ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

ページ
80/110

このページは 山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌 の電子ブックに掲載されている80ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

20th Anniversary75山梨総合研究所が創立20 周年を迎える山梨県は、今、大きな転換期にあると言える。第一は、時速500㎞という世界最速の夢の超特急「リニア中央新幹線」が2027 年に東京⇔名古屋間で開業し、2045 年には大阪まで延伸が進められていく。山梨県には甲府市の南部に「リニア甲府駅(仮称)」が設置される。これまで本県においては、明治36 年6月のJR中央線の開通、昭和57 年11 月の中央自動車道の開通など交通機関の変革によって大きな発展を遂げて来た。特に新幹線が通るのは初めてのことで、その期待は極めて大きい。第二は、日本全体が人口減少期に入っており、本県人口に関する予測では、2040 年には、66 万人規模になり、しかも、県内27 市町村のうち、約8割が人口1万人を割る「消滅可能性都市」となるとも予測されており、県の発展にとって非常に厳しい要因となってくる。第三は、産業のAI化の発展である。本県産業の多くは、中小零細企業であり、農業である。このような分野について、早急にAI化を考えていかなければ、山梨県経済の発展がなくなる恐れが出てくる。その外にも、山梨県経済、社会・生活など多くの分野で大きな課題が生じている。この大きな時代の流れを先取りし、山梨県の進むべき県づくりのための具体的な対策をたてていかないと、山梨県の明日はない。また、山梨県の知事選は4年毎に行われている。この選挙に立候補する方々は、多くの公約を掲げている。当選された方々は、当然その公約の実現を行政の柱に据える決意を示していくが、県民の多くはこの施策の実現を期待している。しかし、これまでを見ても、その多くが実現されているとは言えない。この公約のうち、山梨の発展に貢献できるすぐれた施策も多くあると考える。ここ20 年間に及ぶ、山梨総合研究所の実績を基礎とし、優れた研究員の英知を結集し、時代の変化や知事の公約などを中長期的に見て山梨の将来像を策定することが、山梨県唯一の総合研究所である山梨総合研究所の主要な事業の一つであると確信している。このような時代の変化に対応した将来を見据えた研究を行うことが、総研に対する私の大きな期待である。創立20 周年を迎えることにお喜び申し上げるとともに、今後、更に大きな発展を遂げられることを祈念しております。山梨総合研究所に期待すること元甲府商工会議所 専務理事 渡辺 恭史