Vol.173-2 自転車の安全な走行空間を求めて

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 河住 圭彦1 はじめに 自転車は一般生活において欠かせないツールである。買い物や通勤・通学など短距離の移動において自動車や電車等の交通手段より手軽で、交通渋滞や運行時間に左右されない。東日本大震災発生[…]

VOL.30「32.0%」

特定健康診査受診率(平成22年度・市町村国保)の確定値 厚生労働省は12月12日に平成22年度の特定健康診査・特定保健指導の実施状況(確報値)を公表した。尚、組合健保等全ての保険者を総合した受診率は43.2%であった。目標としていた受診率6[…]

道路整備とエコパーク

毎日新聞No.377 【平成24年12月21日発行】  世界遺産と言えば、来年5~6月に世界文化遺産登録の結論が出る富士山のことを思い浮かべる人が多いだろう。だが県内関係でもう一カ所、世界遺産化へ向けた活動を続けている地域があることは意外に[…]

今、求められる中小企業支援策

毎日新聞No.376 【平成24年12月7日発行】  先日、15周年記念事業として韓国・忠北発展研究院と共催で「成長するアジア市場と中小企業のビジネスモデル」についてシンポジウムを開催した。この中で中小企業支援策について日本側と韓国側の違い[…]

Vol.172-1 リラクセーション ― その意味と効用

山梨県立大学看護学部准教授 百々 雅子はじめに 「リラックス」という言葉を、いまはどこでもよく見聞きする。私たちは日常において、リラックスをそれほど頻繁に意識しなくてはならぬほどの緊張を強いられているのだろうか。また、「リラックス」とともに[…]

Vol.172-2 公共交通を活かしたまちづくり

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 矢野 貴士1.はじめに 過日、富山市を舞台に第7回日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)が開催された。 「モビリティ・マネジメント(Mobility Management, 略称MM)」とは、[…]

VOL.29「今年の年末年始9連休も可能」

 仕事納め後の12月29日は土曜日、新年の三が日の翌日に当たる1月4日の金曜日を休日にすれば、5、6日の土日を合わせて9連休を取ることが可能だ。  2008年の新年以来5年ぶりの配置となる。  旅行業界はこれを好機として、年末年始の海外旅行[…]

シビックプライド

毎日新聞No.375 【平成24年11月19日発行】  地方都市は市街地の凋落に悩んでいる。甲府のまちもごたぶんにもれずシャッターを下ろしている店が多い。しかし、最近人通りが少し増えてきたようにみえるがどうだろうか。県立図書館、防災新館、甲[…]

富士北麓の地域づくり

毎日新聞No.374 【平成24年11月9日発行】  富士北麓地域は富士山、富士五湖の景観、高原気候、水・みどり等の自然資源に恵まれ、昔は山岳信仰の地として、現在は避暑地や観光地として著名である。この地域には健康科学大学、昭和大学教育部や赤[…]

Vol.171-1 ピアカウンセリングの理論を基盤とした住民との協働によるメンタルヘルス対策

山梨県立大学 人間福祉学部福祉コミュニティ学科准教授 大塚 ゆかり1 はじめに 現代社会では「うつ病」「自殺」「虐待」「いじめ」などが身近な問題としてニュースに取り上げられ、住民の心の健康を考える機会が増えている。また、東日本大震災により、[…]

Vol.171-2 行政は住民を「幸福」にするか~後編~

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 赤沼 丈史幸福:みんな聞いたろう?この人のうちにも幸福がいるかだってさ。小さなおばかさん。あなたのおうちには、戸や窓が破れるほど幸福でいっぱいじゃありませんか。1 はじめに 前編では、幸福をめぐる時代背景[…]

VOL.28「これからの100年に向けて、東京駅の赤レンガ駅舎復活」

 1914年に誕生して以来まもなく100年となった2012年10月。東京駅の赤レンガ駅舎が創建時の姿に甦った。  戦後の復興を見つめ続けた歴史的な建築物は、新たな100年に向けて足を踏み出した。  周囲の新しい高層ビルと東京駅のクラシックな[…]

