Vol.183-2 石和温泉の活性化に向けての一提案

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章【はじめに】 公益財団法人 山梨総合研究所では、毎年県内の自治体と1つの地域課題をピックアップして、解決策について意見交換を行う検討会を実施している。 本年度は、「石和温泉の活性化」をテーマ[…]

VOL.40「2013年ゆるキャラ(R)グランプリ の“順位”  締め切り間近につき“不明(非公表)”に」

 ゆるキャラと聞くと、ちょっと前なら「ひこにゃん」(彦根市)の名前が真っ先に出てきた。今では「くまもん」(熊本市)が絶好調で、その座を虎視眈々と狙う「バリィさん」(今治市)、といったところだろうか。これらが全国区に躍り出るきっかけとなったの[…]

“ブラック”とならぬように

毎日新聞No.397【平成25年10月18日発行】 ブラック企業という言葉が定着している。あらためて言うまでもなく、従業員に過酷で過剰な時間外や休日の労働を強要する体制を持ち、場合によってはその手当等を支給しない企業のことである。先行き不透[…]

みんなで美しい山梨を

毎日新聞No.396【平成25年10月4日発行】 最近ファストフード店に加え、コンビニエンスストアでもコーヒーをはじめとしてテイクアウト用の飲み物を提供するようになってきた。消費者側から見ると、まさに名前の通り身近で、かつ手頃な値段で手に入[…]

Vol.182-2 TPPを語る前に地域農業の現状を知ろう(後編)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 前編では、TPPが農業に与える影響について、県内農業者の意識を概観し、次いでTPP参加において、農業の影響として特に問題とされている食料自給率を取り上げ、県内の状況を明らかにしな[…]

Vol.182-1 農業後継者を育てる新しい仕組み

(有)マルサフルーツ古屋農園取締役専務 古屋 一寿【はじめに】 「日本一の桃の里」と呼ばれる笛吹市一宮町で、農業生産法人としてモモやブドウを中心に栽培している。消費者が安心して食べられる果物を生産することにこだわり、化学肥料を一切使用しない[…]

VOL.39「2020年までに国民の健康寿命を1歳以上延伸」

 先日、祖母が癌のため亡くなった。大正生まれの91歳であった。厚生労働省が2010年に公表した「平均寿命」は男性が79.55歳、女性は86.30歳。同「健康寿命」は男性が70.42歳、女性が73.62歳であったことを考えると、天寿を全うした[…]

文化の時代の地域デザイン

毎日新聞No.395【平成25年9月20日発行】 9月上旬夏季休暇をいただいてパリとその近郊を訪ねた。この時期は、長いバカンスが終って普通の生活に戻るころであり、観光客にとってはオペラ座の興行がまだ始まらない端境期である。にもかかわらず街は[…]

異常気象と防災対策

毎日新聞No.394【平成25年9月6日発行】 今年の夏は、猛暑とともに大雨のニュースが報じられている。7月下旬には島根、山口両県では「経験したことのない大雨」による洪水、土砂崩れで山間部の住民が孤立した。気象庁によると、萩市で1時間に13[…]

Vol.181-1 地域を束ねるということ

農事組合法人 清栄 代表理事 浅川 豊和【はじめに】 平成19年2月に地域の農地、農業を守っていくため農事組合法人「清栄」を立ち上げた。法人では、私がいる北杜市高根町清里の樫山地区を中心として、主にソバと大豆を栽培している。 耕作できなくな[…]

Vol.181-2 TPPを語る前に地域農業の現状を知ろう(前編)

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに ブルネイで開催されていた環太平洋連携協定(以下TPPと記載)閣僚会合が8月23日(2013年)に閉幕した。会合では、農産品などの関税の引き下げや知的財産の保護など10分野が議題と[…]

VOL.38「県内高齢者の10.5%」

 山梨県が実施した平成25年度の高齢者福祉基礎調査(基準日4月1日)によると、65歳以上の高齢者221,823人(高齢化率25.7%)のうち、10.5%にあたる23,352人が認知症高齢者。2008年度からの統計で初めて1割を超えた。08年[…]

おもてなしは地域で進めよう

毎日新聞No.393【平成25年8月23日発行】 清里 萌木の村で行われた第24回フィールドバレエを観賞した。 連日報道され、全国的にも暑い地域と認知されつつある甲府の酷暑から逃れ、高原の爽やかな締まった空気のもと、野外ステージで繰り広げら[…]

「イクメン」社会に浸透?

