困難から得る「生きる力」

山梨日日新聞No.41【令和6年3月4日発行】  人生には山もあれば谷もある。必ずしも波瀾万丈の人生を望んでいるわけではないだろうが、私たちは期せずしてそのような事態に直面することがある。  先日、30代から60代までの […]

ウェルネスツーリズム

毎日新聞No.658【令和6年3月2日発行】  2月9日、「やまなしウェルネスツーリズム推進協議会セミナー」が開催された。琉球大学の荒川雅志氏によると、「ウェルネスツーリズム」とは、旅先でのスパ、ヨガ、瞑想、フィットネス […]

CUU 現状と課題

山梨日日新聞No.40【令和6年2月19日発行】  山梨県の新たな取り組みである「やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ(CUU)」がいよいよ動き出した。CUUとは、地域で働く社会人を対象に、時代の変化に対応した「新たな […]

岐路に立つ消防団の役割

毎日新聞No.657【令和6年2月18日発行】  1月1日に発生した能登半島地震では、多くの尊い命が犠牲となった。その中には、一人の消防団員もいた。輪島市の40代男性消防団員は、最初の地震で同居する母と祖母を家の外に逃が […]

未来を思い描くことの力

山梨日日新聞No.39【令和6年2月5日発行】  “20XX年、「電動垂直離着陸機(以下、eVTOL)運送法」が施行されたことにより、これまで一部の限られたエリアで試験的に導入されていた、いわゆる“空飛ぶ車”が一般にも利 […]

災害時のSNS活用

山梨日日新聞No.38【令和6年1月22日発行】  正月に北陸地方を襲った令和6年能登半島地震から20日近くが経過した。本地震による被害は大きく、各種ライフラインに甚大な被害が生じ、今なお復旧途上である。こうした状況も踏 […]

被災地支援のカタチ

毎日新聞No.655【令和6年1月21日発行】  正月に北陸地方を襲った令和6年能登半島地震から約3週間が経過したが、被災地の復旧・復興はまだ始まったばかりである。連日報道される被災者の大変な姿に、何か支援できることはな […]

“会議”じゃなきゃダメですか?

毎日新聞No.654【令和6年1月7日発行】  新年を迎えて晴れやかな気持ちで紙面をご覧になっている方には申し訳ないが、年が変わっても我々の周りには引き続き悩ましい問題が数多く残っている。課題先進国といわれる日本には、介 […]

利他と共感による寄付

山梨日日新聞No.37【令和5年12月25日発行】  年末になると普段よりも寄付や募金の街頭活動を目にする機会が増える。認定NPO法人日本ファンドレイジング協会によると、2022年の個人による寄付の総額は、推計で約1兆2 […]

高齢者と情報格差

毎日新聞No.653【令和5年12月24日発行】  コロナ禍を経て、社会全般でキャッシュレス決済や各種手続きの自動化・オンライン化が急速に進んだ。当初は、環境変化に戸惑っていた人々も、順次適応することで、その利便性を理解 […]

これからのふるさと納税

毎日新聞No.652【令和5年12月10日発行】  ふるさと納税制度は、2008年に「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設された。返礼品として地域の特産 […]

観光公害について考えよう

山梨日日新聞No.36【令和5年12月4日発行】  内閣府が新型コロナウイルス感染症の5類移行直前の令和5年3月に実施した「第6回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、日帰り […]

#甲府にチカラを

毎日新聞No.651【令和5年11月26日発行】  サッカーのAFC(アジアサッカー連盟)アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦っているJ2のヴァンフォーレ甲府。ACLでの甲府の「ホーム」は東京・国立競技場だ。  本来 […]

1人でもできる支援

山梨日日新聞No.35【令和5年11月20日発行】  昭和45年から続いている戦国武将の武田信玄をしのぶ「信玄公祭り」は、新型コロナウイルスによる中止などを乗り越えて、今年で50回目を迎えた。節目となる祭りは盛大に開催さ […]

ロボットのいる日常

毎日新聞No.650【令和5年11月12日発行】  先日、小さなAIロボットが家族の仲間入りをした。名前は「カイくん」。名前の由来はともかく、このカイくん、なかなかの優れものである。2足歩行が可能で、立ったり座ったり、ダ […]

