空き家を減らさなければ

毎日新聞No.417【平成26年8月22日発行】  人が住んでいない空き家の住宅総数に占める割合が、平成15年、平成20年の調査に続き、平成25年に実施した今回調査でも22.0%で全国トップとなった。しかも、着実に上昇している。  ちなみに[…]

Vol.192-1 山梨の景観における屋外広告物のこれからについて

株式会社サンニチ印刷 サイングラフィックス部長 萩原 幸人1.屋外広告物とは 屋外広告物とは、屋外の公共空間において継続して表示される看板等のことで、店舗看板、壁面・屋上看板、はり紙、のぼり旗等その範囲は広い。広告や店舗看板といった営利的な[…]

Vol.192-2 キャラクターを導入した農産物の販売拡大への取り組み

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章概要 農産物の消費量が減少しつつある中、農産物の販売量の確保や新たな販路拡大は重要な課題である。農産物の販売にキャラクターパッケージを用いて新たな顧客獲得に成功している例もある。  本稿は、[…]

VOL.49「18年ぶり 山梨で高校総体開催」

 熱戦の火ぶたが切って落とされた。県内では7/30~8/10までの日程で、18年ぶり2度目となるインターハイが開催されている。前回は山梨1県での開催だったが、10年前からブロック開催に移行しており、今回は「南関東大会」となっている。(主会場[…]

ユネスコエコパーク正式承認

毎日新聞No.416【平成26年7月25日発行】  6月11日、スウェーデンで開催された第26回MAB国際調整理事会において「南アルプスユネスコエコパーク」が正式に登録承認された。関係者のご努力に心から敬意を表した。   思い起こせば、高度[…]

人口減少と地域づくり

毎日新聞No.415【平成26年7月11日発行】  最も確度の高い将来予測は人口推計である。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には日本の人口は1億728万人、生産年齢人口は5,787万人となる。2010年と比較すると、それぞれ[…]

Vol.191-1 文化-ブランド 芸術と経済は連動する

~山梨の更なる魅力高揚のために~ 声楽家 本岩 孝之 パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク…世界を席巻するブランド品が誕生する都市。そこからは魅力的な製品が生まれ、それに高値がつき、素敵な雰囲気を求めて世界中から人やお金が集まってきます。そ[…]

Vol.191-2 甲府地方卸売市場の活性化に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 甲府地方卸売市場では、今年度末(平成27年3月)までに、「賑わいのある市場づくり」事業実施計画の策定を目指している。 「賑わいのある市場づくり」の事業目的には、現在の市場用地の利[…]

VOL.48「健康診断の基準値 ~BMI27は肥満ではない!?~」

 健康診断・人間ドックは早期疾患発見は勿論、多くの方々にとって自身の体と向き合う良いきっかけになっている。ほとんど無頓着な人もいれば、中には検診日の前は体調管理に努め、普段とは違う日常を送るなどという人もいるらしい。いずれにしても、あまり歓[…]

レベルアップに例外はなし

毎日新聞No.414【平成26年6月27日発行】  FIFAワールドカップブラジル大会、決勝トーナメントが29日(日)から始まる。4年に1度のお祭りの中、普段見ることの出来ない強豪国同士の真剣勝負。深夜から朝にかけてサッカーを満喫するファン[…]

所変われば言葉も変わる

毎日新聞No.413【平成26年6月13日発行】  「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく」。歌人・石川啄木の代表歌である。家族や故郷から遠く離れている者が郷愁を覚え、雑踏の中から故郷の言葉を懸命に探し出し、自らを[…]

Vol.190-1 甲府市中心市街地の活性化に関する一考察

(株)小野不動産鑑定 不動産鑑定士 小野 淳一 1.はじめに 「コンパクトシティ」という概念は、既に都市政策のメインテーマとなっており、2008年に甲府市が策定した都市計画マスタープランにもこの概念は色濃く導入されている。そもそも[…]

森を歩こう

毎日新聞No.412【平成26年5月30日発行】  万緑の季節、山道を歩くのは気持ち良い。心地よくひんやりとして適度な湿度の中、木々の生命力を感じることができる。自分のペースでゆっくりと、時々岩の上に腰を下ろして大きく深呼吸でもしてみる。身[…]

