ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

30このたび、公益財団法人山梨総合研究所が創立20周年を迎えられ、記念誌を刊行されますことを心からお慶び申し上げます。私たち一般社団法人里くらは、山梨総合研究所のみなさまからご支援、ご協力を頂くなかで、拠点としている北杜市や周辺地域の活性化につながればと事業を展開しております。法人の名前を、「里山の暮らし」を略すかたちで里くらとしていますが、地域に伝わる、自然の恵みを生かした昔ながらの里山の暮らしを、今の時代に沿った形でつなげていきたい、という思いを込めたものであります。六次産業化という言葉も広く知れ渡り、地域活性化としての都市農村交流や、農観ツーリズムも今では全国各地に広がり、少子高齢化のなかで多くの地方自治体が、都市部住民の移住促進を競い合う状況となっています。そのような状況において、自分たちが行うべき取り組みはどのようなものであるべきか、日々頭を悩ませ、試行錯誤をしながら取り組みを考えております。観光の理由・目的が最近は変わってきて、モノの消費からコトの消費になった、ということを耳にすることがよくあります。すなわち、観光地を訪れ、その土地の名物を買うという消費から、訪れた場所で、その場所ならではの体験を行うサービスの消費になった、とのことです。しかし、モノとコトは有形か無形かの違いはありますが、何かを消費する、という点では変わらず、いずれ量や質、価格などのサービス内容での競争のなかにある、という点では大きな違いがないように感じます。そのなかで1つの答えになるのではと思うことは、県が提唱しているリンケージ人口とも重なりますが、人と人との出会い、つながりではないかということです。人との交流を通してのモノやコトの消費は、価格やサービスなど数値で比較される競争から、少し距離をおいたところにあるように思います。里くらでは、「人」、「人との交流」をキーワードに、里山の暮らし体験を行っていくことで、地域活性・地方創生につながる取り組みを目指したいと思います。里山からこれからの暮らしを一般社団法人里くら 代表理事 栄木 利文