ヴァンフォーレ甲府をお手本に

毎日新聞No.373 【平成24年10月26日発行】   サッカーJリーグ、ヴァンフォーレ甲府(VF甲府)がJ2において優勝を果たした。この優勝は、J2での無敗記録を更新してのものであり、さらに負け数4(10月26日現在)は、J2の22チー[…]

インドネシアの「今」

毎日新聞No.372 【平成24年10月12日発行】   県内では生き残りをかけて海外展開を模索する中小企業も多いと聞く。進出先としてよく耳にするのは、中国、タイ、ベトナムなどであるが、いま、新たな投資先としてインドネシアが注目されていると[…]

エネルギーは眠らない

毎日新聞No.371 【平成24年9月28日発行】   一日の疲れを癒してくれる温かい入浴。ガスや電気による給湯に支えられた都市生活の一コマであるが、使い捨てられる排水の量が多く、その点において循環型の生活様式とは言い難い。そのため、生活排[…]

Vol.170-1 山梨県におけるコミュニティビジネスの現状と課題

山梨県立大学 国際政策学部准教授 安達 義通1.コミュニティビジネスとは? 国内各地域では、まちづくり・観光から農業、福祉・子育て支援、環境保護に至るまで、各分野で様々な地域課題が顕在化している。これまで地域課題に対しては、地方自治体等の公[…]

Vol.170-2 行政は住民を「幸福」にするか~前編~

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 赤沼 丈史チルチル:ぼくのうちにも幸福がいるの?(幸福たちはまた笑いだす)1 はじめに~幸福をめぐる背景 日本は経済の成長により発展を続けてきた。社会で一丸となって経済成長を追い求め、実際に高度成長を達成[…]

VOL.27「-3.8%」

平成24年都道府県地価調査(基準地価)における、県内全用途平均価格の対前年比変動率。 先ごろ、山梨県内の「基準地価」が公表された。住宅地の変動率は-3.6%、商業地は-4.2%となり地方圏平均の変動率(住宅地-3.2%、商業地-4.1%)を[…]

幕絵に託された思い

毎日新聞No.370 【平成24年9月14日発行】   舞鶴城公園で先月開催の国民文化祭プレイベント「幕絵甲子園」を観覧した。高校生が「山梨」を幕絵に表現して学校間で競うもので、優勝作品には富士山や桃、富士桜などの風物が格調高く描かれていた[…]

地域資源「入門」

毎日新聞No.369 【平成24年8月31日発行】   子供たちの夏休みが終わった。7月・8月のカレンダーを見返すと、この夏に親子で参加したイベントの数々を思い出す。遺跡の発掘、ダム見学、どろんこ相撲にかかし作り、土器と石包丁作り、芸術鑑賞[…]

Vol.169-1 討議民主主義と住民投票

山梨学院大学法学部政治行政学科教授 外川 伸一 2011年11月21日、笛吹市議会は、地方自治法第74条第1項に基づき、有権者5万7656人のおよそ5分の1にも及ぶ1万2424人の住民が署名し直接請求された多機能アリーナ建設に係る住民投票条[…]

Vol.169-2 甲府市中心市街地活性化にむけて〈 後編 〉

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1 はじめに 前編にて、甲府市中心市街地活性化基本計画とその現状を述べた。甲府駅北口整備が終わり、数年のうちには県立図書館、甲府市庁舎建設、県防災新館建設、甲州夢小路整備等の事業が終了する。甲[…]

VOL.26「2011年の世界の再生可能エネルギー発電量、前年比17.7%増」

 英石油大手BPの統計によるもので、これは8年連続となる2桁の伸び。発電量は過去最高の8,608億キロワット時となった。特に米国やドイツなど欧米の発電量は前年比10~30%台と大幅増となっている。   ただ再生可能エネルギーが世界のエネルギ[…]

