VOL.51「58,820 +4,423」


 先日敬老の日を前に厚生労働省から百歳高齢者表彰(今年度中に百歳に到達、又は到達する見込みの方で「敬老の日」にご存命の方、海外在留邦人含む)の対象者は29,357人(前年比+1,188人)、百歳以上の高齢者(住民基本台帳に基づく)は全国で58,820人(前年比+4,423人)と発表された。老人福祉法が制定された1963年には百歳以上の高齢者は全国で153人。1981年に1,000人を突破。1998年に10,000人を突破し、以降毎年3,000~4,000人程増え続けている。
 来年は60,000人を越え、10年後には10万人規模となることが予測される。我が国の安定した環境と医療の進歩、人々の健康志向を示す数字である。本県においては百歳以上の方は548人(女性482人・男性66人)人口10万人当たりでは64.7人となり全国では15番目となる。
 アベノミクス第三の矢・新たな成長戦略(日本再興戦略)にも「健康寿命の延伸」がうたわれている。「健康を取り戻す」「健康でいるために」「健康だからできる」とシーン別に考えると、関連分野の裾野は非常に広い。心身ともに健康に老いることは素晴らしい。
 心身ともに健康な老体をいかに使うかを考える時代でもある。

(主任研究員 末木 淳)