Vol.197-1 有機農業に賭けた私からのメッセージ

~峡北の地から~のらごころ代表 畑山農場 畑山 貴宏1.有機農業との出会い 私は北海道札幌市で生まれ育ち、学生時代は茨城県つくば市で過ごしました。 大学は農学部ではなかったのですが、たまたま有機農業のアルバイトをすることになり、農薬を使わな[…]

Vol.197-2 高齢者労働力の活用方策を探る(2)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章 前回では、社会の成熟を経て、高齢者の価値観の多様化が進む中で、労働を通した「生きがい」を実現のあり方が変わっていくのではないかということを指摘した。その方向性を展望するうえで、近年見られる[…]

VOL.54「195.9%」

 先日公表された観光庁の「宿泊旅行統計調査(平成26年7-9月・速報)」によると、本県に宿泊した外国人旅行者は249,270人泊(全国では11,540,290人泊)前年同期比で195.9%、県別全国第10位となっている。政府によるビジット・[…]

医療・健康産業と政策

毎日新聞No.426【平成26年12月12日発行】 21世紀の現在、「人口減少・低成長・模倣できるモデルがない」時代となり、少子高齢化、社会保障制度、エネルギー、都市インフラなどが絡み合った諸課題を自ら解決せざるを得ない状況となった。 その[…]

Vol.196-1 ホップと北杜高校のあいだ

山梨県立北杜高等学校 教諭 千野 政寿◆はじめに 昨年(平成25年)のある日、勤務をしている高校の廊下で1枚のポスターを目にした。 深い緑色を背景に「北杜忽布物語」と書いてあった。忽布は「ホップ」と読ませる。当て字であろう。地元の北杜市郷土[…]

来季も頑張れヴァンフォーレ甲府

毎日新聞No.425【平成26年11月28日発行】 サッカーJリーグ、ヴァンフォーレ甲府(以下甲府)がJ1残留を果たした。2季連続で降格を免れたのはクラブ史上初めてであり、来年は3季連続してJ1の舞台で戦うこととなる。まずは健闘を大いにたた[…]

Vol.196-2 高齢者労働力の活用方策を探る(1)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章1.はじめに~日韓研究交流のあらましと本稿の概要 山梨総合研究所では、山梨県と姉妹協定を結んでいる韓国忠清北道のシンクタンクである「中北発展研究院」との間で、毎年研究交流を行っている。本年度[…]

VOL.53「160」

 11月22日、長野県北部にて発生し、「長野県神城断層地震」と名付けられた地震は震度6弱(マグニチュード6.7(暫定値))であったという。 「長野県北部地震」と名付けられなかったのは、既に使用されていたためでもある。2011年3月12日に発[…]

「女性の活躍」覚悟をもって

毎日新聞No.424【平成26年11月14日発行】 夕方、仕事を切り上げ二男の保育園に行くと、育休明けのお母さんに会った。「今帰り?」「違う、ちょっと抜けて来ただけ。今からこの子を病院に連れて行って、そのあと実家に預けて仕事に戻るの」。彼女[…]

Vol.195-1 山梨県内企業の海外展開について

日本貿易振興機構(ジェトロ)山梨貿易情報センター所長 高野 光一◆はじめに 国際化がますます進展する今日、山梨県内企業の「海外展開」(*)の状況がどうなっているかについて、得られた情報を基に整理したところ、山梨県内企業が世界22カ国に151[…]

深呼吸ノススメ

毎日新聞No.423【平成26年10月31日発行】 台風が猛威を振るった10月上旬、筆者の職場のエレベーターが浸水のため使用できなくなり、しばらくの間、階段による昇降を余儀なくされた。すっかり鈍った体に、これは堪えた。ところが、次第に心穏や[…]

Vol.195-2 高齢化社会

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 岡 浩之1 はじめに 日本の人口構成を指して「高齢社会」「高齢化社会」などと呼ばれるようになって久しいが、「高齢社会」と「高齢化社会」は明確な定義はないものの、分けて使用される場合が多い。 一般的に「高齢[…]

VOL.52「307年前 富士山・宝永の噴火が発生」

 御嶽山の痛ましい噴火を受け、改めて、火山としての富士山に注目が集まっている。  朝起きれば、美しい富士が見える生活、自然資源や観光資源として、山の恵みに浴する生活の前提は、3世紀以上続く「穏やかな富士」なのだ。  とはいえ、人間にとって「[…]

追いかけようぜ!