Vol.190-2 山梨県は、順調な経済成長を遂げてきたのか

― 中央自動車道開通後30年の軌跡 ―公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員・企画情報参与 村田 俊也  都市部と地方の経済格差が拡大しているとの指摘がなされて久しい。実際、どうなのだろうか。山梨県は経済成長という視点からみて、健[…]

VOL.47「36日間 長いか、短いか」

 今月26日から6月30日までの36日間、国道137号線の新御坂トンネル(笛吹市-富士河口湖町)の天井板撤去工事に伴う全面通行止めが始まった。 県の推奨する迂回路は4ルート。そのうち最短ルートである若彦路は、事前の発表では通行量が900台か[…]

消滅可能性都市からの脱却

毎日新聞No.411【平成26年5月16日発行】  2014年5月8日、学識経験者らで組織する日本創成会議・人口減少問題検討分科会(座長・増田寛也元総務相)から発表された「ストップ少子化・地方元気戦略」は、非常に衝撃的な内容を含んだものであ[…]

地域の個性

毎日新聞No.410【平成26年5月2日発行】  先日、群馬県の嬬恋村を訪れる機会があった。まだ、春になったばかりの時期だったので、一面のキャベツ畑はまだ何もない状態であったが、きれいに管理された畑や間を縫って続いていく農道、ところどころに[…]

Vol.189-1 木造建築の現状と可能性

疾測量株式会社 技術顧問 和田 隆男1.木の文化日本 日本では古来より木材を建材として住まいや施設を作り生活してきた。しかも住宅のような小建築から、出雲大社や東大寺のような巨大建築まで作る技術を持っていた。また、その技術は単なるシェルターと[…]

Vol.189-2 山岳と健康

~「健康登山」へ向けて~公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久1.はじめに 昨年6月、富士山が世界文化遺産に登録され、先日4月21日にはユネスコの認定文書の伝達式が外務省で行われた。また、南アルプスではユネスコ・エコパークの登[…]

VOL.46「6園 山梨県内の「認定子ども園」の数(※)」

 平成27年度の「子ども・子育て支援新制度」の本格開始にあわせて、県内自治体では準備が進んでいる。新制度はさまざまな環境にある親のニーズをくんで、子どもを生み育てやすい環境を作っていくことを主眼とし、その受け皿のひとつが、幼稚園のような幼児[…]

椅子取りゲームは、「はしっこく」

毎日新聞No.409【平成26年4月18日発行】  集団登校の後姿に、新しいランドセル。春は進学、進級・クラス替えの季節である。そういえば、クラス替えの後のレクリエーションで「椅子取りゲーム」をしたことを思い出す。  “音”が鳴り止むまでは[…]

フルーツ王国であるために

毎日新聞No.408【平成26年4月4日発行】  2月の未曾有の大雪で、山梨県の施設園芸は大きな被害を受けた。 一方、通常の露地栽培にはほとんど被害がないことから、フルーツ王国やまなしは今年も健在である。山梨県のフルーツは、農業者の頑張りや[…]

Vol.188-1 同性婚のこれから

山梨学院大学法学部政治行政学科専任講師 清水 知佳はじめに あなたは異性愛者ですか、同性愛者ですか。この問いは、こうした直接的な言い方ではないにせよ、これまでに形を変えて幾度となく繰り返されてきました。その度に、同性愛者は難しい選択を迫られ[…]

Vol.188-2 公共施設白書の公表状況と必要性、今後の展望について

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 佐藤 史章1.公共施設白書とその公表状況について 公共施設白書とは、”公共施設の建築年、面積、構造など建築物の保全管理に必要な静的な情報だけでなく、施設の管理運営に要するコスト、利用状況と[…]

VOL.45「富士山の標高「12センチ」低くなる」

 国土地理院の測量方法の変更に伴って、富士山の標高が12センチ低くなり、3776.15メートルになったとの報道があった。国土地理院の定めでは標高をメートル単位で表記するため、3776メートルであることに変わりはないという。 この話を聞いて、[…]

左右の区別はしっかり

毎日新聞No.407【平成26年3月20日発行】  一日の仕事を終えると外は暗い。自転車の前後のライトをつけ、自宅へと走り出す。走るのは車道の左側。見通しの悪い交差点に差し掛かり、青信号だが声が聞こえたため減速すると、左側の道から黒い影が勢[…]

