ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

22旧市川大門町は甲府盆地の南端部に位置し、豊かな自然と、歴史に育まれた町である。市川中学校・市川小学校などの文教エリアを有する丘陵地帯があり、その南東の台地を「平塩の丘」と呼んでいる。このエリアが市川大門の歴史・文化の源で、この丘の中央部に町指定文化財・熊野神社があり、その敷地に太政大臣・三条実美の書、甲斐源氏発祥の地と刻んだ「甲斐源氏旧趾碑」が建立されている。この「平塩の丘」で育まれた歴史と文化のさわやかな風は、千年の間いつも変わることなく吹き続けている。その風に吹かれて、旧市川大門地区には国指定(3)・県指定(5)・町指定(41)の文化財がある。また、市川大門地区文化協会では、31グループが活動している。それぞれのグループがしっかりとした理念を持ち活動している。その中の一つに私たちが集っている「市川マップの会」がある。平成5年に、月1回発行している「邦文堂だより」の「道祖神めぐり」をきっかけとしてスタートしている。その後、郷土史家の立川實造先生の指導のもと、平成9年に「市川大門散歩マップ」を作った。この冊子は平成9年に山梨県県民生活課の補助を受け旧市川大門町民へ全戸配布をした。冊子を片手にした町並みウォッチングの案内には、小学校の父親参観日や町内外の団体・県外の生涯学習グループなどから依頼が来た。平成11年に市川大門の百祭り「市川大門祭りマップ」を作り、平成17年には役場から依頼を受け「市川大門中央部のマップ」を作成した。平成13年から、毎年まちづくりフォーラムを企画して講演会や百人会議などを行っている。「みんなで考える町村合併」「市川高等学校の存続」「登録有形文化財について・まちづくりと地方における文化」などである。また、「市川、その歴史文化の力」と題して東大名誉教授五味文彦先生に講演していただいた。平成21 年に会長の私が「旧二葉屋酒造」を取得して、平成23 年に登録有形文化財として文化庁から認定を受けた。その文化財を活用しようと平成22 年から毎年「だから、わたしはこのまちが好きです。」をテーマにphoto コンテストを開催している。町内の小中学校の児童生徒を対象に市川三郷町の自然・文化財・人物・町の佇まいなどのスナツプ写真を募集し、審査会などを経て表彰式を開催している。青少年育成の重要な事業として企画している。また「旧二葉屋酒造」の見学を含む町並みウォッチングの案内をしている。平成26 年度は慶応義塾大学の理工学部のホルヘ・アルマザン先生のゼミ学生と古民家再生事業を企画して市川の歴史の学習会・講演会など地域の情報発信地として活用実施している。一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団から全国古民家再生プロジェクトの事例募集があり慶応大学の協力を得て応募、全国で283 点の応募があり、「市川マップの会」が特別優秀賞に選ばれ、平成27 年度の助成金対象として表彰を受けている。「市川マップの会」はこれからも地域の歴史・文化・伝統を掘り起こし、「平塩の丘」の風を受け、誰もが、「だから、わたしはこのまちが好きです。」と思えるようなまちをめざして地域の住民と分かち合いながら活動をしたいと考えている。あわせて、「旧二葉屋酒造」の保存と伝承活動を展開していきたいと考えている。「だから、わたしはこのまちが好きです。」市川マップの会 会長 一瀬 茂