虫とあそぼう

毎日新聞No.443【平成27年8月21日発行】 虫好きで知られる解剖学者の養老孟司氏は、「虫採りをして正気に戻ろう」と主張する。  虫採りをすると世界が広がるのである。虫採りにより、直接的には自然の豊かさが体感でき、間 […]

Vol.204-1 地方創生に向けた地域金融機関の取組みについて

 山梨中央銀行 営業統括部 公務・地方創生室 室長 酒井 信1.本県における地方版総合戦略の策定 地方創生の動きが山梨県内においても目に見える形となってきた。県をはじめ半数程度の市町村でも策定・推進組織が立ち上がり、「人 […]

Vol.204-2 虫とあそぼう

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章1.虫とりの思い出 子どものころ、夏休みになると虫網と虫かごをもって虫とりに行った思い出を持つ方も多いのではないだろうか。  昔から昆虫採集は、小学生の夏休みの自由研究の […]

盆地文化を見直すとき

毎日新聞No.442【平成27年7月24日発行】 いま、市町村は地方創生をめざして総合戦略づくりに取り組んでいる。 少子高齢化が進み、時代は「成長」から「成熟」へ向かい大きな転換期にある。そのスピードはきわめて速く、かつ […]

Vol.203-1 山梨の将来像をつくるために

山梨経済同友会 代表幹事 入倉 要1.はじめに 先日(5月23日)、経済4団体共催による「地方創生」をテーマにした特別講演会を開催させていただきました。会社経営者や県・市町村職員、県議や代議士、総人数で450名の方々にご […]

Vol.203-2 人口減少社会の現状と可能性

― 甲府市を事例として ―公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 平成26年5月に増田寛也元総務大臣(元岩手県知事)が座長を務める日本創成会議が「ストップ少子化・地方元気戦略」を発表した。この分析の […]

VOL.59「65人」

 この4月、新たに県内の病院で臨床研修を希望する医師数が65人となった。内訳は、山梨大学医学部付属病院が36人、県立中央病院が18人、市立甲府病院が6人、甲府共立病院が3人、山梨赤十字病院が2人。これは、平成16年度から […]

人と動物の共生

毎日新聞No.437【平成27年5月15日発行】  Twitter等で拡散され、スマホ向けアプリ「ねこあつめ」の人気が拡大している。  仮想の庭に餌やボールなどを置き、猫が来るのを待つだけ。やって来た猫を眺めたり、撮影し […]

Vol.201-2 再生可能エネルギーの導入拡大に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久はじめに EUでは2010年以降、新たな雇用の創出に向け、労働者需要が見込まれる環境・エネルギーや健康医療、IT分野での経済成長と雇用拡大を目指している。日本でも同様の […]

五月病になる前に

毎日新聞No.435【平成27年4月17日発行】 強烈な歯痛で歯科医院に駆け込んだ。口の中を念入りに診てもらっても、レントゲンを撮っても、歯にも歯茎にも異常はない。疲れやストレスで、痛みが出ることがあるのだという。  ス […]

備えがあれば・・・

毎日新聞No.434【平成27年4月3日発行】 4月。新しい年度を迎え、入社式や入学式が開かれる時期である。これらの行事の開催前に、予行演習を実施する組織もあるだろう。予行演習では、式の進行確認を始め、場合によっては不測 […]

Vol.199-2 中心街よ立ち上がれ!

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 末木 淳はじめに 甲府市中心市街地(以下、中心街)の活性化が叫ばれて久しい。現在甲府市は「中心市街地活性化基本計画」(平成26年10月策定、以下基本計画)に沿って活気あるまちづくり […]

「ここ」でなければ

毎日新聞No.430【平成27年2月6日発行】  「地方創生」の動きが加速している。取組の主眼は都市から地方への人の流れを作り、地方の活性化を図ることで中長期的に日本の活力を維持していこうというものである。  県内自治体 […]

Vol.198-1 プロヴィンチアの挑戦

~ともに未来へ向かって~株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ専務取締役ゼネラルマネージャー 佐久間 悟 これまで 2000年(平成12)にクラブ存続の危機に直面したヴァンフォーレ甲府は、翌、2001年(平成 […]

Vol.198-2 フットパスと健康

~ 健康増進に関する一考察 ~公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 安部 洋1.はじめに 公益財団法人山梨総合研究所では、毎年自治体関係者等と合同で研究会を実施している。その実施目的は、「地域社会との連携強化」と「地域 […]

Vol.197-2 高齢者労働力の活用方策を探る(2)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章 前回では、社会の成熟を経て、高齢者の価値観の多様化が進む中で、労働を通した「生きがい」を実現のあり方が変わっていくのではないかということを指摘した。その方向性を展望する […]

