VOL.31「消えた掛け金1億円」
2013年1月、築地で行われたマグロの初競りでは最高価格が1億5千万円と高騰した。縁起担ぎと話題づくりを目的に、ギャンブルのように過熱した今回の初競りには山梨県出身者の挑戦もあったのだが、彼が率いる会社の落札は叶わなかった。
さて、古今東西、ギャンブルの必勝法といえば、「手を出さない」ことと相場が決まっているのだが、常識破りの御仁もいる。3年間に28億円分の馬券を購入し、30億円の配当を得ていた会社員男性だ。7億円を追徴課税した国税庁との裁判が、情報源や必要経費の算定方法を巡って話題となっている。
「手を出さない」ものといえば、会社の金もそうだろう。会ってくれない水商売の女性に対して、5億円もの会社の金を横領した男性がいる。お目当ての女性は、重病のため面会謝絶と偽っていた。同情の余地はないのだが、「信じていた。結婚したかった」という彼の言葉には胸を突かれる。
山梨県消防協会で消えてしまった消防団員に対する保険の掛け金も1億円以上。発覚から既に1年が経過している。早急な真相解明を改めてお願いしたい。
ところで気になるのは、くだんの女性が受けとった5億円。「全てホストに費やし、一円も残っていない」とのことです・・・・。
(研究員 赤沼 丈史)