大雪から考える街づくり

毎日新聞No.406【平成26年3月7日発行】  観測史上最多の降雪から約3週間が経った。日常生活に大きな支障が出ただけでなく、産業、特に農業関係に大きな被害が出た。関係者の心労は大変なものであろう。一般市民としては何もできないに等しいが、[…]

Vol.187-1 山梨県における非正規雇用者の状況

山梨学院大学法学部政治行政学科准教授 大髙 瑞郁1 はじめに 我が国の非正規雇用者(勤め先での呼称が「パート」「アルバイト」「労働者派遣事業所の派遣社員」「契約社員・嘱託」「その他」の雇用者)は、1990年代後半から2000年代前半にかけて[…]

Vol.187-2 富士山世界遺産登録が観光入込客等に与えた影響

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 進藤 聡1 はじめに 2013年4月30日に世界文化遺産の登録について評価を行っているイコモスは、「富士山」について、三保松原を除き「記載」が適当との評価結果及び勧告を、世界遺産委員会に通知した。  […]

VOL.44「15歳と41歳」

 「息子に『メダルを取ったのはお前と同い年だぞ。爪のアカでも煎じて飲ませてもらえ』と説教した数日後、自分と同い年がメダルを獲ってしまった」 五輪期間中、ツイッターでこんなつぶやき(要約)を見て思わず噴き出した。この2人の「同い年」は言うまで[…]

リニア新幹線中間駅の可能性

毎日新聞No.405【平成26年2月21日発行】 2027年のリニア新幹線開通まで14年を切った。まったく新しい輸送手段がもう目の前に迫っている。こうした中、中間駅周辺の各自治体・団体等は既に整備計画の策定に着手し、それぞれ計画の一端が報道[…]

Vol.186-1 道州制導入の是非を議論するためのノート(下)

山梨学院大学法学部政治行政学科教授 外川 伸一 前回(Vol.185-1)の「道州制導入の是非を議論するためのノート(上)」では、このテーマに関する第1節から第5節までを議論してきた。今回は、続く第6節から議論を開始したい。今回が初めての読[…]

Vol.186-2 認知症高齢者の在宅介護における負担の現状

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 河住 圭彦1 はじめに 少子高齢化は確実に進展しており、日本は過去に類を見ない高齢化社会に向かって突き進んでいる。医学の進歩により平均寿命(誕生から死まで)と健康寿命(日常生活に制限のない期間)はとも[…]

VOL.43「県内の「馬」にまつわる地名(大字)「10か所」」

 午年を迎え、甲斐駒ケ岳を仰ぎながら、ふと、県内にはどれほど「馬」にまつわる地名があるのだろうと思い調査(※)した結果が標記のとおりである。 ちなみに内訳は以下の通りである。 「馬」:朝日馬場(都留市)、馬籠(中央市)、馬場(道志村) 「駒[…]

太陽熱利用に期待する

毎日新聞No.404【平成26年1月24日発行】 日本では低炭素社会とともに人口減少、高齢化社会に対応した持続可能な地域社会の形成が課題である。 地球温暖化対策基本法案は平成22年3月に閣議決定されたが、翌年の東日本大震災と福島原発事故を受[…]

来年こそは倍返しでリベンジだ

毎日新聞No.403【平成26年1月10日発行】 1月2日、3日と第90回東京箱根間往復大学駅伝競走が開催された。 東京箱根間217.9キロを10区間で往復するこの大会は、関東学生陸上競技連盟が主催する関東のローカル学生駅伝ではあるが、本大[…]

地域の振興と親交

毎日新聞No.402【平成25年12月27日発行】 山梨市の万力公園で、「第一回元祖武田赤備えまつり 信玄公誕生祭」が2日間に渡り開催された。 甲州市恵林寺を中心に、武田信玄公や家臣の姿でおもてなし活動を展開する県民有志グループ「風林火山 […]

Vol.185-1 道州制導入の是非を議論するためのノート(上)

