もう一つの合計特殊出生率
毎日新聞No.204 【平成17年9月2日発行】 ~晩産と10代出産の増加 きめ細かな支援必要~ 先ごろ、厚生労働省は04年の「1人の女性が一生涯に生む子どもの数の推計(合計特殊出生率)」を1.29と発表した。この数字は […]
地域アイデンティティーの確立
毎日新聞No.203 【平成17年8月19日発行】 ~自治体と民間が「協働」 伝統を守る・創る ~ 先月13日~15日にかけて、国産ぶどうのみで造ったワインを対象としたコンクール、ジャパン・ワイン・コンペティションが開か […]
7月から愛知で世界選手権 競技通じ自然と共生考える
毎日新聞No.202 【平成17年8月5日発行】 ~山梨ゆかりのオリエンテーリング~ 二一世紀最初の万博である「愛・地球博」が開催されている。入場者数は一千三百万人を超した。世界各国の多くの情報が発信されている愛知で、八 […]
行政は優先的な取組で負の遺産から決別を
毎日新聞No.201 【平成17年7月29日発行】 ~アスベスト問題に寄せて~ 忘れかけていたアスベストの問題が、メーカーの情報公開を機に再び大きくクローズアップされている。アスベストは、過去幾度となく社会的問題として関 […]
魅力的な地域資源づくり
毎日新聞No.200 【平成17年7月12日発行】 ~住民の努力が不可欠~ 6月半ば、身延町一色地区を訪れた。この地区を流れる一色川周辺は「ホタルの里」として、県内でも有数のホタルの名所として知られている。そしてこの川の […]
きちんとしかる
毎日新聞No.199 【平成17年6月24日発行】 ~「駄目」と理解させること~ 昨今、青少年の非行化とその低年齢化が問題視されている。教育現場においては学級崩壊が進み、教員の精神的ケアも必要となっている。平成16年度に […]
集落営農で生き残れるか
毎日新聞No.198 【平成17年6月10日発行】 ~地域の外の力が必要~ 田植えを終えた水面が、初々しい緑を映している。夕暮れには、田を渡る風が頬をなでる。この情景をいつまでも残したいと思うのは私だけではないだろう。し […]
地域循環型経済をどうつくるか
毎日新聞No.197 【平成17年5月27日発行】 ~分野超えたネットワークを~ 地球の長期的収容力から見ると、日本人、英国人、ドイツ人は一人当たり平均3倍、アメリカ人は実に6倍もの資源消費をしているという。地球上のすべ […]
風格ある兜造り古民家群
毎日新聞No.196 【平成17年5月13日発行】 ~残したい芦川村の文化的景観~ 大型連休の初日、山梨総合研究所のメンバーで釈迦ヶ岳に登った。甲府から車で45分、鳥坂峠を越えると登山口の芦川村に着く。人口590人ほどの […]
街の魅力と地価
毎日新聞No.195 【平成17年4月22日発行】 ~住んでみたい街甲府への第一歩~ 3月24日、平成17年度の地価公示が発表された。全国的に地価下落は続いているものの、下落幅は低下し、下げ止まりも見え始めている。地方都 […]
若者よチャレンジを
毎日新聞No.194 【平成17年4月8日発行】 ~職に就くということ~ 1日、県内の各企業や官公庁では入社式や新規採用職員の辞令交付式が行われた。一目でそれと分かる新入社員の姿は初々しい。一方「ジョブカフェやまなし」が […]
行政の顧客「2つの住民」
毎日新聞No.193 【平成17年3月25日発行】 ~サービス受け手と納税者~ ライブドア社と放送局(ニッポン放送・フジテレビジョン)との間で繰り広げられる企業買収合戦は、いま一大関心事となっている。ライブドア社の一連の […]
観光のジレンマ
毎日新聞No.192 【平成17年3月11日発行】 ~成長を管理する政策~ 観光振興に対する関心は非常に高い。政府でも、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」(平成14年6月25日閣議決定)に基づき、ビジット […]
変わる公共図書館の姿
毎日新聞No.191 【平成17年2月25日発行】 ~誰もが利用しやすい図書館を~ 最近仕事の関係で県内外のいくつかの公共図書館を訪れたが、昔と比べ資料の種類や設備、サービスが相当変化していると感じた。公共図書館といえば […]
伝統文化の保存
毎日新聞No.190 【平成17年2月14日発行】 ~ふるさとの昔を学ぼう~ 「大神さん」から「十日市」、「厄地蔵さん」へと続く一連の祭りが過ぎると、甲府盆地にも春の足音がだんだん近づいてくる。 祭りは常に季節とともに […]
甲州民家の保存
毎日新聞No.189 【平成17年1月28日発行】 ~地域の宝もの探そう~ 山梨県の伝統的な民家は「甲州民家」と呼ばれ、際立った特徴があることが分かってきた。甲州民家には3つのタイプがあり①八代家(北杜市)に代表される入 […]
本当のプロが求められる時代
