ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

20th Anniversary15山梨総研 20 周年おめでとうございます!私たちNPOやまなしサイクルプロジェクトは、山梨の中山間地域の活性化にむけて平成24 年に創設した団体であり、南アルプスロングライド、ツール・ド富士川など、峡南を中心にサイクルイベントで国内外から1000 名のお客様をお招きするイベントを開催しております。サイクリスト達はキツイ坂道を登り、峠から山々を見渡すことを無上の喜びとしており、さらに農道や林道がきれいに整備された山梨は実はぴったりの環境なのです。さて、ここで皆さんに質問です。● 中国のレンタサイクル事業2社が日本に参入するのをご存知ですか?しかも、それらの企業は中国ITトップのアリババなどから700億円前後の出資を受けて展開している企業です。● アメリカの先進都市では、自転車を含めた健康環境を調査したFitness Index(健康指標)が開示されています。先進都市では自転車専用道が整備されており、安全、健康、エコの条件を満たしたトップランキング都市がIT企業など知識産業の誘致に有利になっていることをご存知ですか?● 今春より日本でも自転車活用推進法が施行されており、環境、健康都市づくりが推進されていることをご存知ですか?サイクリングは一部のマニアの競技スポーツではなく、レンタサイクルや電動アシスト自転車の登場により、いまや街の顔、観光やビジネスのツールとして世界の環境先進都市で広く展開されています。さらに東京オリンピックで、唯一の山梨で開催となりそうなものが自転車のロードレース競技です。オリンピック、ワールドカップサッカーに次いで、世界で1500 万人が沿道観戦している競技がツール・ド・フランスです。そのトップレーサー達が道志村や富士五湖を駆け抜けたときには、山梨の景色が世界中で放映されることになるのです。さて、リニアが開通したときに、山梨はどのような魅力を発信できるのでしょうか。東京の人口過密がどんどん進んでいる中で、わずか二十数分で緑の盆地、3000m級の山並みがみえる環境はますます都市生活者のニーズを満たすことになるでしょう。例えば図に示したように、リニア新駅を中心に笛吹川、釜無川、荒川サイクリングロードを再整備し、レンタサイクルを準備するだけで誰でも平坦な大自然を満喫する環境となり、さらに坂好きなマニアは山間部の林道や農道を走り始めることでしょう。バスに自転車キャリアを附設すれば、遠方へバス移動し、そこからサイクリングを楽しむ観光客も出てきます。自然資源をベースとした健康・環境・観光・教育の環境が整えば、自然とリニア通勤やテレワークを始める高所得者層の移住や知識産業型企業の誘致などが進んで行くでしょう。こうした山梨の可能性に想いを馳せながら、NPOメンバーは今日もどこかで汗を流しています。リニア時代の甲府盆地サイクリング環境整備の展望世界のエコの潮流はサイクリングにあり!特定非営利活動法人やまなしサイクルプロジェクト 理事長 青木 茂樹