山梨学院大学法学部政治行政学科教授 外川 伸一1 道州制導入の動きの「本格化」 道州制導入への動きが「本格化」している。2013年2月21日には、自民党道州制推進本部(以下、「推進本部」)がその総会において、「道州制基本法案(骨子案)」を発[…]

Vol.185-2 統計からみた甲府の観光産業の現状と課題

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 中村 直樹1 はじめに 観光産業は裾野が広く、交通機関の利用や宿泊にとどまらず、地元の飲食・小売へと波及することで地方に所得機会や雇用機会を生みだす。農業や製造業を取り巻く環境が厳しさを増しつつある中[…]

VOL.42「20年ぶりの値上げ」

 消費税率の引き上げに伴い、公衆電話の市内通話が20年ぶりに実質値上げされるそうだ。10円での通話時間が、60秒から57.5秒へと2.5秒短縮されるとのこと。このニュースを見て、そういえば最近あまり公衆電話を見かけていない、どこに設置されて[…]

フルーツ大使への期待

毎日新聞No.401【平成25年12月13日発行】 11月28日、山梨学院大学健康栄養学部の学生80人がフルーツ大使に任命された。 フルーツ大使には、若者のフルーツ消費拡大のきっかけを作ることが期待されている。  若者のフルーツ離れについて[…]

Vol.184-1 在来作物普及事業について

NPO法人都留環境フォーラム代表理事 加藤 大吾 地域の売店で時々目にする、スーパーに並ばない作物たちを次の世代に引き継いでいこう。我々のNPOでは、こういった試みを山梨県都留市において2012年3月からスタートさせています。 まだ、産まれ[…]

フロンティアは拓けるか

毎日新聞No.400【平成25年11月29日発行】 ミス・ユニバース世界大会の代表選考会がミャンマーで52年ぶりに開催されたとの最近のニュース。民主化の進展著しい彼の国の変化を象徴する出来事として耳目を集めた。 近年、「最後のフロンティア」[…]

Vol.184-2 石和温泉街のイメージ転換

~歓楽街からの脱却~公益財団法人 山梨総合研究所研究員 岡 浩之【はじめに】 山梨総合研究所では、県内市町村が抱える地域課題について考え、市役所・役場職員と膝を交えて話し合い、自治体行政への有効な提言につなげていこうとの目的で、毎年度「合宿[…]

VOL.41「自転車で3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」

 6月14日に公布され、12月1日に施行される改正道路交通法で、道路の路側帯の左側通行が義務付けられる。これに違反すると、3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科される可能性がある。 どういうことかピンとこない方に説明すると、車道の左側に[…]

turbo復活

毎日新聞No.399【平成25年11月15日発行】 バブル華やかりし1980年代末、勢いのある、きらびやかな時代を反映して、自動車業界の中では「パワー競争」ともいえる開発競争が繰り広げられていた。 その力強さを実現するために、それこそ高級車[…]

ビッグデータの活用

毎日新聞No.398 【平成25年11月1日発行】 先日、観光庁が観光振興にビッグデータを活用する手法の検討をはじめたと報道された。全国の8つの地域を対象に観光客の行動パターンの把握、分析を試験的に行うとされている。 この8つの地域の中には[…]

Vol.183-1 ICTを活用した新規就農者の支援への期待

山梨県指導農業士 樋口 正治【現在の経営】 農業には県の農業大学校を卒業した20歳のころから携わっている。現在58歳だから38年になる。最初は、近くのベテラン農家のところに通って技術習得に励み、それ以来は、自ら試行錯誤の繰り返しである。現在[…]

Vol.183-2 石和温泉の活性化に向けての一提案

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章【はじめに】 公益財団法人 山梨総合研究所では、毎年県内の自治体と1つの地域課題をピックアップして、解決策について意見交換を行う検討会を実施している。 本年度は、「石和温泉の活性化」をテーマ[…]

VOL.40「2013年ゆるキャラ(R)グランプリ の“順位”  締め切り間近につき“不明(非公表)”に」

 ゆるキャラと聞くと、ちょっと前なら「ひこにゃん」(彦根市)の名前が真っ先に出てきた。今では「くまもん」(熊本市)が絶好調で、その座を虎視眈々と狙う「バリィさん」(今治市)、といったところだろうか。これらが全国区に躍り出るきっかけとなったの[…]