毎日新聞No.392 【平成25年8月2日発行】 厚生労働省が2010年6月、男性の子育て参加や育児休業取得の促進等を目的とした「イクメンプロジェクト」を発足させた。当時の同省報道発表資料によると、プロジェクトは、働く男性がより積極的に育児[…]

Vol.180-1 農業後継者としての就農とその後の成長

山梨県青年農業士会 会長 村松 公孝【はじめに】 我が家の農業は施設園芸(キュウリ栽培)が主な生産物で、水稲、柿(甘、渋)などを作っています。キュウリ栽培は温室ハウスの中で、冬春作と夏秋作の年2作栽培しています。子供の頃から農業には親しみ、[…]

Vol.180-2 山梨の水資源を考える

公益財団法人 山梨総合研究所副理事長 早川 源1.はじめに 地球は水の惑星といわれている。その水の約97.5%は海水である。淡水は2.5%で、そのほとんどが南極や北極の氷である。利用しやすい河川・湖沼・地下水はわずかに0.01%程度にすぎな[…]

多様化する農業の担い手

毎日新聞No.391 【平成25年7月19日発行】 担い手不足と高齢化という枕詞で語られることの多い農業であるが、最近は山梨県の産業振興ビジョンや、いわゆるアベノミクスにおいて成長産業の一つとして希望とともに語られることが多くなってきた。 […]

富士を守る輪を広げよう

毎日新聞No.390 【平成25年7月5日発行】 富士山の世界文化遺産登録決定の報せで日本中が喜びに沸いた。わが国が世界遺産条約を受諾して21年。富士山の世界遺産登録は、それとほぼ同じ年月にわたる努力の賜物であり、関係者のご尽力に深く敬意を[…]

Vol.179-2 三菱自動車工業㈱に見る企業文化の形成・進化〈 後編 〉

公益財団法人 山梨総合研究所専務理事 福田 加男1.はじめに 同社設立の経緯には、複雑で特殊な歴史的経路が際立っていることを前号「前編」で述べた。今回は、同社の「企業文化形成・進化」を歴史的経路依存性という視点から考えてみたい。 例えば、そ[…]

VOL.36「1人当たり1,000円」

 富士山の登山者は夏の登山シーズンだけで年間30万人、また、5合目付近には山に登らない観光客も含め、年間260万人が訪れているという。  平成25年6月、カンボジアで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会において、富士山の世界文化遺産への[…]

公共施設白書

毎日新聞No.389 【平成25年6月21日発行】  今年度に入り「公共施設(マネジメント)白書」という言葉を目にする機会が増えた。県内では南アルプス市の白書が公表されているほか、作成途上や、計画中の自治体もあると聞く。   『公民連携白書[…]

ものづくり革命

毎日新聞No.388 【平成25年6月7日発行】  ものづくり革命という言葉をよく目にするようになった。アメリカでは、オバマ大統領が2月の一般教書演説で3Dプリントについて取り上げるなど大きな流れとなってきている。  筆者は、このものづくり[…]

Vol.178-1 災害時における「情報」の考察(後編)

山梨県企画県民部情報産業振興室室長補佐 広瀬 信吾5.震災支援ソーシャルメディアの事例 東日本大震災において、ソーシャルメディアで流れた情報をストックして活用する様々なサイトが立ち上がり、被災者支援や被災地からの情報ニーズに応えている。 出[…]

