文化の時代の地域デザイン

毎日新聞No.395【平成25年9月20日発行】 9月上旬夏季休暇をいただいてパリとその近郊を訪ねた。この時期は、長いバカンスが終って普通の生活に戻るころであり、観光客にとってはオペラ座の興行がまだ始まらない端境期である […]

通過点から「目的地」へ

毎日新聞No.387 【平成25年5月24日発行】   趣味で自転車に乗るようになって10年以上になるが、富士川町鰍沢の国道52号の旧道を通った際、ずいぶん走りやすくなったと感じた。通る自動車が少ないからだ。以前は国道5 […]

虚にして往き、実にして帰る

毎日新聞No.381 【平成25年3月1日発行】   春が来る。この季節特有の軽やかな雰囲気は何かを始める格好の機会になる。新年度を迎える準備で多忙だろうが、新たなことにもチャレンジしていきたい。高校を卒業したなら、運転 […]

シビックプライド

毎日新聞No.375 【平成24年11月19日発行】  地方都市は市街地の凋落に悩んでいる。甲府のまちもごたぶんにもれずシャッターを下ろしている店が多い。しかし、最近人通りが少し増えてきたようにみえるがどうだろうか。県立 […]

VOL.22「4月以降の山梨県内介護保険料月額24%値上げ」

 県内介護保険料は、平成24年4月から月額平均で4,910円となり、介護保険制度が開始された平成12年度(2,213円)と比較して倍額を超えることになった。値上げ幅の「24%」とは963円に相当している。  消費税や電気 […]

おもてなし定着へ確かな歩みを

毎日新聞No.360 【平成24年4月13日発行】   信玄公祭りが2年ぶりに戻ってきた。甲州軍団出陣当日、街は活況を呈し、花開く桜や桃の風景とあわせて、本格的な観光シーズンの到来を実感させる。  さて、昨年12月に「お […]

VOL.17「笛吹市のご当地映画ロードショー12月16日まで」

 山梨総合研究所が支援して昨年11月、笛吹市で開催されたWAMOプロジェクト「ふえふき映画祭」がきっかけで制作された映画「婚活サポーターガールズ」が、同市・テアトル石和で国内先行ロードショーに入った。12月16日まで、1 […]

知価社会の基盤・県立図書館に期待

毎日新聞No.349 【平成23年10月28日発行】  大震災から6ヶ月、放射能汚染、エネルギー、円高など様々な問題が一挙に噴出してきた。被災者は勿論、被災しなかった人々も転機に直面し、これまでの延長線上に未来を描くこと […]

音の風景に耳を傾けよう

毎日新聞No.345 【平成23年9月2日発行】   チリンチリーン。夏の風物詩、風鈴の涼しげな音がラジオから聞こえてくる。NHKの人気ラジオ番組「音の風景」では、様々な場所の音風景を楽しむことができる。風鈴の音は、伊万 […]

環境首都憲章に思う

毎日新聞No.341 【平成23年6月24日発行】  最近、鹿児島市と松山市のご夫妻が山梨の地を始めて訪れた。どちらの地も海があり、山があり美しい青空があるまちである。つまり山梨と同じく自然がいっぱいの地方都市の一つであ […]

平成28年度 第6回 環境・健康ビジネス研究会 概要報告

第6回 環境・健康ビジネス研究会の概要を更新しました。テーマ1: 山梨県における環境配慮設計事例 ~竜王用水(下堰)のケース~【1,257KB】(PDF)発表者:梶原 誠(株式会社 ハヤテ・コンサルタント 設計部設計課) […]

自転車にやさしいまちづくり

毎日新聞No.311 【平成22年4月16日発行】   最近、自転車通勤を始めた。学生時代以来、久しぶりに自転車に乗ったのだが、これがなかなか重宝である。ちょっとの距離であれば、車より自転車のほうが便利であり、遠い場所に […]

新たな視点からのまちづくり

毎日新聞No.289 【平成21年6月12日発行】   県内市町村では、「まちづくり」の動きが盛んである。これらは、主に旧中心市街地や商店街の活性化など、かつての賑わいの復活が中心となっている。  しかし、今一度「まちづ […]

まちづくりに求められる「知的基盤」

毎日新聞No.281 【平成21年2月20日発行】  今年、11月29日から3年間にわたってNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」が放送される。近代国家の仲間入りをしようとしていた明治の日本を描いたこの作品の舞台は、伊予 […]

『Yafo Mag』VOL.25「95名の市民プロデューサー」

 「長崎さるく」という言葉を知っていますか? この言葉は、日本ではじめて行われたまち歩き博覧会のことです。 独特な言い回しである「さるく」とは、「まちをぶらぶら歩く」という意味の長崎弁であり、歩きながら長崎の観光や見聞を […]

