VOL.33「県内の小学校数 ここ40年で3/4に」


 県内の小学校数は資料が入手できた昭和46年(259校)から平成24年(195校)までの41年間に24.7%(64校)減少している。期間中減少が多く見られたのは昭和60年頃までと、平成19年以降である。最近時の減少のペースは比較的急で、200校を割り込んだのは平成24年のことである。
 今年末にも北杜市立日野春小学校他3小学校が閉校・統合することになっている。日野春小の前身の渋沢学校は学制発布と同時の明治6年の創立ということである。実に140年の長きにわたり地域の教育拠点としてはもちろん、「親子何代卒業生」といったように世代をつなぐ地域のシンボルとしてしてもあり続けてきたといえ、長い歴史に幕を閉じるという報には一抹の寂しさを覚える。
 とはいえ、”学校”を中心に地域全体で子どもを見守り、支えようとするスタンスはいつの世でも変わらないはずである。年度が替わり、新たな学び舎に通う小学生たちが重ね始める学校の歴史とともに、地域の歴史も再スタートを切るといえよう。

(研究員 佐藤 史章)