毎日新聞No.422【平成26年10月17日発行】 私の地元は甲府市北部の小さな町である。正面真近に南アルプスの山々が連なり、先端の峠からは甲府盆地が眼下に広がる。その先に富士山がそびえ、あちらこちらに先祖たちが生きてきた証が色濃く残ってい[…]

親も育つ子育て

毎日新聞No.421【平成26年10月2日発行】 二人目の育児は喜び2倍、苦労は4倍なんて話を聞いていたが、我が家でもひと月半前に第二子が誕生し、今まさにその状態を実感している。  典型的な核家族であり、筆者がフルタイムで働き、妻は専業主婦[…]

Vol.194-1 訪日外国人観光客の推移と現状

山岸旅館グループ代表取締役 VISIT JAPAN大使 外川 凱昭◆決断する 私は現在、1917年(大正6年)創業の山岸旅館と系列(姉妹)旅館として河口湖畔に「富ノ湖ホテル」、鳴沢村青木ヶ原樹海に「じらごんの富士の館」「じらごんの森の館」の[…]

Vol.194-2 人口減少社会(2)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 前回(1)で今後どのように人口が推移していくのか、そして少子化となった要因としてどのようなことが考えられるのかについて述べた。今回は日本創成会議が示した推計の考え方や、そこから考[…]

VOL.51「58,820 +4,423」

 先日敬老の日を前に厚生労働省から百歳高齢者表彰(今年度中に百歳に到達、又は到達する見込みの方で「敬老の日」にご存命の方、海外在留邦人含む)の対象者は29,357人(前年比+1,188人)、百歳以上の高齢者(住民基本台帳に基づく)は全国で5[…]

有機農業の推進

毎日新聞No.420【平成26年9月19日発行】 スーパー等で野菜を買う時に「JAS」や「有機農産物」等の表記を見ることが増えてきたのではないだろうか。 農林水産省の「有機農業の推進に関する現状と課題」(H25.8)によれば、日本における有[…]

碑(いしぶみ)に想う

毎日新聞No.419【平成26年9月19日発行】 この夏、地元自治体関係者との研究会の為に大菩薩峠の麓にお邪魔した。かつては神金、玉宮、大藤といった村々があった地域で、甲州切妻の民家や石造物が点在する様子は、当地の歴史の深さを感じさせるもの[…]

Vol.193-1 Yamanashi SoilColor Collection

-土の色から山梨固有の色彩情報を定義する-山梨県工業技術センター デザイン技術部主任研究員 串田 賢一◆山梨県固有のデザインソースの調査研究とYamanashi Soil Color Collection 近年、新興国がコスト競争力を武器に[…]

Vol.193-2 人口減少社会(1)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 5月に増田寛也元総務大臣(元岩手県知事)が座長を務める日本創成会議が「ストップ少子化・地方元気戦略」を発表した。そのなかで、出産を担っている20歳代から30歳代の女性の人口を「若[…]

VOL.50「2.07」

 一般的に少子化とは、合計特殊出生率(女性が一生の間に産む子供の数)が人口置換水準(長期的に人口が増減しない水準)に達しない状態が続くことだといわれている。厚生労働省の資料によると、日本の合計特殊出生率は、第2次ベビーブームの最後(昭和49[…]

モノのインターネット

毎日新聞No.418【平成26年8月22日発行】 スマホを含めた携帯の世帯保有率は95%に達し、パソコンも80%前後で推移している。多くの人にとって、インターネットに接続してメールをやり取りしたり、情報を得たりすることは身近なものになった。[…]

空き家を減らさなければ

毎日新聞No.417【平成26年8月22日発行】  人が住んでいない空き家の住宅総数に占める割合が、平成15年、平成20年の調査に続き、平成25年に実施した今回調査でも22.0%で全国トップとなった。しかも、着実に上昇している。  ちなみに[…]

