ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

16私たちの活動する北杜市域は、昭和54 年第2回自然環境保全基礎調査に報告されているように国蝶オオムラサキのわが国最大級の生息地である。オオムラサキの生息に必要なエノキとクヌギの生育する里山林が長い年月をかけて地域の人々によって守られてきた。近年、社会情勢の変化により里山林の必要性が低下したことに加え高齢化により里山林の管理が困難になっている。また、平成19年からアカマツと広葉樹の混交林が、皆伐され放置されたままの林が目立つようになっている。このためオオムラサキを始め里山の生物は行き場を失いつつある。こうした状況に危機感を持った有志が、平成20 年8月に本会をNPO法人化して本格的に里山再生活動を開始した。具体的には、アカマツを皆伐した跡地にクヌギとエノキの苗を植樹し、高齢化により管理放置され荒廃した里山林の再生(風倒木整理、下刈り、間伐、竹林除去等)を行っている。平成20 年の活動当初は、地元小中学校同級生が中心であったが次第に拡がりを見せ、活動の様子を見た北杜市に新しく移り住んできた住民も活動に参加するようになってきている。活動方法は毎週2~3 回の活動日を決めて、6月~7月に植樹場所の地拵えと植樹、8月~11月は下刈り、12 月~3月は間伐、風倒木整理、薪づくり、4月は薪づくり、5月は植樹予定地の下刈りを行っている。この他に平成23 年4月から北杜市オオムラサキセンターの運営を指定管理者として担っている。オオムラサキセンターの運営理念は、オオムラサキの保護とオオムラサキの生息環境を未来につなげることである。オオムラサキの生息環境である里山の役割や大切なことを様々なプログラムを通して、より多くの人々に理解してもらい里山ファンを増やしていくことである。人気のあるプログラムは、虫採り体験、小川のドジョウのつかみ採り、カブトムシの幼虫探し、里山昆虫標本展示、生体昆虫ふれあいコーナーである。こうした活動を通して里山ファンは増加しつつあり、オオムラサキセンターの来館者数は、年々増加している。私たちは、業務としてこんな取り組みを行っている特定非営利活動法人自然とオオムラサキに親しむ会 会長 跡部 治賢