緑化の重要性

毎日新聞No.249 【平成19年10月5日発行】 皆さんのご自宅のお庭はどのようなお庭でしょうか?私はこの春からケンタッキーブルーグラスという寒地型の西洋芝で庭を緑化すべく奮闘しています。ケンタッキーブルーグラスは、日 […]

中心市街地をめぐる議論

毎日新聞No.244 【平成19年7月20日発行】  全国の地方都市では、中心市街地活性化に向けた取り組みが盛んである。県内においてもさまざまな議論がなされている。そこで、議論を深めるために次の視点を提案したい。それは、 […]

甲府中心街再興の糸口

毎日新聞No.231 【平成18年11月10日発行】  いざなぎ景気超えといわれる我が国経済の好調さの影で、甲府中心街ではシャッターや空地が目立ち、いまだ再興の足音は聞かれない。   商工会議所によれば、週末の中心街の歩 […]

条例策定への住民参加

毎日新聞No.213 【平成18年1月27日発行】  近頃、総合計画をはじめとする各種計画だけでなく、条例によるまちづくり、自治基本条例の制定を行う自治体が全国的に増えている。  小泉政権による国・地方の三位一体改革をは […]

「一葉」という名の地域通貨

毎日新聞No.179 【平成16年8月6日発行】 ~試行錯誤がまちづくりのおもしろさ~ 今年11月、新しい現金通貨として明治時代の文学者樋口一葉の五千円札が流通開始となる。一葉の両親の出身地である塩山市は、「心のふるさと […]

共有したい公共交通の夢

毎日新聞No.178 【平成16年7月20日発行】 ~ネットワークのすき間解消を~ 夏休みシーズンが到来した。今年も海へ山へと多くの人が繰り出すことだろう。この時期の多くの人の動きを支えているのは、自転車やバイク、鉄道、 […]

住んでみたいまち

毎日新聞No.176 【平成16年6月22日発行】 ~まちは人を育て、産業を育てるゆりかご~ 先日、横浜市役所の都市デザイン室のKさんからメールをいただいた。「人事異動に伴う肩書きの変更について・・・」とあるそのメールに […]

まちづくり計画の手順

毎日新聞No.167 【平成16年2月10日発行】 住民参加の第一歩 路線バスに乗らなくなった。最後に乗ったのはいつだったか思い出すのに苦労するほどであるが、これは多くの人の実感だろう。なにしろ、県内で利用される交通機関 […]

地域の哲学

毎日新聞No.165 【平成15年12月23日発行】 発想の転換が必要 社会保障・人口問題研究所の推計では、日本の人口はこれから30年の間に1000万人以上減少する。これは東京の人口がそっくり消えてしまうということである […]

まちづくり

毎日新聞No.155 【平成15年 7月 1日発行】車は本当に不可欠か この4月に甲府に移り住み、最も驚いたのは、街路にひしめく車の多さである。2000年(平成12年)には、山梨県民一人あたりの乗用車数は0.66台で、こ […]

地域ぐるみで社会実験を

毎日新聞No.147 【平成15年 3月 4日発行】~本県の「環境首都」実現へ~ 昨年暮れの12月14日、山梨県環境科学研究所主催「富士山の地下水の現状と今後の問題」と題するフォーラムに参加した。このフォーラムは今年3月 […]

住むに値するまちづくり

毎日新聞No.141 【平成14年11月12日発行】~健康づくりで満足度向上~ 地方分権の時代を迎え、今や、どの地方自治体においても個性あるまちを創り出すことが求められている。これまで地方自治体は、国の強力な指導のもと、 […]

「W杯経験 次に生かせ」

毎日新聞No.126 【平成14年 4月23日発行】~問われる自治体の役割~ サッカーワールドカップ(W杯)出場のカメルーンのベースキャンプ地が、富士吉田市と河口湖町に決まった。人類の4人にひとりがテレビ中継などを通じて […]

上流圏に育つ新たな活力に期待

毎日新聞No.121 【平成14年 2月28日発行】 21世紀は水の世紀といわれている。  本県にはその水源を守る上流圏地域に二つの研究所がある。一つは、平成8年早川町に設立された「日本上流文化圏研究所」。 もう一つは、 […]

犬も歩けば…

毎日新聞No.120 【平成14年 2月 5日発行】~赤岡町まちのホメ残し隊の元気~ 「犬も歩けば赤岡町」という本を見つけた。帯紙には「この本売れたら風呂屋が残る!」とあり、本の発行者は「赤岡町まちのホメ残し隊」となって […]

観光振興に望まれる関係機関の連携

毎日新聞No.116 【平成13年12月 6日発行】参考となる寒河江市の取組み 山形県に寒河江(さがえ)市というところがある。人口4万4千人の農業都市で、果樹が農業生産額の半分を占める。 このまちは、「日本一さくらんぼの […]

