ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

20th Anniversary47公益財団法人山梨総合研究所が創立20 周年を迎えられたことに心からお慶びを申し上げます。山梨総合研究所は、地域のシンクタンクとして、経済・環境・教育・文化・福祉などの諸課題を幅広い視点から掘り下げて調査・研究し、山梨の未来を切り開くさまざまな施策・活動に提言として活かすことで、地域社会の発展に貢献しておられることに敬意を表する次第です。現在わが国では、政府による経済再生や地方創生に向けた様々な取組みが展開されておりますが、山梨県をはじめ、地方では未だその恩恵が十分に浸透しているとは言い難い状況です。こうした中にあって地方国立大学である山梨大学でもそれを取り巻く財政的環境は一層厳しさを増してきております。国の財政状況についてはさまざまな見方がありますが、未来を見据えた教育や研究に対する投資は国家戦略の基本であり、「人への投資」、「人材育成」は最重要課題と考えます。2004 年からの国立大学法人運営費交付金毎年1%減は、最大の失政であり、国立大学の教育・研究へ与えた負の影響は計り知れないものがあります。私は学長就任以来、あらゆる機会を捉えてそのことを訴えてまいりましたが、今後もその重要性を地方創生の側面からも訴えてまいりたいと思います。一方で本学では各種競争資金の獲得にも精力を注いでまいります。本年7月には文部科学省の支援施策である「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」に「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」事業が採択されましたが、本学と地域に蓄積された燃料電池技術の強みをさらに発展させ、平成29 年度から5年間、山梨県や県内外の企業と連携し、今後到来する水素社会の構築に向けた事業化を推進する本事業は、さまざまな新規産業を山梨県に創出し、地方再生のロールモデルとして地域を牽引できるものと考えております。本学が誇る研究には、このほかにも「ワイン」、「クリーンエネルギー」、「発生工学」、「先端脳科学」、「医療機器開発」等異彩を放つ数多くの研究がありますが、「地域の中核、世界の人材」をキャッチフレーズに今後もそれらを含む先端的な研究を推進し、その成果に基づく高度な教育を通じて、地域社会の中核として地域の要請に応えることができる人材、世界を舞台に活躍できる人材を育成し、社会への貢献を果たしていきたいと考えております。本学は、今後とも地域の拠点大学として関係機関と連携を深めるとともに、まさに最前線で地域の実情を把握し、諸課題の解決に取り組んでおられる山梨総合研究所と英知を結集して協働し、「オールやまなし」で地域の発展に寄与できるよう努めたいと思いますので、なお一層のご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。山梨総合研究所がこれまでの20 年間の成果を土台として、地域社会の旗頭として、21 世紀の山梨県を担う人材の育成、それによる地方創生に大きな指導的役割を果たしていただけますよう、ますますのご発展を祈念しております。創立20周年おめでとうございます国立大学法人山梨大学 学長 島田 眞路