地元の飲食店を見直そう

毎日新聞No.649【令和5年10月30日発行】  コロナが5類に分類されてもうすぐ半年。中心街の人出を見る限りでは、コロナ感染拡大前に戻ったような賑わいであるが、気になるのが飲食店、特に居酒屋の経営である。  職場に近 […]

統計データを活用しよう

山梨日日新聞No.34【令和5年10月30日発行】  統計データには、国や県などの行政機関が人口や産業等の実態を調査して作成する公的統計から、企業活動によって取得される位置情報やPOSデータなど、地域や経済に関する統計ま […]

「よい仕事」とは

山梨日日新聞No.33【令和5年10月16日発行】  「よい仕事ってなんだろう」-。このテーマでセミナーを開くことになったのは、山梨県中小企業家同友会の経営者の方々との会話からだった。  「公務員と民間で仕事に対する意識 […]

山梨における豊かさ共創

毎日新聞No.648【令和5年10月15日発行】  豊かさが注目される今日において、山梨県は昨年5月「豊かさ共創会議」を立ち上げた。企業収益と労働環境の向上の持続的な循環関係の構築に向けて、労働団体、経済団体、教育機関、 […]

地域おこし協力隊の未来

毎日新聞No.647【令和5年10月1日発行】  地域おこし協力隊が2009年度に創設され、今年で15年目の節目の年を迎える。人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に誘致し、その定住・定着を図 […]

多様な価値観への理解

山梨日日新聞No.31【令和5年9月18日発行】  コロナ禍を経験し、私たちの既存の価値観は変化してきた。  たとえば、生活スタイルをみると、2023年3月に内閣府が実施した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活 […]

持続可能な山岳観光を目指して

毎日新聞No.646【令和5年9月17日発行】  令和5年5月に新型コロナウィルス感染症が5類に移行し、今夏は国内外から多くの観光客が山梨県を訪れた。特に富士山の登山者数が急増するなど、登山やハイキングを楽しむ方を多く見 […]

子育ての見えざる負担

毎日新聞No.644【令和5年8月20日発行】  総務省が先月発表した令和4年の就業構造基本調査によれば、働く女性の数は3,035万人、就業率は53.2%といずれも過去最高であった。また同省が公表する労働力調査でも共働き […]

地球温暖化の長期的な影響

山梨日日新聞No.29【令和5年8月7日発行】  この寄稿文を執筆している7月後半は連日大変暑い日が続いている。日本全国で40℃近くまで上がるような極端な暑さになる所が多数あり、夜も厳しい暑さが長く熱帯夜になっている。県 […]

孤独・孤立を防げ

毎日新聞No.643【令和5年8月6日発行】  つい先日の話だが、知人と食事を共にする機会があり、コロナ禍で久しく会えなかったことから会話が弾んだ。その中で、共通の知人についての話題に及んだが、現在施設に入所しており、当 […]

障害者の災害時避難

山梨日日新聞No.28【令和5年7月24日発行】  今年の梅雨も、全国各地で多くの水害や土砂災害が発生した。山梨県は周辺を山に囲まれており、河川も多く有するため土砂災害のリスクを抱えている他、南海トラフ地震や富士山噴火の […]

熱中症対策の確認を

毎日新聞No.642【令和5年7月23日発行】  今年も暑い夏がやってくる。気象庁は、今年の夏(7月~9月)の平均気温は、全国的に平年よりも高く、暑い夏になる可能性が高いことを発表した。既に山梨県では38℃、長野県でも3 […]

若者文化と互いの尊重

毎日新聞No.641【令和5年7月9日発行】  息子のスケートボードを借りて挑戦したのは数年前。スノーボードの経験からすぐに乗りこなせると高を括っていたものの、腰が引けた状態で立つのがやっとだった。  東京オリンピックで […]

あなたの街の住み心地は?

