ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

18地方創生と健康科学大学の取り組み健康科学大学 学長 荒木 力地方創生とは人口流出を抑制し、そこに住む人を増やすことである。どうすれば、そこに住みたいと思うのだろうか。それは、人間が生きてゆくための必要条件(健康と経済的裏付け)をまず満たすことである。すなわち医療・福祉と雇用を充実させることである。1 ) 医療・福祉の専門職養成:健康科学大学は、山梨県唯一の医療・福祉に特化した私立大学で、河口湖キャンパスに健康科学部(理学療法、作業療法、福祉心理学科)、都留キャンパスに看護学部(看護学科)、合わせて2学部4学科がある。卒業して国家試験に合格すると、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、精神保健福祉士、看護師、保健師になり、多くは山梨県内の医療・福祉の充実に貢献している。健康科学大学では、「学生ファースト」を中心に 大学改革を進めている。入学時から、学生一人一人が 目標(たとえば国家試験合格)を設定し、これに向かって計画的に大学生活が送れるように、「クラス担任制度」と「学生サポートセンター」で、学業面だけでなく生活面、経済面、精神面の相談に乗り、様々な悩みに答えている。また「学年進級制」を導入して、1年次から目標への課題を一つずつクリヤーして、卒業時には目標を達成できるカリキュラムが 敷かれている。その結果、平成28年度の理学療法士国家試験合格者数は健康科学大学が全国第1位、作業療法士合格者数は全国第2位という成績を収めた。また、医療福祉専門職は国家試験取得後も常に進歩する技術・知識を吸収していかなければならない。健康科学大学は卒後教育を実践し、講演会、勉強会、大学での研究を通じて 最新の技術・知識を提供し、卒業生のキャリアアップを支援している。2 ) 健康科学大学リハビリテーションクリニック:富士河口湖町に開設され、学生の臨床実習施設であるとともに、リハビリテーション科、整形外科、内科、小児科の診療を通じて地域の医療に貢献している。3 ) 健康科学大学産前産後ケアセンターママの里:笛吹市石和町に開設され、山梨県と連携して妊娠中の相談にのり、出産後の子育てサポートをしている。助産師が24 時間常駐し、宿泊しながら安心の産後が保証されている。4 ) 地域との連携:次のような様々な連携事業をしている。なお出前講義は健康・福祉・心理・英語などの分野(83 項目)から、誰でも選ぶことができる。富士河口湖町:1)ロードレースなどにおける救護、トレーナーブース、2)ぐるり富士山街道一周清掃や学童保育などのボランティア、3)「睡眠と健康」などの地域連携講座開催、4)「ストレスとの上手な付き合い方」などの出前講義、5)各種「審議委員」「審査委員」。都留市「: 生涯活躍のまち・つる(大学連携型都留市版CCRC構想)」ならびに「大学コンソーシアムつる」への参画。北杜市:増富地域再生協議会と連携し、次の支援を提案し、実行に入っている。1)温泉浴の血管機能改善効果についての実験、2)温泉資源を利用した新たな健康増進・介護予防事業プログラムの開発、3)増富地域の住民の生活・健康上のリスクファクターの調査(セーフ・コミュニティの形成を目指して)、4)増富地域及びその周辺で行う活動の運動負荷量の計測。