「女性の活躍」覚悟をもって

毎日新聞No.424【平成26年11月14日発行】 夕方、仕事を切り上げ二男の保育園に行くと、育休明けのお母さんに会った。「今帰り?」「違う、ちょっと抜けて来ただけ。今からこの子を病院に連れて行って、そのあと実家に預けて […]

親も育つ子育て

毎日新聞No.421【平成26年10月2日発行】 二人目の育児は喜び2倍、苦労は4倍なんて話を聞いていたが、我が家でもひと月半前に第二子が誕生し、今まさにその状態を実感している。  典型的な核家族であり、筆者がフルタイム […]

Vol.194-1 訪日外国人観光客の推移と現状

山岸旅館グループ代表取締役 VISIT JAPAN大使 外川 凱昭◆決断する 私は現在、1917年(大正6年)創業の山岸旅館と系列(姉妹)旅館として河口湖畔に「富ノ湖ホテル」、鳴沢村青木ヶ原樹海に「じらごんの富士の館」「 […]

Vol.194-2 人口減少社会(2)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 前回(1)で今後どのように人口が推移していくのか、そして少子化となった要因としてどのようなことが考えられるのかについて述べた。今回は日本創成会議が示した推計の […]

VOL.51「58,820 +4,423」

 先日敬老の日を前に厚生労働省から百歳高齢者表彰(今年度中に百歳に到達、又は到達する見込みの方で「敬老の日」にご存命の方、海外在留邦人含む)の対象者は29,357人(前年比+1,188人)、百歳以上の高齢者(住民基本台帳 […]

有機農業の推進

毎日新聞No.420【平成26年9月19日発行】 スーパー等で野菜を買う時に「JAS」や「有機農産物」等の表記を見ることが増えてきたのではないだろうか。 農林水産省の「有機農業の推進に関する現状と課題」(H25.8)によ […]

Vol.193-2 人口減少社会(1)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 5月に増田寛也元総務大臣(元岩手県知事)が座長を務める日本創成会議が「ストップ少子化・地方元気戦略」を発表した。そのなかで、出産を担っている20歳代から30歳 […]

Vol.192-1 山梨の景観における屋外広告物のこれからについて

株式会社サンニチ印刷 サイングラフィックス部長 萩原 幸人1.屋外広告物とは 屋外広告物とは、屋外の公共空間において継続して表示される看板等のことで、店舗看板、壁面・屋上看板、はり紙、のぼり旗等その範囲は広い。広告や店舗 […]

ユネスコエコパーク正式承認

毎日新聞No.416【平成26年7月25日発行】  6月11日、スウェーデンで開催された第26回MAB国際調整理事会において「南アルプスユネスコエコパーク」が正式に登録承認された。関係者のご努力に心から敬意を表した。   […]

Vol.191-1 文化-ブランド 芸術と経済は連動する

~山梨の更なる魅力高揚のために~ 声楽家 本岩 孝之 パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク…世界を席巻するブランド品が誕生する都市。そこからは魅力的な製品が生まれ、それに高値がつき、素敵な雰囲気を求めて世界中から人やお金 […]

Vol.191-2 甲府地方卸売市場の活性化に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 甲府地方卸売市場では、今年度末(平成27年3月)までに、「賑わいのある市場づくり」事業実施計画の策定を目指している。 「賑わいのある市場づくり」の事業目的には […]

Vol.190-1 甲府市中心市街地の活性化に関する一考察

(株)小野不動産鑑定 不動産鑑定士 小野 淳一 1.はじめに 「コンパクトシティ」という概念は、既に都市政策のメインテーマとなっており、2008年に甲府市が策定した都市計画マスタープランにもこの概念は色濃く導入 […]

Vol.190-2 山梨県は、順調な経済成長を遂げてきたのか

― 中央自動車道開通後30年の軌跡 ―公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員・企画情報参与 村田 俊也  都市部と地方の経済格差が拡大しているとの指摘がなされて久しい。実際、どうなのだろうか。山梨県は経済成長と […]

消滅可能性都市からの脱却

毎日新聞No.411【平成26年5月16日発行】  2014年5月8日、学識経験者らで組織する日本創成会議・人口減少問題検討分科会(座長・増田寛也元総務相)から発表された「ストップ少子化・地方元気戦略」は、非常に衝撃的な […]

Vol.189-1 木造建築の現状と可能性

疾測量株式会社 技術顧問 和田 隆男1.木の文化日本 日本では古来より木材を建材として住まいや施設を作り生活してきた。しかも住宅のような小建築から、出雲大社や東大寺のような巨大建築まで作る技術を持っていた。また、その技術 […]

VOL.46「6園 山梨県内の「認定子ども園」の数(※)」

 平成27年度の「子ども・子育て支援新制度」の本格開始にあわせて、県内自治体では準備が進んでいる。新制度はさまざまな環境にある親のニーズをくんで、子どもを生み育てやすい環境を作っていくことを主眼とし、その受け皿のひとつが […]

