ブックタイトル山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

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概要

山梨発の地方創生に向けて 公益財団法人山梨総合研究所 創立20周年記念誌

20th Anniversary93とは、ローカルにおいては縮小を考え始め、グローバルでは大きな拡大を始めた時期だった気がします。IoTはこれから先、更に我々の生活を変えていくものと思われます。グローバル化もさらに進展し、ローカルはそのアイデンティティをどう保っていくかが問われます。またソーシャルメディアは、人々の関係性を地縁からさらに遠いものにしていくかも知れません。もうひとつ人口減少・超高齢化の社会的インパクトは、地域にとってはさらに大きな変動要素となります。人口構造の予測は確実性の高いものです。地域シンクタンクには、この予測に基づき、様々な社会問題に対して、リアルな現状理解と、クールな提言が求められると思います。激動する社会の中で、困難な時代を迎えようとする社会にあって、山梨総研には長い射程と広い視野で、経済だけでない多様な価値観に基づいた地域への提言を期待したいと思います。山梨総研創立20 周年をお喜び申し上げます。私は創立間もない2002 年から2004 年まで3年間総研に在籍させていただきました。当時は平成の市町村再編期で、合併後の市町村の将来構想を描く仕事を多くしていましたが、今当時に思いを巡らしてみるに、印象に残っているのは、合併を選択しなかった町の生き残り戦略を描く仕事や、人口予測をして小学校の再編計画を考える仕事など、拡大志向の戦略よりは、むしろ縮小・撤退戦略についてのプロジェクトが記憶に残っています。山梨総研が創立された1998 年は、Googleが創立された年でもあります。インターネットの萌芽期で、国内の普及率はまだ10パーセントを超えたばかり。携帯電話への接続サービスはまだ始まっておらず、Amazonも設立前、iPhoneが販売される10年前の年でした。総研の歩んだ年月は、インターネットの進展と同期され、我々の生活を大きく変えた時代でした。20 年前困難な時代に山梨総研に期待すること山梨県総合政策部東京事務所 広瀬 信吾昨年は、私にとって大変な年でありました。「防災」について、何の知識も経験もない私が、突然に防災局の課長を拝命したところ、その直後、4/16 に熊本地震が発生したのです。「熊本地震への本県の対応は?」「熊本の教訓を本県防災にどう生かすんだ?」等々、あらゆる方面から強烈な視線が私に降り注ぐことになってしまいました。異動は公務員の宿命とはいえ、「そんなん分かる訳ないじゃん!」「正直、無理!」という、ボヤキやら悲鳴やらが頭の中を駆け巡った末・・・開き直りました。「シンクタンク方式でやればいいじゃん!」。ということで、「熊本地震の問題と対応」を仮想の発注とし、調査・報告づくりに取り組むことにしました。そうなると、あらゆるジャンル・方面への情報収集に始まり、各種の問題解決手法を駆使した根本的原因の洗い出し、それぞれの原因への対応方針の策定と関係機関への打診・・・自己流ですが定番の手順です。 予備的な前提や感情を抜きにして、機械的かつ客観的に情報収集と分析を行い、結果として導き出される合理的な対応を取り組み方針とする・・・これなら私にもできます。その結果が、「熊本地震における課題と本県の対応方向(報告書)http://www.pref.yamanashi.jp/bousai/     documents/28shiryou1-1-1.pdfです(県のHPにまだ残ってました)。山梨総研の創設時、私は、中央のシンクタンクに負けない報告書を目指し、夢中で取り組んでおりました。時代は変われど、地域に根差し地域問題の本質を見極めるという姿勢は、地域シンクタンクに課せられた第一の使命であると考えます。山梨総研経験メンバーの皆様ひとり一人の今後のご活躍に大いに期待しております。自己流:シンクタンク式問題解決術山梨県森林環境部 次長 廣瀬 久文