Vol.192-1 山梨の景観における屋外広告物のこれからについて

株式会社サンニチ印刷 サイングラフィックス部長 萩原 幸人1.屋外広告物とは 屋外広告物とは、屋外の公共空間において継続して表示される看板等のことで、店舗看板、壁面・屋上看板、はり紙、のぼり旗等その範囲は広い。広告や店舗看板といった営利的な[…]

Vol.192-2 キャラクターを導入した農産物の販売拡大への取り組み

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章概要 農産物の消費量が減少しつつある中、農産物の販売量の確保や新たな販路拡大は重要な課題である。農産物の販売にキャラクターパッケージを用いて新たな顧客獲得に成功している例もある。  本稿は、[…]

VOL.49「18年ぶり 山梨で高校総体開催」

 熱戦の火ぶたが切って落とされた。県内では7/30~8/10までの日程で、18年ぶり2度目となるインターハイが開催されている。前回は山梨1県での開催だったが、10年前からブロック開催に移行しており、今回は「南関東大会」となっている。(主会場[…]

ユネスコエコパーク正式承認

毎日新聞No.416【平成26年7月25日発行】  6月11日、スウェーデンで開催された第26回MAB国際調整理事会において「南アルプスユネスコエコパーク」が正式に登録承認された。関係者のご努力に心から敬意を表した。   思い起こせば、高度[…]

人口減少と地域づくり

毎日新聞No.415【平成26年7月11日発行】  最も確度の高い将来予測は人口推計である。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には日本の人口は1億728万人、生産年齢人口は5,787万人となる。2010年と比較すると、それぞれ[…]

Vol.191-1 文化-ブランド 芸術と経済は連動する

~山梨の更なる魅力高揚のために~ 声楽家 本岩 孝之 パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク…世界を席巻するブランド品が誕生する都市。そこからは魅力的な製品が生まれ、それに高値がつき、素敵な雰囲気を求めて世界中から人やお金が集まってきます。そ[…]

Vol.191-2 甲府地方卸売市場の活性化に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 甲府地方卸売市場では、今年度末(平成27年3月)までに、「賑わいのある市場づくり」事業実施計画の策定を目指している。 「賑わいのある市場づくり」の事業目的には、現在の市場用地の利[…]

VOL.48「健康診断の基準値 ~BMI27は肥満ではない!?~」

 健康診断・人間ドックは早期疾患発見は勿論、多くの方々にとって自身の体と向き合う良いきっかけになっている。ほとんど無頓着な人もいれば、中には検診日の前は体調管理に努め、普段とは違う日常を送るなどという人もいるらしい。いずれにしても、あまり歓[…]

レベルアップに例外はなし

毎日新聞No.414【平成26年6月27日発行】  FIFAワールドカップブラジル大会、決勝トーナメントが29日(日)から始まる。4年に1度のお祭りの中、普段見ることの出来ない強豪国同士の真剣勝負。深夜から朝にかけてサッカーを満喫するファン[…]

所変われば言葉も変わる

毎日新聞No.413【平成26年6月13日発行】  「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく」。歌人・石川啄木の代表歌である。家族や故郷から遠く離れている者が郷愁を覚え、雑踏の中から故郷の言葉を懸命に探し出し、自らを[…]

Vol.190-1 甲府市中心市街地の活性化に関する一考察

(株)小野不動産鑑定 不動産鑑定士 小野 淳一 1.はじめに 「コンパクトシティ」という概念は、既に都市政策のメインテーマとなっており、2008年に甲府市が策定した都市計画マスタープランにもこの概念は色濃く導入されている。そもそも[…]

森を歩こう

毎日新聞No.412【平成26年5月30日発行】  万緑の季節、山道を歩くのは気持ち良い。心地よくひんやりとして適度な湿度の中、木々の生命力を感じることができる。自分のペースでゆっくりと、時々岩の上に腰を下ろして大きく深呼吸でもしてみる。身[…]

Vol.190-2 山梨県は、順調な経済成長を遂げてきたのか

― 中央自動車道開通後30年の軌跡 ―公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員・企画情報参与 村田 俊也  都市部と地方の経済格差が拡大しているとの指摘がなされて久しい。実際、どうなのだろうか。山梨県は経済成長という視点からみて、健[…]

