スマホの電源、切る勇気を

毎日新聞No.448 【平成27年10月30日発行】 先日、日本小児科医会が主催する「スマホ社会の落とし穴~子どもの脳とからだに異変が!」に参加した。特別講演が、あの“脳トレ”で有名な東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授と知ったからであ[…]

VOL.64 「48人から3,000人」

 身延町について話を聞くと、必ずと言っていいほど話題に上がるものがある。「あけぼの大豆」である。他品種と比較して糖分含量が多いので甘みが強く、コクがあり、粒が大きいのが特徴で、皆が口をそろえて「美味い」と言う。そこで、身延町で毎年行われてい[…]

人の役に立つ人間に

毎日新聞No.447 【平成27年10月16日発行】  七五三の文字をよく目にするようになった。七五三は子どもの健やかな成長を祝う行事で、発祥は室町時代にさかのぼるといわれている。  わが家でも次男が5歳になる。思えば、誕生した瞬間は「生ま[…]

“もったいない”を合言葉に

毎日新聞No.446 【平成27年10月2日発行】 今夏の猛暑を始め、豪雨による大災害など、近年異常気象が深刻化している。こうした気候変動の問題解決に向けて取り組んでいくことは、喫緊の課題である。 我が国は、戦後、物質的・経済的な豊かさを追[…]

Vol.206-1 山梨県経済について

 日本銀行甲府支店 支店長 谷口 文一1.はじめに 山梨県は、他都道府県比、経済規模の面では決して大きいわけではないが、特徴的な産業が多い他、大消費地の東京都や神奈川県などに近く、ポテンシャルに富んだ地域である。一方、当地に住む人自身がその[…]

VOL.63 「若い女性が3割超!」

 地域おこし協力隊、最近、よく耳にする。この制度は、総務省が平成21年度から始めた制度であって、制度開始当初にわずか89名であった隊員は、平成26年度には1,500名となり、平成28年度には3,000名という。事業の実施主体は市町村で、活動[…]

Vol.206-2 人口減少社会と情報通信技術の可能性

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 高橋 謙洋1.はじめに 2015年7月、総務省から『平成27年版 情報通信白書』が刊行された。情報通信白書は、昭和48年から今回で43回目の刊行となる。本年2015年は1985年の通信自由化から30周年の[…]

お米のはなし

毎日新聞No.445 【平成27年9月18日発行】 5年前に山梨に戻り、荒れ果てていた実家の「雑木田んぼ」と格闘した。機械もなく、植える苗もなかったが、とにかく「雑木田んぼ」を見るに忍びなく、ひたすらに格闘していた。5月の連休を過ぎた頃、「[…]

やっぱり笑顔

毎日新聞No.444 【平成27年9月4日発行】 8月、ちょっと奮発して沖縄へ家族旅行に出かけた。さすがは、国内有数の観光地である。空を見上げれば旅客機がひっきりなしに離陸していくし、那覇市内は観光客が大半を占めるであろう「わ」ナンバーのレ[…]

VOL.62 「0.4%→1.0%」

 9月18日(金)~10月11日(日)まで韓国忠清北道ケサン郡で「2015国際オーガニックエキスポ」が開催される。オーガニックは国際的にも広がりを見せており、我が国においても「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(1999年)」[…]

Vol.205-1 西嶋和紙について

西嶋和紙工業協同組合 代表理事 佐野 和保1.西嶋和紙の歴史(1)信玄公の時代 西嶋和紙は言い伝えによると、戦国時代に紙祖望月清兵衛翁が伊豆国田方郡(たがたぐん)立野村(たてのむら)(現在の修善寺町)で三椏(みつまた) アオイ科トロロアオイ[…]

Vol.205-2 インバウンド観光におけるゴルフツーリズムへの期待について

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 相川 喜代弘はじめに~増える訪日観光客 最近、甲府駅周辺で外国人を見かけることが増えた。  通勤の朝、信玄公像や甲府駅南口にある大手ホテルチェーンの玄関前には観光バスを待つアジア系の団体旅行客と思しき[…]

虫とあそぼう

毎日新聞No.443【平成27年8月21日発行】 虫好きで知られる解剖学者の養老孟司氏は、「虫採りをして正気に戻ろう」と主張する。  虫採りをすると世界が広がるのである。虫採りにより、直接的には自然の豊かさが体感でき、間接的には虫採りを通じ[…]