Vol.188-2 公共施設白書の公表状況と必要性、今後の展望について

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章1.公共施設白書とその公表状況について 公共施設白書とは、”公共施設の建築年、面積、構造など建築物の保全管理に必要な静的な情報だけでなく、施設の管理運営に要す […]

リニア新幹線中間駅の可能性

毎日新聞No.405【平成26年2月21日発行】 2027年のリニア新幹線開通まで14年を切った。まったく新しい輸送手段がもう目の前に迫っている。こうした中、中間駅周辺の各自治体・団体等は既に整備計画の策定に着手し、それ […]

太陽熱利用に期待する

毎日新聞No.404【平成26年1月24日発行】 日本では低炭素社会とともに人口減少、高齢化社会に対応した持続可能な地域社会の形成が課題である。 地球温暖化対策基本法案は平成22年3月に閣議決定されたが、翌年の東日本大震 […]

Vol.185-2 統計からみた甲府の観光産業の現状と課題

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 中村 直樹1 はじめに 観光産業は裾野が広く、交通機関の利用や宿泊にとどまらず、地元の飲食・小売へと波及することで地方に所得機会や雇用機会を生みだす。農業や製造業を取り巻く環境が厳 […]

Vol.184-1 在来作物普及事業について

NPO法人都留環境フォーラム代表理事 加藤 大吾 地域の売店で時々目にする、スーパーに並ばない作物たちを次の世代に引き継いでいこう。我々のNPOでは、こういった試みを山梨県都留市において2012年3月からスタートさせてい […]

フロンティアは拓けるか

毎日新聞No.400【平成25年11月29日発行】 ミス・ユニバース世界大会の代表選考会がミャンマーで52年ぶりに開催されたとの最近のニュース。民主化の進展著しい彼の国の変化を象徴する出来事として耳目を集めた。 近年、「 […]

Vol.184-2 石和温泉街のイメージ転換

~歓楽街からの脱却~公益財団法人 山梨総合研究所研究員 岡 浩之【はじめに】 山梨総合研究所では、県内市町村が抱える地域課題について考え、市役所・役場職員と膝を交えて話し合い、自治体行政への有効な提言につなげていこうとの […]

turbo復活

毎日新聞No.399【平成25年11月15日発行】 バブル華やかりし1980年代末、勢いのある、きらびやかな時代を反映して、自動車業界の中では「パワー競争」ともいえる開発競争が繰り広げられていた。 その力強さを実現するた […]

Vol.183-2 石和温泉の活性化に向けての一提案

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章【はじめに】 公益財団法人 山梨総合研究所では、毎年県内の自治体と1つの地域課題をピックアップして、解決策について意見交換を行う検討会を実施している。 本年度は、「石和温 […]

みんなで美しい山梨を

毎日新聞No.396【平成25年10月4日発行】 最近ファストフード店に加え、コンビニエンスストアでもコーヒーをはじめとしてテイクアウト用の飲み物を提供するようになってきた。消費者側から見ると、まさに名前の通り身近で、か […]

Vol.182-2 TPPを語る前に地域農業の現状を知ろう(後編)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 前編では、TPPが農業に与える影響について、県内農業者の意識を概観し、次いでTPP参加において、農業の影響として特に問題とされている食料自給率を取り上げ、県内 […]

文化の時代の地域デザイン

毎日新聞No.395【平成25年9月20日発行】 9月上旬夏季休暇をいただいてパリとその近郊を訪ねた。この時期は、長いバカンスが終って普通の生活に戻るころであり、観光客にとってはオペラ座の興行がまだ始まらない端境期である […]

Vol.181-1 地域を束ねるということ

農事組合法人 清栄 代表理事 浅川 豊和【はじめに】 平成19年2月に地域の農地、農業を守っていくため農事組合法人「清栄」を立ち上げた。法人では、私がいる北杜市高根町清里の樫山地区を中心として、主にソバと大豆を栽培してい […]

「イクメン」社会に浸透?

毎日新聞No.392 【平成25年8月2日発行】 厚生労働省が2010年6月、男性の子育て参加や育児休業取得の促進等を目的とした「イクメンプロジェクト」を発足させた。当時の同省報道発表資料によると、プロジェクトは、働く男 […]

Vol.180-1 農業後継者としての就農とその後の成長

山梨県青年農業士会 会長 村松 公孝【はじめに】 我が家の農業は施設園芸(キュウリ栽培)が主な生産物で、水稲、柿(甘、渋)などを作っています。キュウリ栽培は温室ハウスの中で、冬春作と夏秋作の年2作栽培しています。子供の頃 […]

Vol.180-2 山梨の水資源を考える

公益財団法人 山梨総合研究所副理事長 早川 源1.はじめに 地球は水の惑星といわれている。その水の約97.5%は海水である。淡水は2.5%で、そのほとんどが南極や北極の氷である。利用しやすい河川・湖沼・地下水はわずかに0 […]