ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

70山梨県信用保証協会は、これまでは金融支援、つまり中小企業者・小規模事業者(以下、事業者という。)が必要とする融資の公的な保証人の役割を果たすだけの外からは見えない存在であった感じがします。しかし、近年では従前から行っていた再生支援に加え、創業支援、経営支援といった支援業務が拡大してきています。更に信用保証協会法の改正により平成30 年4月からは、事業者の経営改善・生産性向上を促進するために、信用保証協会が助言や経営支援を行うことが保証協会の役割として明文化され、中小企業等の金融の円滑化だけではなく、地域の中小企業者等の経営支援を業務として担うこととなり、裏方であった信用保証協会がこれからは積極的に表に出る存在になることが期待されてきております。この背景には「地方創生」というキーワードが存在します。ご存知のとおり、「地方創生」とは人口の減少、超高齢化社会という現実を直視しつつ、魅力あふれる地方を創生して、東京一極集中を是正する。そして地方の人口減少問題を克服し、日本全体の活力を上げる。そのために各地域で地方版の「地方創生総合戦略」を策定し対策を講じるというものであります。誤解を恐れず、ひと言でいえば「地方創生」とは、個性豊かで魅力ある地域社会を創り上げていこうということだとは思っておりますが、信用保証協会の支援対象先も「地域」の事業者です。ならば、信用保証協会も地域事業者支援を通して「地方創生」や「地域の活性化」実現のために果たすべき、果たさなければならない役割があるはずとされたのが今回の法改正だと考えています。信用保証協会として自分たちが住んでいる地域に貢献できるのかを自らの使命として考え、取り組んでいく必要があります。もちろんこれは当協会だけで実現できるものではなく、行政はもとより地域金融機関・各種支援機関等が協力し合っていかなければならないことであります。その際、重要なのは、しっかりした現状分析と目指すべき姿を指し示すことであり、この場面で強力な頼れる存在になるのが「山梨総研」であると心より期待しているところであります。地域の事業者を支援するという観点から山梨県信用保証協会では、創業支援・経営支援について、次のような取り組みをしています。一.  創業応援保証「エール」や女性創業者応援保証「エール ウーマン」の推進二.  女性経営者支援チーム「メイプル」の推進及び活用三. 事業承継を応援する保証3制度の推進四.  専門家派遣サポート事業の推進  など地域で「しごと」を作る企業を増やし、あらゆる角度から総合的な支援機関として益々活動していかなければと感じています。事業者のライフステージに応じた必要十分な信用供与、経営支援を果たすことが重要であり、それが地域経済の活性化につながり「地方創生」に貢献できると信じています。しかし、何よりも大切なのは事業者自らの「やる気」であり、そこに保証協会や金融機関等の支援が結集してこそ実りある成果になるものと考えています。やる気のある事業者の皆さん、どうぞ、信用保証協会をお訪ね下さい。ご利用ください。山梨県信用保証協会は、これまで培ってきた地域金融機関などとの連携関係を大事にし、知恵を出し合い、地域で頑張っている事業者のために一生懸命に汗をかきたいと思います。そして、信用保証協会は地域にとって必要な存在だと認識される組織としてさらにステップアップしていきたいと思っています。魅力ある山梨を作り上げるために。「地方創生」に向けた信用保証協会の取り組み山梨県信用保証協会 会長 山下 誠