Vol.204-1 地方創生に向けた地域金融機関の取組みについて

 山梨中央銀行 営業統括部 公務・地方創生室 室長 酒井 信1.本県における地方版総合戦略の策定 地方創生の動きが山梨県内においても目に見える形となってきた。県をはじめ半数程度の市町村でも策定・推進組織が立ち上がり、「人口ビジョン」・「地方[…]

VOL.61 「1987年4月2日~1996年4月1日」

 最近メディアなどでよく取り上げられる「ゆとり世代」。ゆとり教育の期間中に学校教育を受けた世代(1987年4月2日~1996年4月1日生まれ)を指すこの言葉であるが、「ゆとり世代」の社会人の取り上げられ方について思うことがある。「ゆとり世代[…]

Vol.204-2 虫とあそぼう

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 千野 正章1.虫とりの思い出 子どものころ、夏休みになると虫網と虫かごをもって虫とりに行った思い出を持つ方も多いのではないだろうか。  昔から昆虫採集は、小学生の夏休みの自由研究の題材としてメジャーな[…]

盆地文化を見直すとき

毎日新聞No.442【平成27年7月24日発行】 いま、市町村は地方創生をめざして総合戦略づくりに取り組んでいる。 少子高齢化が進み、時代は「成長」から「成熟」へ向かい大きな転換期にある。そのスピードはきわめて速く、かつ、グローバルである。[…]

総合戦略と空き家対策

毎日新聞No.441【平成27年7月10日発行】  現在、地方自治体では「人口ビジョン」と「地方版総合戦略」の策定に向け、検討を行っている。  6月12日には、ローカル・アベノミクスの実現に向けた国の基本方針を示す「まち・ひと・しごと創生[…]

Vol.203-1 山梨の将来像をつくるために

山梨経済同友会 代表幹事 入倉 要1.はじめに 先日(5月23日)、経済4団体共催による「地方創生」をテーマにした特別講演会を開催させていただきました。会社経営者や県・市町村職員、県議や代議士、総人数で450名の方々にご来場いただき、関心の[…]

Vol.203-2 人口減少社会の現状と可能性

― 甲府市を事例として ―公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 古屋 亮1.はじめに 平成26年5月に増田寛也元総務大臣(元岩手県知事)が座長を務める日本創成会議が「ストップ少子化・地方元気戦略」を発表した。この分析の特徴は、従来の人口推[…]

VOL.60 「27人」

 サッカー女子ワールドカップがいよいよ最終盤である。今大会も「なでしこ」の戦いぶりに多くの方が歓喜し、熱い声援を送っていることと思う。先日対戦したオーストラリアは、強豪揃いのグループDを勝ち抜き、決勝リーグでは優勝候補の一角とされたブラジル[…]

優勝目指せ ヴァンフォーレ甲府

毎日新聞No.440【平成27年6月26日発行】  ヴァンフォーレ甲府(以下VF甲府)が4年連続のJ1残留に向けて調子を上げてきている。  第11節(5月10日)の湘南戦に敗れた時点では、勝ち点6の最下位に沈んでいた。  それまでは堅守速[…]

地元グルメを世界に!

毎日新聞No.439【平成27年6月12日発行】  日本政府観光局(JNTO)による毎月の統計報道発表資料によると、2014年の訪日外客数は前年比29.4%増の1341万人で、過去最高記録となっている。また、2015 年4月の訪日外客数は[…]

Vol.202-1 大学による「知の拠点」から大学連携による 「価値創造の拠点」を目指して

山梨県立大学特任教授大学コンソーシアムやまなし事務局佐藤 文昭1.はじめに 国の「地方創生」により大学に求められる社会貢献の役割が大きくなる中で、地域と大学との関係が大きな変化の時を迎えている。こうした状況について、山梨県内12大学の連携組[…]

知ってたもん?