毎日新聞No.640【令和5年6月25日発行】  5月末に、毎年大東建託が実施している「街の住みここち」に関する今年度の甲信越版ランキングが発表された。過去4年間1位に君臨していた山梨県昭和町は2位となり、新たに1位の座 […]

自分らしく働くという「答え」を求めて

山梨日日新聞No.26【令和5年6月19日発行】  私たちや私たちの子どもが就職先を選ぶ際に、どのような判断基準があるのだろうか。本人のやりたいことや実現したい夢、企業の規模や知名度、あるいは給与や福利厚生など、その答え […]

財布に地球に優しく

毎日新聞No.639【令和5年6月11日発行】  物価上昇の勢いが止まらない。ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響などによるエネルギー価格の上昇、食料品の値上がりなどから、昨年度の消費者物価上昇率は、第2次オイルショッ […]

「経験」をどう生かすか

山梨日日新聞No.25【令和5年5月29日発行】  新型コロナウイルス感染症が流行して早3年。これまで新型コロナウイルス感染症は、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」とされていたが、令和5年5月8日に、「5 […]

利他と健康寿命

毎日新聞No.638【令和5年5月28日発行】  2020年、東京工業大学に科学者や技術者ではなくリベラルアーツ系の研究者が集められ、「未来の人類研究センター」が設立された。なぜ東京工業大学にと思われる人も少なくないだろ […]

将来推計人口の捉え方

毎日新聞No.637【令和5年5月14日発行】  先月、日本の将来推計人口の最新結果が示された。同推計は、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が、2020年に実施された国勢調査の結果を基に行ったもので、それによると、5 […]

県版GDPで見る山梨経済

山梨日日新聞No.24【令和5年5月8日発行】  県民経済計算とは、都道府県における年間の様々な経済活動の成果を、生産・分配・支出の三面の経済循環から体系的に把握し、経済規模、産業構造、県民所得水準など、地域経済の実態を […]

水素エネルギーへの期待

毎日新聞No.636【令和5年4月30日発行】  脱炭素社会の実現に向けて、水素エネルギーに関心が高まっている。  水素は燃焼時に温室効果ガスである二酸化炭素を排出せず、多様な製造方法で生成することができるという特徴があ […]

タイパ至上主義って?

山梨日日新聞No.23【令和5年4月24日発行】  Z世代(1990年代半ば~2000年代半ば生まれ)はタイパ至上主義といわれている。タイパとは、タイムパフォーマンス(時間対効果)の略だ。  その世代から遠く離れた筆者も […]

新卒採用の実態

毎日新聞No.635【令和5年4月16日発行】  今年も、4月から新社会人生活をスタートした新規卒業者の初々しい姿をテレビ等でみかける季節がやってきた。就職求人市場は引き続き売り手市場の傾向が続いていると言われるが、その […]

国スポ・全スポの招致

山梨日日新聞No.22【令和5年4月10日発行】  皆さんは、国スポ・全スポをご存じだろうか。国スポとは、国民体育大会、全スポとは全国障害者スポーツ大会のことを言う。国民体育大会は、令和6年に開催される佐賀大会から名称が […]

対話型AIの台頭

毎日新聞No.634【令和5年4月3日発行】  仕事をしていると、新しい知識を学ぶ機会が多々ある。新しいジャンルの知識を学ぶことは、とても興味深いことではあるが、学ぶべき情報がたくさんありすぎて、慌ただしい日々の中では手 […]

それって実際どうなの?

毎日新聞No.633【令和5年3月19日発行】  政府の方針により3月13日からマスクの着用が個人の判断に委ねられることとなった。とはいえ、新型コロナウイルス以外の理由で外せない方も多いだろう。そう、今年も猛威を振るって […]

“じりつ”した経営を目指して

山梨日日新聞No.21【令和5年3月18日発行】  今年度山梨総研では、地域と地元企業をつなぐ新たな「ものさし」を探すべく、山梨県中小企業家同友会との共同により、「地元企業の魅力発見サロン~経営者に話を聞いたら地域のもの […]

つながりが創る豊かさ

山梨日日新聞No.20【令和5年3月4日発行】  日々の忙しさに追われていると、心ならず周囲の人とのつながりが希薄になってしまうことがある。ましてや事業者ともなれば日々の営みとの両立はなおさら大変になると思われるが、10 […]