スマホでつながる世界

毎日新聞No.368 【平成24年8月3日発行】  山梨中央銀行の調査によると、山梨県民の2人に1人はスマートフォン(スマホ)を利用しているそうである。 筆者も半年ほど前に携帯電話をアップル社のアイフォーンに替えた。  スマホは、多機能携帯[…]

Vol.168-2 甲府市中心市街地活性化にむけて〈 前編 〉

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1 はじめに 全国各都道府県の多くの市町村では、いわゆる旧来からの中心市街地が、人口減、歩行者通行量減、小売業年間販売額の低下、商店街の空き店舗率拡大などにより衰退の一途をたどっている。この現[…]

VOL.25「2011年3月に卒業した県出身の首都圏大学・短大生のU ターン就職率23%」

 さて、このUターン就職率であるが、4分の1にも満たないということで、低いと見る向きも多いだろうし、報道もほぼその論調だった。  しかしながら、「若いし」はどんどん外に出ていけばいいのではないだろうか。他所の状況をよく見聞きして、吸収すべき[…]

後始末は最低限の責務

毎日新聞No.367 【平成24年7月20日発行】  暑さが本格化してきた。日中は肌を焦がす日差しが照りつけ、日陰にいても蒸し暑い。散歩するなら早朝が気持ちいい。穏やかな朝日、爽やかな空気、みずみずしく輝く草木、道端の犬のふん。犬のふん? […]

身近にある中小企業応援策

毎日新聞No.366 【平成24年7月6日発行】   県内大手製造企業の人事担当役員と話をした時のことである。「歴史が浅い我社においても’11年度には二桁の退職者が出た。毎年、少しずつ増えてくる。再雇用問題は大きなテーマだ。」とのことであっ[…]

Vol.167-2 定住人口の増加に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 中村 直樹1 はじめに 「日本の総人口、最大の25万人減」「山梨県の人口、85万人台に落ち込み」―――  本年4月18日の朝刊各紙では、総務省人口推計などの結果がセンセーショナルに報じられた。  わが[…]

VOL.24「 37.0% 」

『県下市町村でtwitter公式アカウントを開設している割合』 東日本大震災では通信手段が途絶える中情報伝達に役立ったことでも知られる“twitter(ツイッター)”。県内自治体では市内外への情報発信手段として活用する動きが広がっている。 […]

成長はすべてを癒すか

毎日新聞No.365 【平成24年6月22日発行】  “成長はすべてを癒す“ということばがある。中央高速自動車道が全線開通したのは丁度30年前、1982年(S57)であった。県は内陸工業基地としての成長発展を夢見て「クリスタルバレー構想」を[…]

森林・高原地域の健康効果

毎日新聞No.364 【平成24年6月8日発行】   オーストリア・アルプスに位置する「レッヒ」は「ヨーロッパ一美しい村」といわれている。この村では、車の規制や開発規制、地産地消、再生可能エネルギーの利用など、村独自の取り組みの結果、国際的[…]

Vol.166-1 里山再生活動と生物多様性の関わり

NPO法人 自然とオオムラサキに親しむ会会長 跡部 治賢オオムラサキについて 山梨県北杜市は我が国有数の国蝶オオムラサキの生息地として知られています。特に八ヶ岳南麓の七里岩と呼ばれる里山林一帯は、日本で最も個体数の多い地域の一つとの報告(1[…]

Vol.166-2 地下水は誰のものか

公益財団法人 山梨総合研究所副理事長 早川 源 ローマ倶楽部が「成長の限界」を予見したのは1972年だが、40年を経て、エネルギーにも水にも限界が見えてきた。  エネルギーについては、1979年3月28日のスリーマイル島の事故、1986年4[…]

VOL.23「山梨県内で173年ぶり金環日食観測」

 太陽が月と重なって隠され、リング状になる金環日食が5月21日に日本国内の広い範囲で確認された。日本の広範囲で起きるのは932年ぶり、本州では129年ぶり、山梨では173年ぶりになる現象。確認できたのは午前7時31分から36分ごろまでの約5[…]