Vol.178-2 三菱自動車工業㈱に見る企業文化の形成・進化〈 前編 〉

公益財団法人 山梨総合研究所専務理事 福田 加男1.はじめに 企業文化についてのレポートは今回が3回目となる。そこで、本稿では具体的な会社を取り上げて企業文化の形成と進化を考えてみたい。  2期連続で赤字計上となったシャープ㈱の高橋興三新社[…]

VOL.35「2200万件のヤフーID 流出の可能性」

 ネットは人並みにしか使っていないと思っているが、それでも各種サービスのIDとパスワードを使い分けるのは一苦労である。ヤフーやグーグル、ツイッター、クレジットカード、ネットバンク、ショップなど、それぞれにIDとパスワードがあるので、どれがど[…]

通過点から「目的地」へ

毎日新聞No.387 【平成25年5月24日発行】   趣味で自転車に乗るようになって10年以上になるが、富士川町鰍沢の国道52号の旧道を通った際、ずいぶん走りやすくなったと感じた。通る自動車が少ないからだ。以前は国道52号沿いの鰍沢商店街[…]

若者のコミュニケーション

毎日新聞No.386 【平成25年5月10日発行】   普段、若者の会話・コミュニケーション行為を見るにつけ不思議に思うことが有る。テーブルを挟んで座っているのだが、その空間に会話が無いのである。どうしたことかとのぞき込むと、其々がスマート[…]

パブ文化を見直すとき

毎日新聞No.385 【平成25年4月26日発行】  イギリスの人々にとってパブは生活の一部である。かつては5万数千軒ものパブがあったという。どんな小さな村にも必ずパブがあって、近所づきあいの場となっている。  「Pub」とはpublic […]

Vol.177-1 災害時における「情報」の考察(前編)

山梨県企画県民部情報産業振興室室長補佐 広瀬 信吾1.このレポートについて このレポートは、「山梨県地域情報化推進協議会」、「ブロードバンド基盤整備及び促進部会」において、山梨大学工学部土木環境工学科の鈴木猛康教授を座長として、平成23年度[…]

Vol.177-2 アジアの中で生きる日本 ― 道は拓けるか

公益財団法人 山梨総合研究所理事長 渡邉 利夫はじめに 山梨総研が創立されて16年目に入る。自主研究「アジアフォーラム21」も平成12年度に開始され、以来、毎月のように研究会が催されてきた。年1回の海外研修も欠かすことはなかった。 この10[…]

VOL.34「5年間・1人1口座で長期投資」「年間100万円の 新規投資非課税枠」~日本版ISAの導入に向けて

 平成25年度税制大綱に日本版ISA(少額投資非課税制度)の導入が盛り込まれ、平成26年1月1日の正式取扱開始を前提に各地・各方面で準備が進んでいる。  制度のポイントは銀行・証券会社等の金融機関に開設する「非課税口座」を通して毎年100万[…]

健康都市:治療からウエルネスへ

毎日新聞No.384 【平成25年4月12日発行】  保健・医療・介護などの健康システムの持続可能性が問われている。これまでの健康システムは医療を中心に構築されてきたが、人口構造が変化し、生活習慣病が中心になると、日常生活、日常活動の改善が[…]

Vol.176-1 森林散策と中高年の血圧

元 山梨県環境科学研究所副所長 永井 正則1.はじめに 地域の自然環境を活用した保健休養活動が、全国的に盛んに行われている。保健休養活動のための自然環境という点から山梨県を見ると、県の面積の78%が森林で覆われていることがまず挙げられる。さ[…]

Vol.176-2 健康システムと健康産業の動向

公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久はじめに 少子高齢社会の進展とともに、保健・医療・介護などの健康システムの持続可能性が問われている。これまでの健康システムは医療を中心に構築されてきたが、財政的に健康システムをどう維持・更[…]