毎日新聞No.188 【平成17年1月14日発行】 ~必要な中庸の理念~ 4月のペイオフ全面解禁を控え預金者の自己責任があちこちで言いはやされているが、自己責任という座りの良い言葉の影で、プロの責任や自負心がないがしろに […]
中国の工業団地
毎日新聞No.187 【平成16年12月10日発行】 ~違法開発に注意~ 大企業から中堅・中小企業まで、様々な業種で、日本企業の中国シフトが続いている。製造業の場合、開発区以外の場所で工場を確保する例も見られるが、大半は […]
「モノづくりとコトおこし」
毎日新聞No.186 【平成16年11月26日発行】 ~世に出す舞台作りに力を~ 先日、加賀市の大幸甚市長から「九谷茶会」へお招きをいただいた。加賀百万石前田藩の第三代藩主利常は三男利治に分封を願い出て許され、加賀市一帯 […]
自然観光
毎日新聞No.185 【平成16年11月12日発行】 ~集客優先からの脱却~ 十月最終日曜日、雨天の合間を縫って紅葉の西沢渓谷を散策した。見ごろを迎えた紅葉の中の渓谷歩きは適度にハードで、秋の一日を存分に楽しむことができ […]
緊急避難所としての学校施設
毎日新聞No.184 【平成16年10月29日発行】 ~耐震化の促進が急務~ 10月23日、震度6の直下型地震が数回にわたって新潟県中越地方を襲った。その後も強い余震がなお続いた。本県でも東部地域では震度4を記録した。国 […]
少子化をくいとめる
毎日新聞No.183 【平成16年10月1日発行】 ~親は自分のペースを取り戻せ~ 本年5月、厚生労働省は、1人の女性が生涯産むと考えられる子の数を示す合計特殊出生率が昨年、全国平均で1.29に低下したと公表し、話題とな […]
コミュニティ(共同体)の意味
毎日新聞No.182 【平成16年9月17日発行】 ~これからの市町村のあり方について~ 平成の大合併ともいえる市町村の再編が全国で進んでいる。本県でも南部町以降、南アルプス市、富士河口湖町、甲斐市、身延町がすでに誕生し […]
新たな観光資源
毎日新聞No.181 【平成16年9月 3日発行】 ~地域の魅力を高める歴史文化遺産~ ぶどうとワインの町として知られ、年間約2百万人の観光客が訪れている勝沼で新たな観光地づくりの取り組みが始まっている。町内にある近代化 […]
原油価格の高騰
毎日新聞No.180 【平成16年8月20日発行】 ~楽観できない県内経済への影響~ 原油価格が高騰している。 昨年4月のイラク戦争の終結後、しばらく沈静傾向にあった原油価格は、地政学的リスクが解消されないことなどから […]
「一葉」という名の地域通貨
毎日新聞No.179 【平成16年8月6日発行】 ~試行錯誤がまちづくりのおもしろさ~ 今年11月、新しい現金通貨として明治時代の文学者樋口一葉の五千円札が流通開始となる。一葉の両親の出身地である塩山市は、「心のふるさと […]
共有したい公共交通の夢
毎日新聞No.178 【平成16年7月20日発行】 ~ネットワークのすき間解消を~ 夏休みシーズンが到来した。今年も海へ山へと多くの人が繰り出すことだろう。この時期の多くの人の動きを支えているのは、自転車やバイク、鉄道、 […]
中国人の海外旅行
毎日新聞No.177 【平成16年7月6日発行】 ~ここ2-3年で飛躍的に増加~ ビジネス及び旅行を目的として中国から海外に向かう旅行者(中国人)は、1991年には約1百万人に過ぎなかったが、90年前後以降年々増え続け、 […]
住んでみたいまち
毎日新聞No.176 【平成16年6月22日発行】 ~まちは人を育て、産業を育てるゆりかご~ 先日、横浜市役所の都市デザイン室のKさんからメールをいただいた。「人事異動に伴う肩書きの変更について・・・」とあるそのメールに […]
森林整備
毎日新聞No.175 【平成16年6月8日発行】 ~温暖化対策の中の位置づけ~ 山梨県の地球温暖化対策推進計画が策定された。この計画の特徴は、県土の78%を覆う森林を、温室効果ガス(二酸化炭素)の吸収源として積極的に活用 […]
本当の学力とは
毎日新聞No.174 【平成16年5月25日発行】 ~変化し適応できる力こそ~ 約30年ぶりで中学校の英語の教科書を見た。教科書のサイズは一回り大きくなって、絵も多くてカラフルだ。中をめくってみると、外見のみならず中身も […]
消費行動
毎日新聞No.173 【平成16年5月11日発行】 ~客の満足が職人・プロの糧に~ さる5月9日は、母の日であった。また来月20日には父の日と、親へ感謝する行事が続く。筆者も子を授かって以来、親心に対する感謝の気持ちが日 […]
健康寿命について
毎日新聞No.172 【平成16年4月27日発行】 ~日本一元気な山梨の高齢者~ 古来、長寿を保つことは人類の悲願であるといえる。わが国は、女性の平均寿命が84.93歳、男性が78.07歳と世界一の長寿国となっている(2 […]
人気の田舎暮らし
