ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

10公益財団法人山梨総合研究所の創立20周年を心からお祝い申し上げます。貴研究所20年の歩みを振り返ってみますと、山梨中央銀行は立ち上げから今日に至るまで様々な面で深い関わりを持たせていただきました。この間、地域シンクタンクとして貴研究所が山梨の発展に大きく貢献されたことは、渡辺利夫前理事長をはじめとした関係各位のご尽力によるものであり、深く敬意を表する次第です。また、当行の「地方創生」「地域経済活性化」への取組みにおいても、多大なご支援ご協力をいただいておりますことに、改めて感謝申し上げます。ところで、「地方創生」「地域経済活性化」を図り、後世にこの素晴らしい郷土を残していくためには、10年後、20年後、さらには5 0年後という長期的視点に立って様々な対策を講じていく必要があります。特に、ICT(情報通信技術)の急速な進化が社会変革をもたらしている今日において、変革の流れに乗らんがために目先の事象にとらわれ過ぎれば、根源的なものを見失いかねません。幸いなことに、ICT が如何に進歩しても、四囲の山々、清澄な空気、清涼で豊富な水、日照時間の長さ、四季の移ろいなど私たちを取り巻く自然環境が変わることはありません。また、首都東京に隣接しているという地理的条件も不変です。今後、地球温暖化や集中豪雨などの異常気象による影響も懸念されるところですが、それらを勘案しても郷土「山梨」の自然環境は素晴らしく、他都道府県を凌駕する優位性を有しています。従って、まず私たちがやるべきことはこの自然環境をしっかりと保全していくこと、そして、それを最大限に活かした地域経済活性化策を講じていくことだと思います。『山梨らしさ』『山梨ならでは』の原点がそこにあります。勿論、インフラ整備や山梨県のGDPを牽引する機械電子工業分野の更なる発展と、新たな産業の創出や成長支援が地域経済活性化に不可欠であることは言うまでもありません。その一方で、かつて隆盛を誇った地場産業の衰退を時代の流れと割り切ってしまうことも出来ません。何故なら、地場産業は自然・風土などの地理的条件によって必然的にこの地に根付き、発展してきたものであり、その衰退は山梨県の依って立つ『山梨ならでは』を失ってしまうことになるからです。地方創生とは、持続可能な地域経済・社会を確立するための様々な取組みです。少子高齢化に起因する本格的な人口減少社会にあって、山梨県だけがその例外になることは有り得ません。海外そして県外からの交流人口を如何にして増やしていくのか。交流人口の増加を県内経済活性化にどう繋げていくのか。そこに山梨の将来がかかっています。従って、山梨のブランド力を高める『らしさ・ならでは』がますます重要になります。山梨で生まれ育った私たち自身が、山梨の良さを認識し、山梨を愛し、山梨の魅力を外に向かって発信し続けなければなりません。そして、私たちの周囲にある素晴らしい「固有の資源」をどう活かすのか、私たち自身が思考を巡らせ、思いを同じくして辛抱強く地道な取組みを行っていくことが今求められているのだと思います。貴研究所がその先導役となって提言し続けていくことを期待しています。『らしさ・ならでは』の追求株式会社山梨中央銀行 代表取締役会長 進藤 中