ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

4080 年前の昭和13 年、アメリカ人宣教師ポール・ラッシュ博士がキリスト教伝道に必要な指導者を育成する為に清里の地に作った宿泊施設「清泉寮」、これが現在の公益財団法人キープ協会の始まりです。以後80 年に亘り、途中、戦時中、其の活動が一時ストップしましたが、戦後間もなく荒廃した農村復興の為に「清里農村センター」が設立され、地域社会での医療・青少年育成・高冷地酪農・キリスト教伝道に力を注ぎ、地域社会発展に貢献してまいりました。時代の変化と共に、清里がリゾート地として有名になってきた頃から、八ヶ岳観光のスポットとして有名になり、多くの観光客に親しめる複合的な観光施設に変化をとげてまいりました。富士山、南アルプス、八ヶ岳、秩父連山を眺望できる、素晴らしい自然景観、そして80 万坪にわたる広大な手付かずの大自然、ポール・ラッシュ博士が私達に残してくれた大きなおくりものです。「キープ」と言う名前の由来ですが、KiyosatoEducational Experiment Project〔清里における教育的な実験事業〕の頭文字をとったものです。ポール・ラッシュのビジョンに基づいた業務内容ですが、高冷地実験農場としてのキープ農場の運営があります。戦後日本の食糧生産モデルとなることを目指して開拓された農場です。現在は約110頭のジャージー牛を飼育しています。放牧中心の循環型酪農を行い、ジャージー種の牛乳としては日本初となる有機JAS認証を取得しております。宿泊施設としての「清泉寮」ですが、素晴らしい景観、豊かな自然、良質な農産物に恵まれた土地を活かして、心身の健康増進に寄与する滞在を提供しています。旬・手作りにこだわった食事や露天風呂を備え、周辺には森林浴が出来る歩道を整備して体験プログラムなども実施しております。キリスト教伝道においては、清里聖アンデレ教会があります。1948 年に農村伝道の拠点として奉献された日本聖公会の協会です。全国でも珍しい畳敷きとなっています。清里聖ヨハネ保育園の運営もキリスト教伝道の大きな役割です。キリスト教精神に基づく「幼児一人ひとりを祝福する保育」を目標に、森で過ごす保育に力を入れています。2015 年には、地元木材を使用した新園舎が完成しました。青少年が希望の持てる事業への取り組みですが、国内外の実習生・インターン生を受け入れています。酪農・環境教育・保育・宿泊などの専門分野でOJT希望者を受け入れ、実地での研修とフォローを行っています。海外からのインターン生も積極的に受け入れており、アメリカ・フィリピン・フランス・台湾・タンザニヤ・ブラジル・メキシコなどからのインターン生が研修を行いました。環境教育への取り組みもキープ協会の重要な事業です。清里の豊かなフィールドで自然の美しさや素晴らしさを感じる心を育み、気づきから学び・行動につなげる教育活動を行っています。国際交流・協力の分野ですが、北杜市と米国ケンタッキー州マディソン郡との姉妹地域交流に25年以上にわたり協力しております。国際交流による地域づくりを目的に1988 年から続く、八ヶ岳南麓最大の収穫感謝祭(ポール・ラッシュ祭 八ヶ岳カンティフェアー)。米国からの交流団や地元生産者などが出店し、2日間で約4万人が集います。これらの事業の企画・運営を行い、地域社会との交流を深めております。本協会は、キープ協会創始者ポール・ラッシュ博士の誕生120 周年を迎え、記念事業も実施されています。今後もポール・ラッシュ精神の継承に力を注いだ事業運営を続けてまいります。ポール・ラッシュの意思を受け継いで80年公益財団法人キープ協会 副理事長 桑田 秋光