VOL.47「36日間 長いか、短いか」

 今月26日から6月30日までの36日間、国道137号線の新御坂トンネル(笛吹市-富士河口湖町)の天井板撤去工事に伴う全面通行止めが始まった。 県の推奨する迂回路は4ルート。そのうち最短ルートである若彦路は、事前の発表では通行量が900台か[…]

消滅可能性都市からの脱却

毎日新聞No.411【平成26年5月16日発行】  2014年5月8日、学識経験者らで組織する日本創成会議・人口減少問題検討分科会(座長・増田寛也元総務相)から発表された「ストップ少子化・地方元気戦略」は、非常に衝撃的な内容を含んだものであ[…]

地域の個性

毎日新聞No.410【平成26年5月2日発行】  先日、群馬県の嬬恋村を訪れる機会があった。まだ、春になったばかりの時期だったので、一面のキャベツ畑はまだ何もない状態であったが、きれいに管理された畑や間を縫って続いていく農道、ところどころに[…]

Vol.189-1 木造建築の現状と可能性

疾測量株式会社 技術顧問 和田 隆男1.木の文化日本 日本では古来より木材を建材として住まいや施設を作り生活してきた。しかも住宅のような小建築から、出雲大社や東大寺のような巨大建築まで作る技術を持っていた。また、その技術は単なるシェルターと[…]

Vol.189-2 山岳と健康

~「健康登山」へ向けて~公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久1.はじめに 昨年6月、富士山が世界文化遺産に登録され、先日4月21日にはユネスコの認定文書の伝達式が外務省で行われた。また、南アルプスではユネスコ・エコパークの登[…]

VOL.46「6園 山梨県内の「認定子ども園」の数(※)」

 平成27年度の「子ども・子育て支援新制度」の本格開始にあわせて、県内自治体では準備が進んでいる。新制度はさまざまな環境にある親のニーズをくんで、子どもを生み育てやすい環境を作っていくことを主眼とし、その受け皿のひとつが、幼稚園のような幼児[…]

椅子取りゲームは、「はしっこく」

毎日新聞No.409【平成26年4月18日発行】  集団登校の後姿に、新しいランドセル。春は進学、進級・クラス替えの季節である。そういえば、クラス替えの後のレクリエーションで「椅子取りゲーム」をしたことを思い出す。  “音”が鳴り止むまでは[…]

フルーツ王国であるために

毎日新聞No.408【平成26年4月4日発行】  2月の未曾有の大雪で、山梨県の施設園芸は大きな被害を受けた。 一方、通常の露地栽培にはほとんど被害がないことから、フルーツ王国やまなしは今年も健在である。山梨県のフルーツは、農業者の頑張りや[…]

Vol.188-1 同性婚のこれから

山梨学院大学法学部政治行政学科専任講師 清水 知佳はじめに あなたは異性愛者ですか、同性愛者ですか。この問いは、こうした直接的な言い方ではないにせよ、これまでに形を変えて幾度となく繰り返されてきました。その度に、同性愛者は難しい選択を迫られ[…]

Vol.188-2 公共施設白書の公表状況と必要性、今後の展望について

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章1.公共施設白書とその公表状況について 公共施設白書とは、”公共施設の建築年、面積、構造など建築物の保全管理に必要な静的な情報だけでなく、施設の管理運営に要するコスト、利用状況と[…]

VOL.45「富士山の標高「12センチ」低くなる」

 国土地理院の測量方法の変更に伴って、富士山の標高が12センチ低くなり、3776.15メートルになったとの報道があった。国土地理院の定めでは標高をメートル単位で表記するため、3776メートルであることに変わりはないという。 この話を聞いて、[…]

左右の区別はしっかり

毎日新聞No.407【平成26年3月20日発行】  一日の仕事を終えると外は暗い。自転車の前後のライトをつけ、自宅へと走り出す。走るのは車道の左側。見通しの悪い交差点に差し掛かり、青信号だが声が聞こえたため減速すると、左側の道から黒い影が勢[…]