毎日新聞No.438【平成27年5月29日発行】 プロ野球の広島が「知ってたもん勝ち」とプリントされたTシャツを発売した。 5月4日のプロ野球、広島-巨人戦。9回裏、巨人にとってはサヨナラ負けのピンチの場面。なんとか踏ん張り、バッターを討ち[…]

Vol.202-2 自治体の合併効果を探る

公益財団法人 山梨総合研究所専務理事 村田 俊也1.山梨県内自治体の合併の現状 山梨県では、「平成の大合併」として、15年3月1日に旧南部町と旧富沢町が合併したのを皮切りに、多くの市町村で合併が実施されてきた。この結果、新南部町発足直前時点[…]

VOL.59「65人」

 この4月、新たに県内の病院で臨床研修を希望する医師数が65人となった。内訳は、山梨大学医学部付属病院が36人、県立中央病院が18人、市立甲府病院が6人、甲府共立病院が3人、山梨赤十字病院が2人。これは、平成16年度から始まった現行の医師臨[…]

人と動物の共生

毎日新聞No.437【平成27年5月15日発行】  Twitter等で拡散され、スマホ向けアプリ「ねこあつめ」の人気が拡大している。  仮想の庭に餌やボールなどを置き、猫が来るのを待つだけ。やって来た猫を眺めたり、撮影したりする。猫が好み[…]

Vol.201-1 「日本の農産品を香港へ」商流づくりの現場より

高寶創意有限公司 Global Recipes Co., Ltd.(香港) 日本支店マネージャー 本田 純1.はじめに 弊社(グローバルレシピズ)では日本から香港、及びその近郊に進出した日系企業様(主に飲食チェーン)に対する資材と食材の供給[…]

Vol.201-2 再生可能エネルギーの導入拡大に向けて

公益財団法人 山梨総合研究所調査研究部長 中田 裕久はじめに EUでは2010年以降、新たな雇用の創出に向け、労働者需要が見込まれる環境・エネルギーや健康医療、IT分野での経済成長と雇用拡大を目指している。日本でも同様の分野での経済成長を目[…]

地域で支えるDr.ヘリ

毎日新聞No.436【平成27年5月1日発行】 ドクターヘリをご存知であろうか。救急専門の医師と看護師、医療器材を乗せた“救急医療用ヘリコプター”のことである。  山梨県立中央病院を基地病院に、この4月で運用は4年目をむかえた。読者のなかに[…]

VOL.58「5億1,386万円」

 山梨県がまとめた2014年度の県産果実総輸出額は、前年度比1億5,688万円増の5億1,386万円となり、2008年度の調査開始以来、初めて5億円を突破した。県は、円安や、香港や台湾を中心に県産果実が浸透したことなどが要因とみている。山梨[…]

五月病になる前に

毎日新聞No.435【平成27年4月17日発行】 強烈な歯痛で歯科医院に駆け込んだ。口の中を念入りに診てもらっても、レントゲンを撮っても、歯にも歯茎にも異常はない。疲れやストレスで、痛みが出ることがあるのだという。  ストレス社会という言葉[…]

備えがあれば・・・

毎日新聞No.434【平成27年4月3日発行】 4月。新しい年度を迎え、入社式や入学式が開かれる時期である。これらの行事の開催前に、予行演習を実施する組織もあるだろう。予行演習では、式の進行確認を始め、場合によっては不測の事態を想定し、対処[…]

Vol.200-1 食農の地域活性化に関する事例と考察

~島根県邑南町・A級グルメ立町への取り組み~島根県邑南町 食のPR大使、飲食プランナーTVチャンピオン牛肉王 石原 隆司1.はじめに 地方における高齢化と人口減少、それに伴う地域の衰退、活力低下が著しいことは改めて申し述べるまでもない。問題[…]

Vol.200-2 “サクラサク”の向こう側

公益財団法人 山梨総合研究所研究員 渡辺 たま緒はじめに 桜咲く春。大学進学が決まり、新生活に心躍らせている学生と、ホッと一息つきながらも引っ越しや新生活の準備に忙しい保護者も多いのではないだろうか。「大学全入時代」の到来が叫ばれて久しいが[…]

VOL.57「15」

 今年は「15」から目が離せない。広島東洋カープ、黒田博樹投手の背番号である。ビッグクラブからのオファーを断り、古巣へと舞い戻る決断はファンならずとも多くの人々の琴線に触れ、連日マスコミでも取り上げられた。 球団の営業面においても効果は大き[…]