交通マナーの向上を

毎日新聞No.363 【平成24年5月25日発行】   平成22年総務省「都道府県別道路交通事故」によると、本県は人口10万人当たりの交通事故件数で全国8番目となっている。また最近では、高齢者の交通死亡事故者が増加傾向にあるため、山梨県警察[…]

地域公共交通の新たな展開に向けて

毎日新聞No.362 【平成24年5月11日発行】   「毎年2千キロ(東京駅-京都駅間の2往復程度に相当)ずつ路線バスが廃止され、それに伴い『買い物難民』が6百万人程度生じている」とのショッキングな報告が「地域公共交通のあり方を交通基本法[…]

Vol.165-1 映画を通じてのコミュニティの活性化

社団法人笛吹青年会議所 岩野 博司1. 市民が主体的に“行動”出来る土壌づくりを目指す 2010年11月当時、私が理事長(2010年1~12月任期)を務めていた社団法人笛吹青年会議所は、該当年度のメイン事業として『ふえふき映画祭ワークショッ[…]

オンリーワンの頂

毎日新聞No.361 【平成24年4月27日発行】   山梨県はその名の由来の一つともされているとおり、まさに「山となす」ほど山がある。そのため、ある程度の地理感覚がないとどの山も同じに見えてしまう。  太宰治の短編小説「八十八夜」の中には[…]

Vol.165-2 企業文化の形成、進化、衰退を考える

公益財団法人 山梨総合研究所専務理事 福田 加男1.企業文化の定義 企業文化の定義については様々な書物で、様々な定義付けがされている。例えば、梅澤正氏は、「人が見える企業文化」の中で「それぞれの会社がこれまで培い、定着させているところの、①[…]

VOL.22「4月以降の山梨県内介護保険料月額24%値上げ」

 県内介護保険料は、平成24年4月から月額平均で4,910円となり、介護保険制度が開始された平成12年度(2,213円)と比較して倍額を超えることになった。値上げ幅の「24%」とは963円に相当している。  消費税や電気料金、ガソリンなど値[…]

おもてなし定着へ確かな歩みを

毎日新聞No.360 【平成24年4月13日発行】   信玄公祭りが2年ぶりに戻ってきた。甲州軍団出陣当日、街は活況を呈し、花開く桜や桃の風景とあわせて、本格的な観光シーズンの到来を実感させる。  さて、昨年12月に「おもてなしのやまなし観[…]

薩摩藩の郷中教育

毎日新聞No.359 【平成24年3月30日発行】  先日、知人の中国人経営者からこんなことを言われた。「日本人の若い人は駄目ですね。やる気がないようです。これは日本の教育が間違っていると思います。」というものであり、私はショックを受けた。[…]

Vol.164-2 ドイツのエネルギーシフト戦略と日本への展開

公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久1.はじめに 本年2月29日から3月2日にかけて、「スマートエネルギーWeek2012」が東京ビックサイトで開催された。昨年の原発事故によって、日本では再生可能エネルギーの大幅な導入が必至[…]

VOL.21「桃の開花予想日 4月8日」

 山梨県果樹試験場は、今年の桃の開花予想(3月21日現在)を発表した。試験場のある山梨市江曽原の地点では、開花始めの日が平年より6日遅い「4月8日」になりそうとのこと。春を彩る桃の花は、この時期の山梨に欠かせない風物詩であり、予想のとおりに[…]

“ずっと続けて”

毎日新聞No.358 【平成24年3月16日発行】  先ごろ、カンヌ・ベネチアと並ぶ世界三大映画祭の一つベルリン国際映画祭で和田淳監督の「グレートラビット」が銀熊賞を受賞し話題になった。県内では、2月15日に、淺川巧の「道―白磁の人―」の試[…]

小学校をコミュニティの中心へ

毎日新聞No.357 【平成24年3月2日発行】 少子高齢化、人口減少は全国すべての自治体にとって最大の問題である。今話題の税と社会保障、教育改革、地方分権など全ては、この問題に由来している。 この10年の間で、学校に対する考え方も大きく変[…]