地方分権で自治体は変わったか

毎日新聞No.108 【平成13年 7月18日発行】主体的な政策形成の動きも 地方分権一括法が施行され、一年余りが経過した。国が進める分権改革はいよいよ実行の段階を迎えたと言われているが、地方分権の担い手である地方自治体 […]

まずは多角的視点からの協議会設置

毎日新聞No.107 【平成13年 6月26日発行】~住民と行政の一体感再構築の可能性も~ 自家用車などのモータリゼーションの進展により、住民の日常生活圏は、年々拡大している。買い物ひとつをとっても、地元の商店で買ってい […]

初めて知る役割の重さ

毎日新聞No.105 【平成13年 6月 5日発行】~既存金融機関撤退の時~  先日、イトーヨーカ堂が中心となって設立されたIYバンク銀行が営業を始めた。主な収入源は貸し出しの利息ではなく、他行のキャッシュカード所持者が […]

住民主体のまちづくり

毎日新聞No.95 【平成13年 1月16日発行】-行政が促進の仕組みを- 21世紀が幕を開けた。地方自治体は、少子・高齢化、地球環境問題、情報技術革新等への対応を迫られており、その行政運営の在り方が大きく問われている。 […]

自主的な市町村合併

毎日新聞No.90 【平成12年11月22日発行】 ~住民本位のまちづくりを~ 21世紀へのカウントダウンが始まる時期になった。多くの市町村で新世紀の地域像と、それを具体化する政策づくりの10年計画としての総合計画の策定 […]

町ぐるみツーリズムの薦め

毎日新聞No.86 【平成12年10月11日発行】 ~実践支える仕組みを~ 地域資源や生活文化を基盤に、農村と都市とが交流しながら地域の活性化を目指すまちづくりを行っている熊本県小国町を訪ねる機会を得た。 小国町は、自然 […]

地方分権推進に期待

毎日新聞No.85 【平成12年10月 4日発行】 ~甲府市が11月、特例市へ移行~ 函館(北海道)、盛岡(岩手県)、小田原、大和(神奈川県)、福井(福井県)、甲府(山梨県)、松本(長野県)、沼津(静岡県)、四日市(三重 […]

「まち」を感じるまちづくり

毎日新聞No.70 【平成12年 3月22日発行】 ~大阪市平野区 歴史を生かす生活の中で~ まちの景観保全などのハード整備を前提とせずに、暮らしの中で一人一人がまちを感じることができるソフト中心の地域づくりを見ることが […]

「まちづくり3法」の利用と活性化の3方向  

毎日新聞No.66 【平成12年 2月23日発行】  人口の郊外化や大規模小売店の郊外進出などにより、昔からの町の「顔」である中心商店街の衰退が叫ばれて久しい。これらの問題に対して、これまでの対策を組み直し、より総合的に […]

重要性増す広報紙

毎日新聞No.64 【平成12年2月9日発行】 ~住民参加の基本は情報~ 地方自治は、住民の参画と共に成り立っている。住民は地方自治の主人公であり、自分たちの望むまちづくりを行政に行わせることができる権利者でもある。 住 […]

行政運営に民間手法導入が盛ん

毎日新聞No.63 【平成12年1月26日発行】 ~わかりやすく住民へ~ 2000年を迎え、多くの地方自治体では2000年や21世紀という節目を出発点として、まちづくりの計画である総合計画策定作業が進められています。近年 […]

地域シンクタンクは”町医者”

毎日新聞No.57 【平成11年10月27日発行】 ~生活者の視点を~ 1970年代まで横浜市のまちづくりに取り組み、一昨年まで法政大学でまちづくりを教えつつ全国を歩いていた田村明さんが今年の5月に「まちづくりの実践」( […]

住民による会

毎日新聞No.46 【平成11年7月7日発行】 ~意義感じ積極参加を~ 「あなたが住んでいる市町村のまちづくりに対する基本的な方針を知っていますか?」と尋ねた時、「知っている」と答えられる人は何人いるのだろうか。 一般に […]

地域高規格道路に期待

毎日新聞No.44 【平成11年6月24日発行】 ~高速交通時代のまちづくり~ 設計速度60~80キロ、片側2車線で測道・歩道部分を含むと幅40メートルに達するという、これまで県内で建設された一般道路として最も幅広い「地 […]

日本NPO学会設立 整備促進に期待

毎日新聞No.38 【平成11年4月29日発行】 ~地域政策の形成が多元化~ 昨年12月に施行された特定非営利活動促進法(NPO法)に基づいて認証を受けたNPO法人は、この4月8日現在、全国で48団体(「C’ […]