歴史から未来を想う

毎日新聞No.433【平成27年3月20日発行】 戦後70年にあたり今夏の首相談話が注目されている。奇しくも、先日旧帝国海軍の戦略思想の象徴とも言える戦艦武蔵がフィリピン沖のシブヤン海の海底で発見された。武蔵は大和型戦艦の二番艦として194[…]

ご当地キャラクターへの期待

毎日新聞No.432【平成27年3月6日発行】  1980年の地方博覧会ブームで作られたキャラクターに端を発すると言われるご当地キャラクター。今や、日本全国で数多く活躍している。  「八百万の神々」という言葉があるように、日本には古来より[…]

Vol.199-1 俳人飯田蛇笏、龍太父子の居宅を守る

~山廬文化振興会の役割について~ 一般社団法人山廬文化振興会 理事長 飯田 秀實 はじめに  山梨は江戸時代から俳句が盛んな地域だった。特に幕末から明治にかけては、各地で活発に句会が催され、俳句熱が高まった時代でした。そんな中、日[…]

Vol.199-2 中心街よ立ち上がれ!

公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 末木 淳はじめに 甲府市中心市街地(以下、中心街)の活性化が叫ばれて久しい。現在甲府市は「中心市街地活性化基本計画」(平成26年10月策定、以下基本計画)に沿って活気あるまちづくりを進めている。また、[…]

VOL.56「18歳以上」

 日本では、民法第4条の「年齢20歳をもって、成年とする。」という規定に基づき、20歳以上を成年者としている。飲酒・喫煙の自由、国民年金・国民健康保険への加入義務など、権利や義務が課せられ、同時に少年法などの保護下から抜けて個人の責任を問わ[…]

仮想と現実を楽しむ

毎日新聞No.431【平成27年2月20日発行】  先日の当欄でグーグル社が提供しているスマホ向けアプリ「Ingress」を紹介した。筆者も昨年秋から実際にインストールして使っているが、その結果、日常生活の行動が少し変わったように思う。 […]

「ここ」でなければ

毎日新聞No.430【平成27年2月6日発行】  「地方創生」の動きが加速している。取組の主眼は都市から地方への人の流れを作り、地方の活性化を図ることで中長期的に日本の活力を維持していこうというものである。  県内自治体では2060年まで[…]

Vol.198-1 プロヴィンチアの挑戦

~ともに未来へ向かって~株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ専務取締役ゼネラルマネージャー 佐久間 悟 これまで 2000年(平成12)にクラブ存続の危機に直面したヴァンフォーレ甲府は、翌、2001年(平成13)に海野社長(現[…]

Vol.198-2 フットパスと健康

~ 健康増進に関する一考察 ~公益財団法人 山梨総合研究所主任研究員 安部 洋1.はじめに 公益財団法人山梨総合研究所では、毎年自治体関係者等と合同で研究会を実施している。その実施目的は、「地域社会との連携強化」と「地域課題についての理解向[…]

VOL.55「5ヶ所」

 県内の「羊」にまつわる町丁名(大字) 未年を迎え、昨年に引き続き、県内にはどれほど「羊」にまつわる地名があるのだろうと思い、調査(※)した結果が標記のとおりである。 「羊」「未」そのものが入った地名は見当たらなかったものの、部首まで広げた[…]

農村資源と情報発信

毎日新聞No.429【平成27年1月23日発行】  グリーン・ツーリズムという言葉を聞いたことがあるだろうか。農山漁村地域において、自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動と定義される。  もともとヨーロッパにおけるバカンスの過ご[…]

積極思考で明るい未来を

毎日新聞No.428【平成27年1月9日発行】 物事の捉え方は、人により様々です。ある事象をどの角度から見るかにより、ぜんぜん違って見えます。どれが正しいというわけではありません。  新しい年が始まりました。皆さん、今年は、物事を明るく見え[…]

長寿社会に欲しいもの

毎日新聞No.427【平成26年12月26日発行】 増田寛也編著「地方消滅」(中公新書)を読みながら、以前、当コラムに「第三の居場所」というタイトルで寄稿したことを思い出した。少し長くなるが引用してみたい。「JR甲府駅の北口から英和高校方面[…]