毎日新聞No.171 【平成16年4月13日発行】 受け入れ体制の整備を ここ数年「田舎暮らし」というライフスタイルが人気を呼んでいる。都会の人々が農山漁村などの自然豊かな田舎で暮らすスタイルのことであるが、移り住む人 […]
フィルムコミッション
毎日新聞No.170 【平成16年3月23日発行】 地域活性化に向けて 映画界最大の祭典である米アカデミー賞で、今年日本旋風が巻き起こった。「ラストサムライ」に出演した渡辺謙が助演男優賞に、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛 […]
原点回帰の取り組みを
毎日新聞No.169 【平成16年3月9日発行】 富士山環境保全 このところ、富士山の環境保全に向けた新たな取り組みが、各所で動き始めている。例えば、一般の登山者がごみを拾いながら登ってゆく姿を見かけることがあるが、こう […]
目に見えない社会資本整備
毎日新聞No.168 【平成16年2月24日発行】 人と人を結ぶ役割 社会資本の整備というと、建物、道路や交通機関、水道や電気の供給施設など「目に見える社会資本」を連想しがちだが、社会資本のなかには「目に見えない社会資本 […]
まちづくり計画の手順
毎日新聞No.167 【平成16年2月10日発行】 住民参加の第一歩 路線バスに乗らなくなった。最後に乗ったのはいつだったか思い出すのに苦労するほどであるが、これは多くの人の実感だろう。なにしろ、県内で利用される交通機関 […]
地域の哲学
毎日新聞No.165 【平成15年12月23日発行】 発想の転換が必要 社会保障・人口問題研究所の推計では、日本の人口はこれから30年の間に1000万人以上減少する。これは東京の人口がそっくり消えてしまうということである […]
産業観光
毎日新聞No.164 【平成15年12月 9日発行】大きな可能性持つ 近年、「産業観光」が少しずつだが、注目され始めている。とはいえ、この言葉自体を知らない方や知っていてもその意義となると分からないという方も多いのではな […]
高齢者市場戦略
毎日新聞No.163 【平成15年11月11日発行】真の顧客志向を実践 高齢になると「関節や骨の萎縮、硬直、屈曲」「手足の動く幅の縮小」などで、「関節が曲がりにくい」「機敏に動けない」といった体の変化が生じる。すると「老 […]
景観の大切さ
毎日新聞No.162 【平成15年10月28日発行】「共有の宝」という意識を 外国、とりわけヨーロッパを旅行してみると感じると思うが、整然とした街並みや田園風景などが美しい景観を持ち、都市として一種の風格を醸し出している […]
地方税の徴収率改善
毎日新聞No.161 【平成15年10月 7日発行】東京都に学ぶ他自治体 長引く不況の影響で地方税収入が伸び悩んでおり、自治体は地方税の徴収率改善に積極的に取り組み始めた。こうした状況下、短期間で徴収率を向上させた東京都 […]
大停電から学ぶ事
毎日新聞No.160 【平成15年9月23日発行】安定供給の視点を 今年、海外で二つの大停電が発生した。6月に発生したローマを中心とするイタリアの大停電と、8月に発生したニューヨークを中心とする大停電である。二つの原因を […]
在宅高齢者への支援
毎日新聞No.159 【平成15年9月9日発行】望まれる防災の視点 先日、ホームヘルパーの講習を終了し資格を取得したという方に、どのような内容の勉強をしたのかを聞いてみた。福祉の理念やケアサービスの意義から、福祉・介護・ […]
地域ブランド戦略
毎日新聞No.158 【平成15年8月26日発行】民間の発想を行政に 県や市町村などの公共部門の意思決定や行動メカニズムに民間企業の発想を取り入れようとする動きが盛んになってきた。物やサービスの付加価値や競争力を高める上 […]
アジア通貨危機の教訓
毎日新聞No.157 【平成15年 7月29日発行】資本移動の自由化に慎重な中国「国際金融のトリレンマ」と呼ばれる定説がある。どの国も為替の安定、自由な資本移動、独立した金融政策の3つを同時には達成できないというものであ […]
はぎれアートコンテスト
毎日新聞No.156 【平成15年 7月 15日発行】~ されど「はぎれ」・・・・~ 富士の麓(ふもと)は古くから「海気」とか「甲斐絹」という先染めの織物産地として知られている。ネクタイ、ショール、婦人服地、ウエディング […]
まちづくり
毎日新聞No.155 【平成15年 7月 1日発行】車は本当に不可欠か この4月に甲府に移り住み、最も驚いたのは、街路にひしめく車の多さである。2000年(平成12年)には、山梨県民一人あたりの乗用車数は0.66台で、こ […]
水道事業
毎日新聞No.154 【平成15年 6月17日発行】~ 供給態勢の再考を~ これから夏に向け、渇いたのどを潤すために水道水を口にする機会が増える。おいしい水の条件としては、水温10~15度で、味を良くするカルシウム、マグ […]