しい〝家族〟を迎えるにあたり用意しなければならないものは少なくない。ペット用品売り場へ行き、その品揃えに驚いた。多種多様のペットフードはもちろん […]

今こそ“物語”の力を!

毎日新聞No.458 【平成28年3月18日発行】  筆者は、昔から文章を書くことに苦手意識が強い。いざ作文しようとすると、なかなか言葉が出て来ないのだ。この原稿を執筆するに当たっても、一向に筆が進まず、頭を抱えてしまう […]

若者へのエール

毎日新聞No.457 【平成28年3月4日発行】   春である。陽は日増しに長くなり、眩しさを増し、空気は緩む。方々からは花の便りが届き、人々の服装は軽やかになっていく。やはり「春」はウキウキする。もっとも私の場合はプロ […]

地域に内在する縁

毎日新聞No.456 【平成28年2月19日発行】 2月12日、山梨県庁において甲府市北部で地域活性化に取り組む「帯那地域活性化推進協議会」と「ファミリーマート」による合同記者会見があった。同協議会は、ファミリーマートと […]

降雪から育むオフィス街の連帯

毎日新聞No.455 【平成28年2月5日発行】 暖冬といわれていた日本列島だったが、先ごろ甲府でも雪が降った。積雪量としてはたいしたことがなかったが、交通機関は乱れ、市民生活にも支障が出た。 こうしたなかで、私の勤務先 […]