ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

20th Anniversary101「将棋電王戦 名人が人工知能に敗れる」将棋に興味のない私にも、こんなニュースが飛び込んできた。今や将棋に限らず、チェスや囲碁においても、A(I 人工知能)が人間を凌駕している。20 年前、将棋の棋士に対してとった「コンピュータがプロ棋士を負かす日は?」というアンケートに対し、半数近くは「負かす日は来ない」と答えていたそうだ。コンピュータやインターネットの進化は言うまでもないが、私たちの生活にもAIは身近な存在になっている。例えば、駅の自動販売機。ディスプレイの前に立つと、なぜかオススメの商品が表示される。センサーによって購入者の年齢や性別を自動的に判断し、気温や時間帯を加味してオススメ商品を表示する。必ずしも飲みたい商品が表示される訳ではないのだが、その他にも住宅ローンや保険の相談でロボット、AIが活躍している事例も目にする。そういえば、AIと機械化が進むと、今後20 年で47%の仕事が機械にとって代わられるとの予測もあったが、今後の山梨総研はどういう存在であるべきなのだろうか。北海道砂川市にある、いわた書店の「一万円選書」というサービスをご存知だろうか。申込者はまずカルテと呼ばれるアンケートを記入するのだが、読書歴のほか、人生で大切にしていること、嬉しかったこと、苦しかったこと、これだけはしないと決めていること、あなたにとっての幸せとは、なかなか考えさせる内容であろう。こういったカルテへの記入内容をもとに、時には電話で確認しながら、一人ひとりにあった本を、AIではなく社長が真剣に選んでいる。本は好きだけど、いつも同じジャンルの本ばかり選んでいる。そういった方を中心に、今や抽選でもなかなか当たらないほどの人気サービスとなっている。もちろんAIによる選書も可能だが、この「一万円選書」がなくなることはないだろう。今や選択肢は無数にあり、最適な解を求めるだけではAIには敵わない。AIの時代における、山梨総研の「あるべき姿」を考えていきたい。20年後のあるべき姿山梨総合研究所 主任研究員 三枝 佑一平成28 年度から山梨総合研究所に主任研究員として配属されて2年目となる今年度、山梨総合研究所20周年という節目を経験する機会をいただき、大変感銘を受けています。山梨総合研究所はこれまで、地域シンクタンクとして県内自治体等の行政計画策定や住民ニーズ調査などを受託業務として実施しているほか、アジア研究会、環境ビジネス研究会、新世紀甲府城下町研究会などの自主的研究にも取り組んでいます。私はこれまで経験したことのない調査研究業務に対して、日々手探りで取り組んでいますが、時には同僚たちと励まし合い、サポートし合いながら、地域シンクタンク職員としての信頼をいただいている皆様の期待を裏切らないようにと尽力しています。それも、これまで20 年という期間において、地域の方々の信頼を損なうことなく調査研究業務に取り組んできた諸先輩方の努力の成果を参考とさせていただいているからこそ成し得られており、また、その築き上げられてきた山梨総研に対する信頼感を後輩たちにバトンタッチできるよう、これからも取り組みたいと考えています。山梨総研で受け継いだもの、引き継いでいくもの山梨総合研究所 主任研究員 森屋 直樹