VOL.33「県内の小学校数 ここ40年で3/4に」

 県内の小学校数は資料が入手できた昭和46年(259校)から平成24年(195校)までの41年間に24.7%(64校)減少している。期間中減少が多く見られたのは昭和60年頃までと、平成19年以降である。最近時の減少のペースは比較的急で、20[…]

郷土愛を大切に

毎日新聞No.383 【平成25年3月29日発行】  今から22年前の1991年6月、国際オリンピック委員会サマランチ会長(当時)が98年に開催される冬季五輪開催地を「NAGANO」と読み上げた。その時、五輪開催とは無関係に思える善光寺に集[…]

地域への誇りをまち歩きで

毎日新聞No.382 【平成25年3月15日発行】  本県で開催中の「国民文化祭やまなし2013」では、県内全域を舞台にフットパス・イベントが行われている。フット(歩く)パス(小径)の字義どおり、案内者の説明を聞きながらまちを歩き、まちの歴[…]

虚にして往き、実にして帰る

毎日新聞No.381 【平成25年3月1日発行】   春が来る。この季節特有の軽やかな雰囲気は何かを始める格好の機会になる。新年度を迎える準備で多忙だろうが、新たなことにもチャレンジしていきたい。高校を卒業したなら、運転免許証の取得もいいだ[…]

Vol.175-2 社会保障費用統計からみた社会保障制度の状況

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 2012年11月に国立社会保障・人口問題研究所が2010年度の社会保障費用統計を発表し、社会保障給付費がはじめて100兆円を突破した。  社会保障制度については、成長経済を前提と[…]

VOL.32「灯油値上がり、4年4カ月ぶり1800円台」

 2月も終わりだというのにまだ寒い。朝や夜、下手をすると昼間にも家庭でストーブや温風ヒーターが必要だ。6人家族のわが家は風呂を加熱し直す回数も多く、ボイラーのタンクや買い置きのポリタンクの灯油はあっという間になくなる。冬は安売りの灯油を買い[…]

二つの大会に参加して

毎日新聞No.380 【平成25年2月16日発行】  先ごろ、甲府市内の同じ場所で2つの異なる「大会」がおこなわれた。先月31日開催の「おもてなしのやまなし県民大会」と、翌1日開催の「美しい県土づくり推進大会」である。  主催者も参加者層も[…]

「甲斐人」、何て読む?

毎日新聞No.379 【平成25年2月1日発行】   本日2月1日から7日は「おもてなし推進週間」である。これは平成23年12月施行の「おもてなしのやまなし観光振興条例」によるものである。  この条例は、県民総参加によるおもてなしによって来[…]

Vol.174-1 6次産業開発健康食品が生体におよぼす影響を評価する試み

山梨県立大学人間福祉学部准教授 鳥居 美佳子1.はじめに 農林水産省では、雇用と所得を確保し若者や子どもも集落に定住できる社会を構築するため、農山漁村の6次産業化を推進している。6次産業では、農林漁業(1次産業)と2次・3次産業との連携・融[…]

Vol.174-2 公共施設白書の公表状況と今後の展望

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 佐藤 史章1.はじめに 自治体において「公共施設白書」の作成実績が増えている。この背景には高度経済成長と人口増にあわせて1960~70年代に建造した公共施設が40~50年経った現在、更新期を迎えようとして[…]

VOL.31「消えた掛け金1億円」

 2013年1月、築地で行われたマグロの初競りでは最高価格が1億5千万円と高騰した。縁起担ぎと話題づくりを目的に、ギャンブルのように過熱した今回の初競りには山梨県出身者の挑戦もあったのだが、彼が率いる会社の落札は叶わなかった。  さて、古今[…]

国民文化祭への期待

毎日新聞No.378 【平成25年1月18日発行】  12日に国民文化祭が始まった。国内最大級の文化イベントであり、期間も303日間と長期にわたるイベントだ。  筆者は昨年2つのイベントに参加した。  一つ目は、三重県鈴鹿市で行われた自動車[…]